正義のヒーロー 鎧六(アームドシックス)!

七霧孝平

第7話 アームドファイブ・ミキト(脚本)

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〇個別オフィス
金谷 乱蔵「み、ミキトー!」
ミキト(変身)「・・・」
  殴りかかる乱蔵を
  ミキトは軽くいなす。
ミキト(変身)「叔父さん・・・。 あなたの最近の行動は身に余る」
ミキト(変身)「もうすぐ親族会議が行われるようですよ」
金谷 乱蔵「な、なにー!?」
ミキト(変身)「では・・・」
  ミキトはそっと部屋を出ていくのだった。

〇闇の闘技場
ナイト(変身)「はあっ・・・はあっ・・・」
リーン「ふうっ・・・」
改造鎧戦士「・・・」
  疲れきった2人は
  鎧戦士を倒す力は残されていなかった。
ナイト(変身)「くそっ・・・」
リーン「まずいわね・・・」
???「下がってください」
リーン「え・・・?」
ナイト(変身)「君は・・・?」
ミキト(変身)「ここはボクに任せて」
ミキト(変身)「金成 幹人(かねなり みきと)が命じる!」
ミキト(変身)「鎧戦士。 その動きを止めなさい」
改造鎧戦士「!」
改造鎧戦士「コー・・・」
  ミキトの言葉に答えるように、
  鎧戦士は膝をつき、動きを止めた。
ミキト(変身)「これでよし」
ナイト(変身)「もう一度聞くが、君は?」
ミキト(変身)「申し遅れました」
  ミキトは鎧を解除する。
ミキト「金成 幹人といいます。 アームドファイブの持ち主です」
リーン「え!? でもさっきまでアームドファイブは・・・」
ミキト「はい、叔父の金谷 乱蔵の物でした」
ナイト(変身)「なら何故・・・?」
ミキト「アームドファイブが 叔父ではなくボクを選んだのです」
ナイト(変身)「なに・・・?」
リーン「アームドシックスは 本来、選ばれたものが着れる物」
リーン「それを金谷 乱蔵は 金で手に入れたと言っていた」
ナイト(変身)「それが改めて選ばれた人に 移ったということか・・・?」
ミキト「そういうことになります」
ミキト「さて、ナイトさん、リーンさん」
ミキト「ボクは叔父と違い、 貴方たちと争うつもりはありません」
ミキト「叔父の行為を許せ、とは言いません」
ミキト「ただ、今回は見逃してあげてほしいのです」
ミキト「とくに、ナイトさんには・・・」
ナイト(変身)「・・・俺が、 金谷 乱蔵を裁くのを見逃してほしいと いうのか?」
ミキト「そうなります」
ナイト(変身)「・・・」
ミキト「・・・」
ナイト(変身)「わかった」
リーン「いいの?」
ナイト(変身)「ハナが無事だったからな。 それに・・・」
ナイト(変身)「鎧戦士から助けられたしな」
ミキト「ありがとうございます」
ミキト「叔父は親族会議で糾弾されるでしょう」
ミキト「それで失墜するはずです」
ミキト「さて、では出口に案内 ・・・と思いましたが」
ミキト「ナイトさんが穴を開けてましたね」
ナイト(変身)「あ・・・」
ミキト「フフ、大丈夫です。 叔父が、勝手に作った場所です」
ミキト「叔父の責任にしておきますよ」
ナイト(変身)「すまない・・・」
リーン「よかったわね?」
ナイト(変身)「まったく」

〇渋谷フクラス
ミキト「では、ボクはこれで」
ナイト「ああ」
リン「またそのうちね」
  ミキトは1人、闇の中を帰っていく。
ナイト「それにしても、 あいつ、変わった雰囲気だったな」
ハナ「わたしたちより年下だよね? 財閥の人だからかな? 大人びてた」
リン「それだけじゃないわ」
リン「金成 幹人・・・ 金谷財閥の遠い親戚の子らしいんだけど」
リン「彼、超能力少年らしいわよ」
「超能力少年!?」
リン「噂になったのは最近なんだけど・・・」
リン「ここ最近の金谷財閥の 仕事にも関わったらしいわ」
リン「油断しないようにしましょう」
ナイト「お、おう・・・」
リン「それにしても、 すっかり遅くなっちゃったわね」
リン「私、帰るわ。 さすがに戦い疲れたし」
リン「ナイトくん。 ちゃんと、ハナちゃんをエスコートするのよ?」
ナイト「え?」
ハナ「り、リンちゃん!」
リン「ふふっ、じゃあね」
  リンは舌をだしながら、
  早足で帰っていく。
ナイト「・・・」
ハナ「・・・」
ナイト「帰るか・・・」
ハナ「うん・・・」

〇開けた交差点
  真夜中の道を、
  2人は無言のまま帰っていく。
ナイト(なんか話した方がいいよな・・・?)
ハナ(何か話した方がいいよね?)
「なあ(ねえ)」
ナイト「えっと、ハナからどうぞ?」
ハナ「いや、ナイトくんからで・・・」
「・・・」
ナイト「ふっ・・・」
ハナ「くすっ」
「あははは!」
ナイト「なんだよ、なにかあるんじゃないのか?」
ハナ「ナイトくんだって」
ナイト「そうだな、じゃあ俺から」
ナイト「ハナ、 ヒーローのこと、黙っててごめんな」
ハナ「ううん、いいよ。 それに・・・」
ハナ「ナイトくんが本当にヒーローになれて、 わたし、うれしい!」
ナイト「昔からハナだけは、 笑わずに応援してくれたもんな」
ナイト「ありがとう、ハナ」
ハナ「ううん。 わたしはナイトくんの夢を応援しただけだよ」
ナイト「それでもさ」
ナイト「バカにされ続けるの、 結構キツかったんだぜ?」
ハナ「うん・・・。 それは、そう思う」
ハナ「だから、 わたしだけは、ナイトくんの夢を 信じたかったの」
ナイト「そっか」
  自然と会話しながら、2人は歩く。
  その時だった。
  近くの公園から物音がした。
ナイト「なんだ?」

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