第4話 麗しの桃色吐息①(脚本)
〇宇宙要塞
〇謎の施設の中枢
ベーザイ「六悪神たちよ、よく聞け」
ベーザイ「我らの狙いを邪魔する愛天使が現われた」
〇森の中
アップル「わ、私は・・・。 愛天使ウエディング・アップル」
アップル「・・・お色直し! ア・ブライズ・チェンジ・オブ・ コスチューム!」
〇謎の施設の中枢
ベーザイ「あのウエディング・ドレスは 憎むべき愛の象徴だ」
ベーザイ「ドレスは忌まわしき愛の源を発散する」
ベーザイ「我らの攻撃を弾き返す力を秘めている。 気をつけろ」
ベーザイ「愛天使ウエディング・アップル。 油断のならぬ相手だ」
ベーザイ「なんとしても見つけ出して・・・殺せ!」
「お任せを!」
〇公園のベンチ
林檎は学校からの帰り道を歩きながら、
昨日の出来事について振り返っていた。
〇森の中
女神「愛天使になるのです」
朝陽林檎「マニフェステイション・オブ・ ラブリィ・エンジェル・アップル」
〇公園のベンチ
朝陽林檎(あれは・・・なんだったの?)
朝陽林檎「マニフェステイション・オブ・ ラブリィ・エンジェル・アップル」
試しに呪文を唱えてみるが、なんの
変化も起こらない。
朝陽林檎「マニフェステイション・オブ・ ラブリィ・エンジェル・アップル」
朝陽林檎「・・・・・・」
朝陽林檎「なんで変身しないの? あれってやっぱり夢だったのかな?」
青年「何やってるんだ?」
朝陽林檎「あっ! ・・・」
青年「新しいヨガ体操か?」
朝陽林檎「ち、違います!」
青年「ふっ、変な奴」
朝陽林檎「ど、どうせ私は変な子です」
朝陽林檎「なんか、嫌な人・・・」
〇ライブハウスのステージ
♪人は心にPasson(激情)
なまけ暮らしは捨てろ
歌を聞いた聴衆の若者たちが眼を閉じる。
彼らは夢遊病者のように、一律に
身体を揺らし始めた。
〇ライブハウスのステージ
???「フッフフフ・・・連中、歌に酔いしれ、 惑わされ始めたな」
???「ガキ共を取り込んだ。 こいつらを各地に撒き散らそうぜ」
???「いや、まだ早い、我らの正体が今、 バレるのはまずい。 徐々に洗脳していくべきだ」
???「まどろっこしいのは嫌だぜ」
???「焦るな。今はこのままライブを続け、 秘かに悪の心を植えつけるのだ」
???「やがては悪しき人間が鼠算式に増えていく」
???「全世界に広がったその時こそ、一気に 我らは正体を現す」
???「まずは愛天使を見つけ出して殺すのが 先だな」
???「そいつは俺様がやる!」
???「ブクロク、策があるのか?」
ブクロク「俺様、ブクロクはな・・・」
ブクロク「お前たちFRENZYを支える 頼れるマネージャだ」
ブクロク「それを忘れるなぁ!」
〇森の中の写真館
〇可愛らしい部屋
朝陽まゆみ「林檎、林檎、起きなさい」
朝陽林檎「ママ、今日は日曜だよ。学校、休み」
朝陽まゆみ「何、寝ぼけてるの、バイトは?」
朝陽林檎「ん~~?」
朝陽まゆみ「アイリスはウエディング・プランナー 会社でしょう。 日曜は忙しいんじゃない?」
朝陽林檎「あっ、いけない! すぐ準備する!」
〇林道
朝靄(あさもや)に包まれた林道を
林檎が駆けていく。
林の入口までやってきたところで、
林檎は人影に気づいて立ち止まった。
朝陽林檎「・・・!!」
朝陽林檎「・・・・・・」
〇ウェディングドレス撮影スタジオ
朝陽林檎「ハァ・・・ハァ・・・」
青年「! 遅刻しそうなので慌てて来たか」
朝陽林檎「違うって!」
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蘭ちゃんどストライク!!
いつも楽しく読んでおります。
蘭ちゃん可愛いです!
彼女の変身を楽しみに待っています!