第2話 色欲くん(脚本)
〇白いバスルーム
怠惰ちゃん「一応、毛・・・も処理したし、メイクもお母さんに見てもらったし」
怠惰ちゃん「大丈夫だよね、うん。髪は・・・このままでいいか」
怠惰ちゃん「えーと、そろそろ時間だね。迎えに来るって言ってたもんね。お財布は・・・さすがに持ってこう」
〇住宅街の道
色欲くん(おせーな)
怠惰ちゃん「あっ・・・ごめん。もう来てたんだ。待たせちゃったかな」
色欲くん「あ〜大丈夫だよ〜。丁度今来たとこだし」
怠惰ちゃん「そう。なら良かった」
色欲くん「・・・」
〇車内
怠惰ちゃん「どこ行くの?」
色欲くん「とりあえず飯食わね? 飯」
色欲くん「サイゼでいい?」
怠惰ちゃん「え・・・サイゼ?」
色欲くん「嫌だった? でも俺好きなんだよなあ地元のサイゼ」
色欲くん「なんか学生の頃を思い出してさあ。あの頃はお前クラスのアイドルだったよなあ」
怠惰ちゃん「アイドルって・・・それほどでもないよ」
色欲くん「そんなお前と学生時代に戻ってデートしてるみたいで、ちょっとドキドキするんだわ」
色欲くん「だからサイゼ。オーライ?」
怠惰ちゃん「お、おーらい」
怠惰ちゃん「・・・」
色欲くん(こいつちょろすぎだろ)
〇けばけばしい部屋
──数時間後
「ん、んんっ」
「なんだよ。お前もやる気満々じゃん」
「そんなこと・・・」
「普段ずっと家にいて身体持て余してんだろ?」
「なぁ、欲求不満のニート姫ちゃん」
「わっ・・・! あっ」
「やめて・・・激しくしないで・・・」
「うるせえニート。こうでもしねえと運動不足だろてめーはよ」
「あっ! あぁっ!」
「死ねクソニート」
「に・・・ニートです! 私はダメなニートですう・・・!」
「くたばれカス」
「あっ・・・かっ、カスです! カスで・・・あっ、ご、ごめんなさい!」
「一生謝ってろ」
「ごめんなさいごめんなさいごめんなさいごめんなさい」
「ごめんなさいいいいっ!」
〇車内
色欲くん「ふぅ〜〜」
色欲くん「あいつ起きねーから置いてきたけどまあ大丈夫だろ」
色欲くん「・・・それにしても、他のマグロどもと違ってあいつ中々センスあるよな」
色欲くん「性行為はコミュニケーションとか言うやつもいるが、結局は自分の世界に浸れるかが全て」
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色欲くん、クズだけど、何かカッコいいこと言っているようにも聞こえる。別に共感はしないが。しかし、怠惰ちゃん。チョロいというより恐い…関わりたくないタイプかも(笑)
勝手に盛り上がってる様子をひとりよがりって表現いいですね!
明日使いたい(使えない)日本語!
美学のあるクズは一周回ってかっこいいです