第11話 憤怒くん(脚本)
〇女の子の部屋
強欲ちゃん「ぶんぶん! ごーごー!」
強欲ちゃん「強欲ちゃんの〜! 強欲ちゃんねる!」
憤怒くん「がるる・・・」
強欲ちゃん「今日も混沌渦巻く闇の中、イカれたメンバーを紹介するぜ!」
強欲ちゃん「リーダーの強欲ちゃん!」
憤怒くん「がうっ!」
強欲ちゃん「ペットの憤怒くん!」
憤怒くん「ばう! ばうばう!」
強欲ちゃん「・・・以上だ!」
憤怒くん「・・・」
強欲ちゃん「分かるぜ憤怒くん。お前の言いたいことは分かる」
強欲ちゃん「メンバー・・・足りないよな。グループユーチューバーとしてやっていくには、あと最低でも5人は欲しいよな・・・」
憤怒くん「くぅ〜ん」
強欲ちゃん「そこでだ! 憤怒!」
強欲ちゃん「この強欲ちゃんねる! ついに新メンバーを向い入れることにするぞ!」
憤怒くん「ぼふぅ?」
強欲ちゃん「どんなやつらかって? そうだなぁ」
〇海岸線の道路
一人目は現実から目を背けて、その場限りの幻想に陶酔している夢見がちな乙女っ子
何もしたくない。でも夢は見たい・・・
その名も・・・怠惰ちゃん
二人目は生の実感を得るために、触るもの皆傷付けるナイフのような少年
いくら食べても満たされない・・・
その名も・・・暴食くん
〇シンプルな一人暮らしの部屋
三人目は肉体の距離と心の距離が反比例していることに悦びを見出す、独りよがりな変態紳士
自分を満たせるのは自分だけ・・・
その名も・・・色欲くん
〇ホストクラブ
四人目は愛情や思いやりといった道徳的な感情が理解できず、人間臭さをそのまま臭いと感じてしまうくせに人肌だけは恋しい女
私の行為が理解できないならそれはお前らがバカなだけ・・・
その名も・・・傲慢ちゃん
〇渋谷のスクランブル交差点
五人目はちょっとだけ情緒不安定な女の子
その名も嫉妬ちゃん
思想や人格の部分では他の人たちと比べてまともだけど、他人の欲求や葛藤を見透かし、適切な餌を与えることで手玉に取る
他人を自分に依存させ、嫉妬させることができる。そんな小悪魔的な一面のある子
〇女の子の部屋
強欲ちゃん「以上の5人が新メンバーだ!」
憤怒くん「わん」
強欲ちゃん「嫉妬ちゃんの才能はユーチューブにも活かせるよね! 視聴者のニーズに合わせた動画が投稿できる!」
憤怒くん「ぐるるぅ・・・ばう!」
強欲ちゃん「はいはい」
憤怒くん「くぅ〜ん♪」
強欲ちゃん「こんなふうに餌を与えられるからね!」
憤怒くん「わん」
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憤怒くん犬だったんだ
誰がこの展開を予想出来たでしょうか…
否、誰も出来まい…