マジキャット

三玉亞実

第2話 魔法少女(猫)VS怪物になった猫(脚本)

マジキャット

三玉亞実

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〇森の中
猫怪・ベトベニャン「ニャハハハハハ!!!! ずいぶん間抜けな姿になったな!!!」
マジキャット・ディンキー(あおい)「化け物のお前に言われたくないわ!」
マジキャット・ゲッコウ(ひかり)「冷静を失うな。相手の作戦かもしれないぞ」
猫怪・ベトベニャン「お前達を俺の粘液でベトベトにしてやる!」
猫怪・ベトベニャン「くらえ!ベトベ液!!!!」
マジキャット・ゲッコウ(ひかり)「避けろ!」
マジキャット・ディンキー(あおい)「うわっ!」
マジキャット・チア(ひまり)「あおいちゃん、大丈夫?」
マジキャット・ディンキー(あおい)「な、なんとか・・・」
猫怪・ベトベニャン「まだまだああああ!!!!!!」
マジキャット・チア(ひまり)「にゃっ!」
マジキャット・ディンキー(あおい)「うわっ!」
マジキャット・フローラ(めぐみ)「ほっ!」
マジキャット・ゲッコウ(ひかり)「ふんっ!」
猫怪・ベトベニャン「ニャハハハハハ!!!!!! どうしたどうしたどうしたあああああ?!」
猫怪・ベトベニャン「お前ら強くなったんだろ?! こいよおおおおおおお!!!!!」
マジキャット・ディンキー(あおい)「煽ってるわね・・・」
マジキャット・フローラ(めぐみ)「警察に連絡した方が早い気がしてきました」
マジキャット・ディンキー(あおい)「どう説明すればいいのよ」
ネコマタ「あっ!言い忘れてた!」
ネコマタ「みんな!私が渡したのは『マジカルキャット・アイ』って言って、それを付けると魔法少女に変身できるのよ!」
マジキャット・ディンキー(あおい)「猫ですけど」
ネコマタ「それだけじゃにゃいわ!変身した者の個性が武器になるのよ!」
マジキャット・チア(ひまり)「個性?」
ネコマタ「例えば・・・そうね・・・人間世界でいえばスポーツが得意とか・・・」
マジキャット・ディンキー(あおい)「にゃるほ・・・なるほど!自分が好きな事が武器に変えられるんだ!」
マジキャット・チア(ひまり)「にゃるほど!そういうことね!」
マジキャット・ゲッコウ(ひかり)「つまり、それを使って戦えば・・・奴に勝てるかもしれない」
マジキャット・フローラ(めぐみ)「ふふふ・・・腕がにゃりますね!」
マジキャット・チア(ひまり)「よ〜し、みんな!反撃開始!」
  一同「おぉ〜!」
猫怪・ベトベニャン「ニャハハハハハ!!!! それを知った所で吾輩の敵ではにゃい!」
猫怪・ベトベニャン「くらえ!ベトベ液!」
マジキャット・チア(ひまり)「うわっ!たくさん出してきた!」
マジキャット・ディンキー(あおい)「私に任せて!」
マジキャット・ディンキー(あおい)「私の得意ゲームはバトルロイヤル系だから・・・ よ〜し、ロケットランチャー出てこい!」
マジキャット・ディンキー(あおい)「・・・え?」
マジキャット・チア(ひまり)「わ〜い!遊ぼあそぼ〜〜!!!!」
マジキャット・ディンキー(あおい)「こんな状況で遊べるか!」
マジキャット・ディンキー(あおい)「でも、これどう使うの?う〜ん・・・」
マジキャット・ディンキー(あおい)「投げちゃえ!えい!」
猫怪・ベトベニャン「ぐわあああああああ!!!!」
マジキャット・チア(ひまり)「すごーーーい!ベトベトの液ごと吹っ飛んだよ!」
マジキャット・ディンキー(あおい)「・・・爆弾だったんだ」
猫怪・ベトベニャン「いったあああああああ!!!!! にゃにすんだ、てめぇ!」
マジキャット・ディンキー(あおい)「あ、まだ生きてる」
猫怪・ベトベニャン「生きとるわ!そう簡単にやられると思うにゃよ!」
猫怪・ベトベニャン「超特大ベトベボーーーーール!!!!!!」
マジキャット・ディンキー(あおい)「きゃっ!」
マジキャット・チア(ひまり)「うにゃっ!」
マジキャット・ゲッコウ(ひかり)「うっ・・・」
マジキャット・フローラ(めぐみ)「みなさん、大丈夫ですか?」
マジキャット・チア(ひまり)「うん・・・ちょっとベドベドになった」
マジキャット・フローラ(めぐみ)「でしたら・・・えい!」
マジキャット・チア(ひまり)「そ、それは・・・」
マジキャット・ゲッコウ(ひかり)「たい焼きか?」
マジキャット・フローラ(めぐみ)「そうです〜!私の大好物です〜!」
マジキャット・チア(ひまり)「いっただっきま〜す!」
マジキャット・チア(ひまり)「あむあむ・・・」
マジキャット・チア(ひまり)「う〜ん!にゃんたっすてぃっく!」
マジキャット・ゲッコウ(ひかり)「美味」
マジキャット・チア(ひまり)「おぉ〜!なんか元気でたああああああああ!!!!!」
マジキャット・ゲッコウ(ひかり)「うん。元気百倍になった気分」
マジキャット・フローラ(めぐみ)「回復効果もあるんですね〜!私が保健委員やっているからでしょうか〜?」
マジキャット・ゲッコウ(ひかり)「よし、私の番だ」
マジキャット・チア(ひまり)「そ、それは・・・なに?」
マジキャット・フローラ(めぐみ)「たぶん小判ですよ〜!」
マジキャット・ゲッコウ(ひかり)「行くぞ」
猫怪・ベトベニャン「・・・ん?」
マジキャット・ゲッコウ(ひかり)「くらうがいい。 我が剣技──”勝雄武死(かつおぶし)”」
猫怪・ベトベニャン「にゃぎあああああああ!!!!!!」
マジキャット・ディンキー(あおい)「す・・・すごい!映像ではお見せできないほどグロテスクに斬られている!」
マジキャット・ディンキー(あおい)「さすが剣道部・・・恐るべし!」
マジキャット・ゲッコウ(ひかり)「後はひまり。頼んだぞ」
マジキャット・チア(ひまり)「よっしゃあああああ!!!!任せて!」
猫怪・ベトベニャン「う・・・ぐっ・・・」
マジキャット・チア(ひまり)「うおおおおおおお!!!!!」
猫怪・ベトベニャン「こ、こんどはにゃんだ?!」
マジキャット・チア(ひまり)「私はシンプルに打撃で勝負!」
マジキャット・チア(ひまり)「ニャンニャン肉球ラアアアアアシュッッッッ!!!!!!」
猫怪・ベトベニャン「ぐにゃあああああああああ!!!!!!」
ペロー博士「う・・・ぐっ・・・」
ペロー博士「お、覚えてろ!」
マジキャット・チア(ひまり)「あっ!ちょっと!」
マジキャット・チア(ひまり)「・・・行っちゃった」
マジキャット・チア(ひまり)「・・・ん?なんだろ」
マジキャット・チア(ひまり)「あっ!これって・・・」

〇結婚式場のテラス
ネコマタ「みんな、ありがとう!」
猫陽ひまり「大事なもの、取り返せてよかったですね!」
ネコマタ「うんうん!これで我が王国の平和は保たれたわ!」
ネコマタ「えっと・・・ごめんなさい。名前聞いてなかった」
猫陽ひまり「私はひまり!」
猫海あおい「あおいよ」
猫月ひかり「ひかり」
猫森めぐみ「めぐみです〜!」
ネコマタ「ありがとう!あなた達の事はずっと忘れにゃいわ!」
ネコマタ「さようなら!」
猫陽ひまり「・・・行っちゃったね」
猫海あおい「今日は変な1日だったな」
猫陽ひまり「・・・あっ!あの猫さんに『マジカルキャット・アイ』を返すのを忘れてた!」
猫海あおい「そ、そういえば・・・」
猫森めぐみ「まぁ、いいじゃないですか〜!記念にもらっておきましょう!」
猫月ひかり「メルカリに出すなよ」
猫海あおい「誰が買うのよ、使用済みのコンタクトレンズ」
猫陽ひまり「ふふふ・・・」
  こうして、私の摩訶不思議な魔法少女デビューが幕を閉じました。
  これで終わり・・・かと思いましたが、これはまだほんの序章に過ぎなかったのです。
猫陽ひまり「・・・あ、あの猫の名前聞くの忘れてた」

〇西洋の円卓会議
ペロー博士「も、申し訳ありませ・・・」
  ???A「黙れ。ペロー」
ペロー博士「ひ、ひぃ・・・」
  ???B「せっかく国のセキュリティーをガバガバにして、宝の入手を簡単にしてやったというのに」
  ???C「おまけにニャンダフルカードで変身したにも関わらず、人間に負け」
  ???D「せっかく手に入れた宝を落としてしまうだなんて・・・ほんと使えない猫」
ペロー博士「・・・にゃうぅぅ」
  ???A「おい。”ペリー”」
ペロー博士「ペ、ペローです」
  ???A「あぁ、そうだったな。”ペリー”は・・・」
  ???A「前に”冷凍ネズミ”にされた奴だったな」
ペロー博士「・・・っ!そ、それだけはご勘弁を・・・」
  ???A「いかがかな。審判猫のみにゃさん」
  ???A「この負け猫をどう処罰すればいいだろう」
  ???B「串刺し」
  ???C「火炙り」
  ???D「冷凍ネズミ」
  ???E〜I「俺も(僕も私もワシも我も)冷凍ネズミ!!!!!」
  ???A「決まりだ」
ペロー博士「お、おおおおおお願いします!どうかもう一度チャンスを!」
ペロー博士「化け物の餌になんか、にゃりたくありません!」
  ???A「口が過ぎるぞ。猫神(ニャミ)と呼べ」
ペロー博士「にゃ・・・猫神(ニャミ)様の・・・え、餌にはにゃりたくあ・・・」
  ???E「会長様」
  会長「どうした?」
  ???E「実は・・・ごにゃごにゃ」
  会長「・・・そうか。ごくろう」
  会長「・・・気分が変わった。お前にもう一度チャンスをやる」
ペロー博士「ほ、ほんとですか?!」
  会長「今入ってきた情報によれば、親衛隊の隊長がニャンダーワールドに戻ってきたそうだ」
  会長「しかも”お宝”を持ってな」
ペロー博士「・・・分かりました!すぐに奪ってみせます!」
  会長「頼んだぞ。成功すればこのニャンダーワールドをお前にやろう」
  会長「この世の全てのガールキャットはお前のものだ」
ペロー博士「あ、ありがたき幸せ!」
ペロー博士(なんとしてでもアイツらを倒さねば・・・!!)
  つづく

次のエピソード:第3話 妹の愛が重い

コメント

  • とにかく猫まみれのバトルシーン、にもかかわらず臨場感のあるステキな展開で、もうヤミツキになりそうです。彼女たちに対し、人間姿より猫姿のほうが魅力的と言ったら失礼ですかね?w

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