第2話 ミサトとデートしたいのに(脚本)
〇混雑した高速道路
まさかあの日が最初で最後のデートだったなんて。
そして俺は今はただの犬だ。ミサトに可愛がられているけど、恋人にはなれない。永遠に。。。
ドッグラLaQLove「なんて悲しい運命なんだ」
だけど俺はものすごいアイデアを思いついた。
俺は神様にお願いした。一度でいいから人間の姿に戻ってミサトとデートしたいって。
神様「そうしたければそうしなさい。」
ドッグラLaQLove「え? そんなに簡単にOKもらえるの? なんだ早く頼めば良かったよ。そう思ったのもつかの間。」
神様「1日1度だけ、人間の姿に戻れるでしょ。」
ドッグラLaQLove「え! でもそれはドラキュラじゃないか!」
ドッグラLaQLove「しかも、あんなに恐ろしい姿で会ったら、ミサトに永遠に嫌われる!!」
〇ファンシーな部屋
最近のミサトはため息ばかり。。。
ドッグラLaQLove「そんなミサトを見ていると俺まで悲しくなってしまう。一体なにがあったんだろう?」
そんなある日、その理由がわかって、俺は心底ビックリした。
生前の俺の写真をじっと眺めてため息ついてたんだ。
みさと「マシロー君、なんで死んじゃったの? マシロー君とやっと友達になれたのに」
ドッグラLaQLove「まさか、そんな、、、」
ミサトの独り言をまとめてみると、初めて学校から2人で帰ったあの日、
偶然だとばかり思っていたが、実はミサトが俺の帰りを待っていたこと。実はドキドキしていたこと。
ミサトが実は俺のことを好きだったこと、、、
ドッグラLaQLove「初めて知った。」
〇見晴らしのいい公園
でも俺はどうしてもミサトと人間として、デートしたかった。人生最後のたった10分のデートが最後だなんて辛すぎる
公園に散歩に出かけた時に、俺は思い切って人間に変身することにした。
エイヤーでマシローに生まれ変わったのに、それはたったの一瞬で、すぐに俺の姿は、、、
恐ろしいdog la キュLove❤の姿に変わってしまった。
Dog la キュLove「こんな恐ろしい姿を見られたらミサトに嫌われる」
俺は人間の姿でミサトとデートすることを諦めた。泣きたかった。
みさと「シロ、なんだか元気がないみたい」
優しいミサトが慰めてくれる。
ミサトが優しくすればするほど泣けてくる。もう俺は二度とマシローの姿でミサトとデートできないんだ。
その時、俺をじっと見つめていたミサトに奇跡が起きた。
みさと「え? マシロー君? いま、一瞬だけ、シロがマシロー君に見えた。なんで?」
ドッグラLaQLove「え?!」
俺はこのわずか数秒の奇跡だけで、生きていける気がした。
ドッグラLaQLove「この思い出だけで生きていける。」
きっと神様が特別にはからってくれたんだろう。
ドッグラLaQLove「ありがとう神様。」
みさと「シロ、そろそろおうちに帰ろう。」
みさと「美味しいドッグフードお腹いっぱい食べさせてあげるよ」
ドッグラLaQLove「ミサトの側にいて、こうしてミサトと話したり、散歩したり、俺はホントは世界一の幸せ者かもしれないな。」
ドッグラLaQLove「じゃ帰ろう(ワンワン)」
みさと「こらこら、そんなに引っ張らないでったらー」
ドッグラLaQLove「この幸せをかみしめて生きていこう。ただ目の前のこの幸せを。」
〇一軒家
ミサトと暮らすこの家の日々を心にとどめておこう。
大好きなミサト。
大好きなミサト。。。