プロローグ(脚本)
〇華やかな裏庭
コツ、コツ
???「お嬢さま」
お嬢様「・・・あら、もう見つかってしまったのね」
ローガン「やはり、こちらにおいででしたか」
お嬢様「本当にお前は私を見つけるのが早いわね、ローガン」
ローガン「これでも、お嬢さま専属の執事ですから」
お嬢さま「そうだったわね」
ローガン「それよりも・・・」
ローガン「また授業を放ったらかしになさいましたね」
ローガン「エドウィン先生がお困りになられてましたよ」
お嬢さま「だってしかたないでしょう?」
お嬢さま「エドウィン先生の歴史の授業は退屈なんだもの」
ローガン「そんなことを言ってはエドウィン先生に失礼ですよ」
ローガン「このお屋敷に来てくださる先生方は、皆さんお嬢さまのためを思って・・・」
お嬢さま「はいはい、わかっているわよ」
ローガン「返事をする時は『はい』は1回ですよ、お嬢さま」
お嬢さま「もう、ローガンは厳しいんだから」
ローガン「お嬢さま」
お嬢さま「わかったわよ」
お嬢さま「でも、宿題をするのは条件付きね」
ローガン「はあ・・・」
ローガン「またですか」
お嬢さま「そうよ、お話を聞かせてちょうだい」
お嬢さま「聞かせてくれないのならやらないわ」
ローガン「まったく、わがままなレディだ」
ローガン「いったいどなたに似られたのでしょうか・・・」
お嬢さま「ふふふ」
お嬢さま「さあ、誰かしらね」
ローガン「しかたありませんね、少しだけですよ」
お嬢さま「ローガンの聞かせてくれるお話は大好きよ」
お嬢さま「ねえ、今日はどんなお話を聞かせてくれるの?」
ローガン「そうですね・・・」
ローガン「今日は、人間と共に生き人間を心底愛した妖怪たちの物語にいたしましょう・・・」
暖かな午後の裏庭で、今日も執事は物語る。
愛するお嬢さまのために・・・
知性、愛情、スタイルなどと、どれをとっても申し分のない執事ですね。わがままなお嬢様のお相手はさぞかし大変でしょう。お嬢様のお顔を拝見したかったです。
空想の世界にふけることは、わたしもよくやってます。
楽しいですよね!
執事さんもかっこよくて、お話も上手いとなればやっぱり聞きたくなりますよね。
いくら学校の先生でも、たしかに授業を退屈にしてしまうタイプって以外と多いです。私も先生の好き嫌いが成績につながっていたものです。彼女の執事はお話以外にも魅力的なところが沢山ありそうですね。