第13話 アームドシックスの真実!(脚本)
〇ブリーフィングルーム
キングたちとの決戦から数日後・・・。
リン「みんなに集まってもらったのは ほかでもないわ」
リン「ナイトくんのアームドシックス」
リン「ミキトくんのアームドファイブ」
リン「私のアームドスリーとフォー」
リン「クイーンさんがくれたアームドツー」
リン「そしてキングのアームドワン」
ナイト「これで全てが揃ったってことか」
リン「ええ。そして・・・」
ミキト「アームドシックスが6つ揃ったとき、 何でも願いが叶う。でしたね」
リン「そうよ」
ナイト「でも、どうするんだ? さっきから鎧を並べているけど、 なにも起きないぜ?」
リン「そうなのよね・・・」
リン「何かもっと反応があると 思っていたのだけど・・・」
ナイト「何か合言葉がいるとか・・・」
ミキト「いでよシェ○ロン!」
「ミ、ミキト(くん)・・・?」
ミキト「失礼しました。何でもありません」
ナイト「お、おう・・・」
ナイト「あの無表情で冗談とか言うんだな」
リン「ええ・・・。 いきなりで驚いたわ」
リン「でも実際どうなってるのかしら」
ナイト「騙されたとか・・・」
リン「騙してどうするのよ」
ナイト「さあ・・・?」
???「リーン、いますか?」
リン「クイーンさん? どうしたの。実家に帰るって話だったのに」
クイーン「ええ。 近くを通ったので挨拶をと 思っていたのですが」
クイーン「これを届けるよう頼まれまして」
リン「手紙・・・? 頼んだ相手は?」
クイーン「それが・・・この前の悪魔怪獣でして」
「!」
ナイト「なにもされなかったのか?」
クイーン「ええ、手紙を渡すよう言われただけで、 特には・・・」
リン「とりあえず読んでみましょう」
悪魔怪獣「アームドシックスの さらなる事実を知りたければ 今夜、あの時のビルに来るがいい」
ナイト「アームドシックスの更なる事実・・・?」
ミキト「そういえばあの悪魔。 アームドシックスに詳しそうでしたね」
ナイト「行くか・・・?」
リン「もちろん」
ナイト「そうだよな、俺も行くぜ」
ミキト「もちろん、ボクも」
リン「じゃあ夜に、まず公園に集合ね」
ナイト「おう」
〇広い公園
リーン「で、ナイトくん・・・」
リーン「なんでハナちゃんがいるのかしら?」
ナイト(変身)「出発するときに見つかって・・・」
リーン「ハア・・・。 いい、ハナちゃん? 遊びに行くんじゃないのよ」
ハナ「もちろんわかってるよ、リンちゃん」
ハナ「アームドシックスの情報を 聞きに行くんでしょう?」
リーン「知ってるなら──」
ハナ「わたしも知りたい。 ナイトくんが着ているアームドシックスの ことを」
リーン「・・・」
リーン「わかったわ。 ついてきてもいい」
ハナ「ありがとう、リンちゃん!」
リーン「ナイトくん!」
ナイト(変身)「お、おう?」
リーン「『貴方が』しっかり守るのよ!」
ナイト(変身)「ああ、もちろんだ!」
ミキト(変身)「では行きましょうか」
リーン「あら、車?」
ミキト(変身)「ハナさんが来るのは読めてましたから。 こちらの方がキツくないかと」
リーン「読んでたなら、 ナイトくんに注意しなさいよ・・・」
ミキト(変身)「いいじゃないですか。 彼女の気持ちを尊重した方が」
リーン「みんな、ハナちゃんに甘くない?」
〇闇の闘技場
悪魔怪獣「来たか」
悪魔怪獣「よく来たな。 罠と疑わなかったのか?」
リーン「罠なら手紙なんか渡さずに クイーンさんを人質にしてるでしょ」
悪魔怪獣「ふ、そうだな」
ナイト(変身)「・・・本当にアームドシックスの 隠された秘密を知っているのか?」
悪魔怪獣「逆に訊くが、 貴様たちはアームドシックスを どこまで知っている?」
リーン「神と人間の科学者が造った鎧」
リーン「着れば能力の向上や特殊能力が使える」
リーン「金谷乱蔵のような例外もあったけど、 基本的に選ばれた者が着れる物」
リーン「そして・・・ 6つ揃えれば、何でも願いが叶う」
リーン「知ってるのはこれくらいかしら」
悪魔怪獣「そうだ」
悪魔怪獣「だが、アームドシックス、表裏 騎士。 貴様は最初、その情報を知らなかった」
ナイト(変身)「何故そのことを・・・」
悪魔怪獣「貴様に説明がなかった理由」
悪魔怪獣「それは神に異変が起きたからだ」
リーン「神に──」
ナイト(変身)「異変・・・?」
悪魔怪獣「古来より神と悪魔は争いあっていた」
ナイト(変身)「いきなりなにを・・・?」
悪魔怪獣「神は超常の力をもっていたが、 悪魔は数でこれに対した」
悪魔怪獣「さすがの神も数に押され始めた。 そこで神は優れた人間たちと、 ある物を造り出した」
リーン「まさか、それが・・・」
悪魔怪獣「そう、貴様たちのアームドシックス。 正確にはそれのオリジナルだ」
悪魔怪獣「アームドシックスを着た人間を味方に、 神は悪魔の軍勢に勝利した」
悪魔怪獣「そして、神は傷を癒すため眠りについた」
悪魔怪獣「だが、話はそれで終わらなかった」
悪魔怪獣「神が眠りについた後の世、 6つの鎧の持ち主はそれぞれの権力のため 争い始めた」
「!」
悪魔怪獣「そして数千年・・・ アームドシックスは形を変えながら 世に出現と消滅を繰り返してきた」
悪魔怪獣「何でも願いが叶うなどという、 虚言に踊らされて・・・」
リーン「願いが叶うは、嘘ってこと・・・?」
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