〇駅のホーム
　　今日は七王子「Vodo」でseasさんのオープニングアクトです！
　　いってきます☆
マリン（送信、と）

〇ライブハウスのステージ
マリン「皆様、ありがとうございましたー！ それでは、楽しんでいってください！」

〇改札口前
モモ「それじゃ、またねー」
マリン「うん、また日曜にー！」
　　ライブ来てくれた皆様ありがとうございました☆観客席からたくさん盛り上げてくれて嬉しかったです！
マリン（よし、送信）

〇ライブハウスのステージ
ファン「マリンちゃん！この前のライブも良かったよ〜」
マリン「あ、ありがとうございます〜♪」
ファン「もちろん今日も最後までいるからね！ マリン親衛隊第一号として!!」
マリン「よろしくお願いします・・・」
ファン「そういえばさー・・・」
マリン（話長いな・・・後ろつまってるのに。 でも毎回来てくれてるし、無下にはできないしなぁ）
ファン「今日の朝、駅でマリンちゃん見かけたよ！ さすがに申し訳ないから声かけなかったけど」
マリン「えっ!?」

〇空っぽの部屋
　　はい、今日の練習はここまでー
モモ「マリン、どうかした？ 元気ない？」
マリン「いや、あの、ファンの人で、ちょっと困った人がいて・・・」

〇空っぽの部屋
ヒマ「あぁー、あの、いつも来てる小太りの人！」
コノハ「駅で見たとか言われるのは、ちょっと怖いですね」
ヒマ「ねー。声かけないんだったら、そのまま黙っててくれれば良いのに。 急に声かけられるのも嫌だけど・・・」
メロン「かまってほしいんだよー。 マリンは、良くも悪くもみんなに平等に接するから〜」
モモ「で、でも、もしもマリンに何かあったら怖いし・・・」
監督「ふむ、そうだな。 しばらく練習の時は、俺が送り迎えする」
監督「ライブやイベントの時は、最寄り駅がわかってしまうから、少し離れた駅を使うか、入り時間をずらすとか・・・」
メロン「あーっ！ ていうか、マリンいっつも同じ時間にツイートしてない？」
メロン「入り時間の１時間〜１時間半前」
マリン「あっ・・・そうだね。 電車乗ってすぐ、Twitterとインスタは投稿するようにしてる」
メロン「気をつけた方がいいよー。 そういうのから、自宅の最寄り駅推測する人もいるから」
ヒマ「マジで！こっわ!!」
メロン「ネットストーカーっていう言葉があるくらいだからねー。 暇人の執着ほど怖いものはないよ」

〇ライブハウスのステージ
ファン「マリンちゃ〜ん！今日も来たよー！ あ、新しいグッズ出たんだ。もちろん買うよ！」
マリン「ありがとうございます。嬉しい！」
ファン「そうだ、今日はマリンちゃんにプレゼントがあるんだよ」
マリン「えっ、なんだろー？」
ファン「じゃじゃーーーん！ 僕の手作りクッキーです♪」
マリン「あ、ありがとう・・・ございます・・・」

〇改札口前
メロン「捨てなさい、今すぐに。 そこにゴミ箱あるから」
マリン「さすがに捨てるのは・・・ いや、絶対食べないけどさー」
コノハ（はっ、あのマリンさんが、ジメジメしている・・・。これは心に相当ダメージを受けているのでは）
モモ「手作りは怖いよね〜。 しかもあの人悪気なさそうだから、余計に言いづらいよね」
ヒマ「あー、わかる！単純に空気読めない感じ！ 声もデカイし、たまに他のお客さん引いてるもんね」
マリン「私の対応が悪いのかな・・・」
ヒマ「え、なんでそうなるのよ。マリンは全然悪くないでしょ！」
マリン「確かにあの人、結構空気読めなくて、ファンサで待ってる人いるのに長々と話したり、ライブ中に変な合いの手入れたり」
マリン「私それを、一度も指摘したことなくて。 私がちゃんと言うべきなのかな？私のファンだし」
メロン「んー、本当にひどいのは運営スタッフやマネージャーが対応してくれるから、私たちが言わなくても良いと思うけど〜」
メロン「でも、うまくファンをしつけたり、手懐けてる子はいるよね」
コノハ「わ、わかりますよ。私もファンの人に、色々言えないです・・・。 トラブルになったら嫌だなとか思って」

〇一人部屋
マリン（結局持って帰ってきちゃったけど、どうするの、これ）
マリン（・・・・・・ごめんなさい！）

〇ライブハウスのステージ
ファン「マリンちゃ〜ん、この前のクッキー、どうだった!?」
マリン「えっ、あ、えっと・・・」
マリン「お、美味しかったです〜」
ファン「マジで!! じゃあまた作ってくるよ！」
ファン「マリンちゃん甘いもの好き？次はケーキにしようかなぁ〜♪」
マリン「・・・・・・」