正義のヒーロー 鎧六(アームドシックス)!

七霧孝平

第16話 罠! ヘルハウス!(脚本)

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〇魔界
悪魔幹部「わかりました。 やはりあれは神の光のようです」
悪魔幹部「やはりか・・・」
悪魔幹部「あの小娘が何者かは知らぬが、 神の光を発した以上、放置するわけにはいかん」
悪魔幹部「アームドシックスたちは壊滅状態。 小娘を狙うなら今しかあるまい」
悪魔幹部「しかし、そのアームドシックスが 娘を守っているようですが」
悪魔幹部「アームドシックスとて、 四六時中一緒にいるわけではあるまい」
悪魔幹部「隙をつき捕えればいい。 最悪、消しても構わん」
悪魔幹部「承知しました」

〇教室
女子学生2「でねー。 昨日のテレビでねー」
ハナ「へー、そうなんだね」
ナイト「・・・」
ハナ「ナイトくん?」
ナイト「あ、ああ、なんでもないよ」
女子学生2「なになに、 ハナちゃん取られて、気にしてる?」
ナイト「そ、そういうわけじゃねえよ!」
女子学生2「ふ~ん、ホントかなあ?」
ナイト「本当だって!」
ナイト「俺、トイレ!」
ハナ「あ・・・」
女子学生2「照れなくてもいいのにねー」
女子学生2「でもこれで──」
悪魔幹部「楽に連れ出せるというもの」
ハナ「!」

〇教室
先生「おーい、表裏。 そろそろ授業始まるぞ!」
ナイト「はーい」
ナイト「ってあれ、ハナ?」
先生「ん、姫野がいないな」
ナイト「まさか・・・しまった!」
先生「おい、表裏? どこに・・・」

〇魔界
悪魔幹部「ふ、こうもあっさり連れて来れるとはな」
ハナ「・・・」
悪魔幹部「さて、この後はどうします? 殺しますか?」
悪魔幹部「それでもいいが、 我らの仲間の気が済まんだろう」
悪魔幹部「ヘルハウスにでも入れるか」
悪魔幹部「ヘルハウスですか。 またずいぶん趣味の悪い」
悪魔幹部「うるさい、連れていけ」
悪魔幹部「ははっ」
悪魔幹部「せいぜい楽しませてくれよ小娘」

〇闇の闘技場
ハナ「ここは・・・」
悪魔幹部「ヘルハウス。 貴女の処刑場、といったところでしょうか」
悪魔幹部「せいぜい、足掻いてみるがいい」
ハナ「ナイトくん・・・」
ハナ「うっ・・・」
ハナ(でも、やるしかない! ナイトくんがいなくても)
ハナ「はあっ!」
ハナ「行きます!」
悪魔「ぐぎゃっ!?」
悪魔蜘蛛「ぐおおっ!?」
弓悪魔「死ねえっ!」
ハナ「うっ!」
悪魔蜘蛛「ぐぎゃぎゃ!」
ハナ「ああっ!」

〇開けた交差点
ナイト(変身)「くそっ、何やってるんだ俺」
ナイト(変身)「キングの時といい、 またハナをさらわれるなんて!」
ミキト「ナイトくん」
ナイト(変身)「ミキト!? 金谷財閥に帰ってるはずじゃ」
ミキト「予感がしたので・・・ ハナさんはあっちの方角です」
ナイト(変身)「わかるのか?」
ミキト「超能力ですから」
ミキト「でも急いでください。 ハナさん、危険な予感がします」
ナイト(変身)「わかってる!」

〇闇の闘技場
ハナ「ううっ・・・」
ハナ「あああっ!」
悪魔幹部「所詮、この程度ですか」
???「ハナー!」
ハナ「!」
悪魔蜘蛛「ぐぎゃっ!?」
悪魔幹部「む・・・」
ナイト(変身)「ハナ、無事か!」
ハナ「ナイトくん!」
悪魔幹部「アームドシックス? 何故ここが・・・」
ナイト(変身)「ハナを返してもらうぞ!」
悪魔幹部「おっと」
悪魔幹部「ヘルハウスの皆さん、頼みますよ」
悪魔「逃がしません」
ナイト(変身)「黙れ!」
悪魔「!」
ナイト(変身)「俺は、ハナをさらったお前らを許さない」
ナイト(変身)「俺は、お前らに負けない!」
悪魔「こ、このパワー!?」
ナイト(変身)「うおおっ!」
悪魔「うがああっ!?」
ナイト(変身)「出るぞ、ハナ!」
ハナ「うん!」
悪魔幹部「逃がさんよ」
「!」
悪魔幹部「他の奴らを考慮し、 ヘルハウスに入れたのは私のミスだ」
悪魔幹部「なので──」

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