〇ブリーフィングルーム
ナイト（変身）「っ・・・」
ハナ「! ナイトくん、気が付いた？」
ナイト（変身）「ここは・・・ リーンの基地か」
「そうよ」
リン「先に目が覚めたから 私たちで貴方を運んだの」
ナイト（変身）「あれからどれくらい経った？」
リン「安心して、たいして時間は経ってないわ」
ナイト（変身）「そうか、よかった」
リン「でも悪いことの方が多いわ」
ナイト（変身）「なに・・・？」
リン「さっきの悪魔たちは消えたらしいけど、 まだどれだけの戦力があるかわからない」
リン「また攻めてこられたら、 私たちじゃ勝ち目がないわ」
ナイト（変身）「ああ・・・。 あいつらのパワー、並みじゃなかった」
ナイト（変身）「だが、俺たちが協力して 特訓すればなんとか・・・」
リン「ダメなの」
ナイト（変身）「ダメ・・・？」
ハナ「ナイトくん、気づかない？」
ナイト（変身）「・・・？」
ナイト（変身）「ここにいるのに 何故、アームドスリーじゃないか ってことか？」
リン「・・・壊れたの、アームドスリー」
ナイト（変身）「え・・・？」
リン「ミキトくんのアームドファイブも 悪魔たちのあの一撃で・・・」
ナイト（変身）「な・・・！」
リン「貴方のアームドシックスが無事なのはね、 アームドスリーとファイブの残りの力を 注ぎ込んだからなの」
ナイト（変身）「ま、待ってくれ、リーン」
ナイト（変身）「アームドフォーは？ アームドワンとツーもあるだろう？」
リン「壊されていたわ。 ここにきちんと隠しておいたのに」
リン「もちろん、 それらも貴方の鎧の力にしたわ」
リン「貴方のアームドシックスは 今、他の鎧のパワーを合わせて やっと維持してるくらいなの」
ナイト（変身）「そこまで・・・」
リン「だから頼れるのは、ナイトくん。 きみと・・・」
リン「ハナちゃん、貴女よ」
ハナ「わたし・・・？」
リン「ハナちゃん自身は 覚えてないみたいだけど、 防犯カメラで確認したわ」
リン「悪魔たちを消し去った光、 あれはハナちゃんが放っていた」
ハナ「え・・・？」
ナイト（変身）「まさか・・・」
リン「間違いない」
リン「ハナちゃん、 何か変わったことはない？」
ハナ「変わったこと・・・。 特に何も・・・」
ハナ「うっ・・・」
ナイト（変身）「ハナ・・・？」
ハナ「私が答えましょう」
「!」
ナイト（変身）「この声、ハナじゃない・・・？」
ハナ「私は・・・『神』と呼ばれるもの」
リン「神・・・！」
ナイト（変身）「それはつまり・・・ あの悪魔の話にあった神様なのか？」
ハナ「そうです。表裏 騎士」
ナイト（変身）「・・・なら神様に訊きたい。 何故、ハナの身体に？」
ハナ「表裏 騎士、私はある２つの縁から、 この少女の身体で常に貴方を見守ってきました」
ナイト（変身）「2つの縁・・・？」
ハナ「貴方を昔助けた者を覚えていますね？」
ナイト（変身）「ヒーローのおじさん・・・」
ハナ「彼は前アームドシックスなのです」
ナイト（変身）「ヒーローのおじさんが、 前のアームドシックス!?」
ハナ「はい」
ハナ「彼は、まだ呪われていたアームドシックス でありながら、私欲に囚われずに 善きことのために鎧を使っていました」
ハナ「彼がアームドシックスを 私に返却する際に、私は貴方を知りました」
ハナ「私が貴方にアームドシックスを託したのは その縁があったからです」
ナイト（変身）「そうだったのか・・・」