ストラーノ

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【夏2022①】永久につづく(脚本)

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〇美術館
林田晴(ナビゲーター)「みなさん。こんばんは ようこそ、ストラーノの世界へ・・・・・・ナビゲーターの林田晴です」
林田晴(ナビゲーター)「今私がいるのはストラーノ美術館。 数々の不可思議な物語を“展示”しています」
林田晴(ナビゲーター)「最初の展示作品は“永久につづく”」
林田晴(ナビゲーター)「それでは・・・・・・」

〇黒背景
  永久につづく──

〇超高層ビル
榎原真花「終わった〜」
  愛花は仕事帰り、いつもは乗らない
  タクシーに乗ろうと考えていた。

〇駅前ロータリー
榎原真花「今日はタクシー乗っちゃおうかな」
  真花はタクシーへ乗り込んだ。

〇タクシーの後部座席
榎原真花「3丁目までお願いします」
タクシーの運転手(シルエット)「・・・・・・」
  タクシーは走り続けた──
榎原真花「・・・・・・」
榎原真花「あの・・・・・・もう3丁目過ぎちゃいましたが・・・・・・」
タクシーの運転手(シルエット)「・・・・・・」
榎原真花「あの・・・・・・」
  料金メーターは初乗料金770円のままだ。
榎原真花「メーターが動いていない・・・・・・」
  真花のスマホにニュースの通知が来た。
  殺人の罪に問われている男を警視庁は指名手配しました。氏名は宅生篤容疑者29歳です。男はタクシー運転手を装い、逃走してる
  と思われます。警視庁がその行方を追っています。
  ニュース記事には逃走犯の顔写真も載っていた──

〇白

〇タクシーの後部座席
榎原真花「・・・・・・」
  真花が運転席を覗くと・・・・・・
タクシーの運転手(シルエット)「バレてしまったようですね・・・・・・」
  真花は通報しようとするが・・・・・・
タクシーの運転手(シルエット)「何をしている・・・・・・変な真似をしたらどうなるか分かりますよね?」
榎原真花「・・・・・・」
  タクシーが停車した──
  宅生は真花にハンカチに睡眠スプレーを染み込ませ嗅がせた──
榎原真花「・・・・・・!!」
  真花が眠ると宅生は真花の首にロープを巻き付けた──
榎原真花「・・・・・・」

〇街中の道路
  道端で真花は目覚めた──
榎原真花「ここは・・・・・・」

〇交番の中
榎原真花「助けてください!」
警官「どうしました!?」
榎原真花「私、殺されかけました・・・・・・」
榎原真花「夢と思ったんですが、首に絞められた痕が」
警官「ほんとですね・・・・・・」
警官「殺されかけた?一体誰に?」
榎原真花「タクシー運転手に扮して逃走している殺人犯です」
警官「宅生篤のことですか──!?」
榎原真花「はい」
警官「おかしいですね・・・・・・宅生は先日、遺体となって発見されたんですよ」
榎原真花「えっ──!?」

〇タクシーの後部座席
タクシー乗客「5丁目まで・・・・・・」
タクシー乗客「・・・・・・!!」

〇血しぶき
  END──

次のエピソード:【夏2022②】どこまでが夢?

コメント

  • ホラー好きな自分にとって、タクシーと言う題材は「キタコレ!」って感じです。動く密室内で起こる怪奇現象・・・良いですね〜。次回も楽しみです。

  • 本当にどこまでが夢なのでしょうか…。
    悪夢を見ると現実か夢かわからなくなることはたまにありますが、ここまでハッキリとした夢?となると混乱してしまいそうです…。

  • 真実はどこにあるのでしょうか。夢かと思ったら、痕跡だけが残っていて夢じゃなかった?ってなる瞬間、わけがわからないのもあって余計恐怖を感じますね。

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