正義のヒーロー 鎧六(アームドシックス)!

七霧孝平

第8話 悲しみの復讐姫(脚本)

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七霧孝平

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〇ブリーフィングルーム
リーン「ナイトくんのアームドシックス」
リーン「ミキトくんのアームドファイブ」
リーン「そして私のアームドスリーとフォー」
リーン「この街にだいぶ集結してきたわね・・・」
リーン「残るはワンとツー・・・」
リーン「私みたいにアームドシックスを集めていたら この街に来るかもしれないけど・・・」
リーン「こればかりはわからないわね・・・」
???「・・・」
リーン「誰!?」
クイーン「さすがですね。気づかれるとは」
リーン「貴方、鎧所持者ね。 私の鎧を狙いに来たのかしら?」
クイーン「いえ、私は鎧を狙ってはおりません」
リーン「じゃあなにをしに?」
クイーン「アームドシックスの所有者を探しています」
リーン(ナイトくんを・・・?)
クイーン「貴女は知っておられるか?」
リーン「・・・一応訊くけど、 何故アームドシックスを?」
クイーン「・・・」
クイーン「復讐のため」
リーン「復讐・・・」

〇教室
  学校の昼休み。
  ナイトとハナが話しているのを
  リンは遠くから見つめている。
ナイト「? どうした、リン」
リン「・・・」
ハナ「リンちゃん・・・?」
  リンは無視するように、
  廊下に出ていく。
ナイト「なんだ・・・?」
ハナ「リンちゃん、様子がおかしかったね?」
ナイト「ああ・・・」
ナイト「って、おわ!?」
ハナ「だ、大丈夫? ナイトくん?」
ナイト「ああ。 っていうかなんだいきなり」
ナイト「ん、これは」
ハナ「手紙・・・かな?」
ハナ「ナイトくん宛てだよ」
ナイト「どれどれ・・・?」
???「アームドシックス、表裏 騎士。 本日、1900に○○公園にて待つ。 アームドツー、クイーン」
ナイト「アームドツー・・・」
ハナ「また新しい鎧の人・・・」
ハナ「リンちゃんにも伝えないと」
ナイト「待て、ハナ」
ナイト「ご丁寧にも、俺だけで来いって書いてある」
ハナ「え・・・?」
ナイト(俺『だけ』って書いてるということは このクイーンって奴はリンのことも 知っている・・・?)
ナイト(何故俺だけを呼ぶんだ?)

〇広い公園
ナイト(変身)「・・・で、なんでハナも来てるんだ?」
ハナ「ナイトくんが心配で・・・」
ナイト(変身)「・・・わかった。 可能な限り俺が守るけど、 気を付けろよ?」
ハナ「うん」
???「彼女連れとはいいご身分ね」
「!」
ナイト(変身)「君が手紙の?」
クイーン「ええ、 アームドツー、クイーン」
クイーン「アームドシックス! その命、もらい受ける!」
ナイト(変身)「っ!」
  クイーンの刀とナイトの剣がぶつかり合う。
ナイト(変身)「待ってくれ、何故攻撃してくる!?」
ナイト(変身)「君もアームドシックスを狙っているのか?」
クイーン「私はアームドシックス自体に興味はない」
クイーン「私の目的は表裏 騎士。 お前を殺すことだ!」
ナイト(変身)「理由を聞かせてくれ!」
クイーン「理由? 父の復讐だ!」
ナイト(変身)「父の・・・」
ハナ「復讐・・・?」
クイーン「そうだ。 アームドシックス、表裏 騎士」
クイーン「貴様が怪獣退治と同時に行っている悪人裁き」
クイーン「私の父もその犠牲者だ!」
ナイト(変身)「なに・・・!?」
クイーン「確かに父はいい父ではなかった。 むしろ世間的には悪い父親だろう」
クイーン「だがそれでも父だったのだ!」
クイーン「父は貴様がくらわせた幻影で おかしくなってしまった」
クイーン「いつもの父には戻ってくれないのだ!」
ナイト(変身)「くっ!」
ナイト(変身)「だがそれは・・・!」
クイーン「確かに貴様の行動で救われた人もいるだろう」
クイーン「だが貴様は残された家族のことまで 考えていたのか?」
クイーン「自分勝手な正義感で 裁いていただけではないのか!」
ナイト(変身)「違う!」
クイーン「なら何故反撃してこない! 私の言葉が図星で戸惑っているのだろう!」
ナイト(変身)「ぐああっ!」
ハナ「ナイトくん!」
  吹き飛ばされたナイトに
  ハナが近づこうとする。
クイーン「ダメよ」
ハナ「きゃっ!?」
ナイト(変身)「ハナ!」
クイーン「1人で来ればこんなことにはならなかったのに」
  クイーンはハナに刀を突き付ける。
ハナ「ううっ・・・」
ナイト(変身)「やめろ!」
クイーン「自分の大切な人が傷つくのが怖い・・・?」
クイーン「ふふっ、 貴方からも大切なものを奪えばどうなるかしらね!」
ナイト(変身)「やめろー!」
???「・・・」
クイーン「なにっ!?」
???「今よハナちゃん、こっちに!」
ハナ「!」
クイーン「アームドスリー・・・ 何故邪魔をする?」
クイーン「私の復讐の邪魔はしない。 復讐が済めばアームドツーは貴女に差し出す」
クイーン「そういう話だったでしょう!」
リーン「ええそうよ」
リーン「今回の話はナイトくんの責任。 私が止める理由はないわ」
リーン「でもね、着いてきたのが悪いとはいえ ハナちゃんを巻き込むのは許さないわ」
リーン「ハナちゃんに手を出したら、 貴女の大義がなくなるわよ?」
クイーン「・・・そうですね。 私ともあろうものが熱くなりすぎたようです」
クイーン「狙いは表裏 騎士。 それだけでいいのでした」
リーン「ええ。それだけ。 もう邪魔はしないわ」
ナイト(変身)「リーン・・・」
リーン「ナイトくん。いつか言ったでしょう」
リーン「自分勝手な裁きは身を滅ぼすって」
ナイト(変身)「ああ、そうだな・・・」
リーン「これはあなたの問題。 なんとか答えを見つけることね?」
  言い終えると、リーンはいなくなる。
クイーン「改めて、 覚悟するがいい!」
ナイト(変身)「はあっ!」
クイーン「む!?」
ナイト(変身)「そうだ。 あんたの父親を狂わせたのは 俺なんだろう」

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