HIMAHAN-Z(ヒマハンズ)

君乃世界

エピソード6(脚本)

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〇草原の道
ケイト「えっと、君は?」
ジャン「俺はジャン」
ジャン「HIMAHAN-Zでは昆虫採集家を生業としている。 と言っても趣味に毛が生えた程度だけどね」
ジャン「よろしく」
  ケイトに手を差し出すジャン。
  その手を握るケイト。
ケイト「よろしく、ジャン」
ケイト「僕は広川・・・」

〇高層階の部屋
太田重雄「自分の名前とか、住んでる所とか、リアルの世界の話もご法度なんだよ」

〇草原の道
ケイト「えっと、僕はケイト」
ケイト「実はまだ、HIMAHAN-Zを始めたばかりで何も分からないんだ」
ジャン「はは。だろうね。何かお困りかい?」
ケイト「今からポルティアっていう街に行きたいんだけど知ってるかな?」
ジャン「ああ、ポルティアなら、その列車に乗って3つ目の駅で降りればいいよ」
ジャン「ここイズリアは始発だから乗り間違えることはないだろう」
ケイト「ありがとう。じゃあ、僕、行かなきゃ」
ケイト「?」
ケイト「あの人たち・・・」
ジャン「ああ、あれ?」
ジャン「HIMAHAN-Z名物の初心者狩りさ」
ケイト「?」
ジャン「俗に言うカツアゲだよ」
ジャン「HIMAHAN-Zは、サインインのボーナスとして、最初に5万ドリーをもらえるだろ? それを狙ってるのさ」
ケイト「でも、あの人が初心者かどうかなんてわからないでしょ?」
ジャン「ログスポットを出た瞬間のリアクションを見れば一発でわかるさ。君みたいにね」
ケイト「そんな」
ジャン「ああ、ちょっと、ケイト」

〇草原の道
初心者「ひいい。見逃してください」
盗賊A「バーカ。誰が見逃すか」
初心者「うぅ・・・」
ケイト「君たち! やめなよ!」
盗賊A「あ? 誰だテメー」
ケイト「その人を放してあげて」
盗賊B「アニキ、こいつのドリーもいただいちゃいましょうよ?」
ケイト「警察に通報するよ!」
  顔を見合わせる2人。
「わっはっは」
ケイト「何がおかしい」
盗賊A「いねーよ警察なんて」
ケイト「!」
盗賊B「ここには法律すらねーのさ」
ケイト「まさか・・・」
ジャン「残念だけど、そいつの言う通りだよ」
ケイト「ジャン」
ジャン「HIMAHAN-Zは自由な世界。 裏を返せば何をしてもいい世界ってこと」
ジャン「例えそれが現実世界では犯罪行為だとしてもね」
ケイト「そんな・・・」
ケイト「でも、こんなこと僕は許せないよ」
ケイト「ねぇ、ジャンもそうでしょ?」
盗賊A「なぁ、ボス。 そいつ、うるさいからやっちゃおーぜ」
ケイト「ボス?」
ジャン「できれば君には、手荒なマネはしたくなかったんだけどね」
  ジャンの拳がケイトに炸裂する。

〇森の中
ジャン「無駄な抵抗はやめてね」
ジャン「初心者は基礎値が低いから俺たちにはどうあがいても勝てないよ」
ケイト「抵抗なんてしないよ」
ケイト「そんなことより、約束は守ってもらうからね」
ケイト「僕が2人分払うから、その人には手を出さないって」
ジャン「俺もそこまで悪党じゃない。 男の約束は守るよ」

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コメント

  • この人達後々ケイトの仲間になりそうだな

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