ゲームキャラでもエゴサしたい!

一ノ宮いすみ

第四話 世界壊滅(脚本)

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〇魔王城の部屋
魔王オキアミス「ゴーマ国が裏切っただと?」
エリス「じゃあ、WODのヘイトコメやウソの噂で評判下げたのもあいつらなの!?」
アルヒールド「どういうことだ! そんなことをしたらサービス終了まっしぐらだろう!」
オルヴァン「・・・そのサ終が目的らしいぜ」
カルシム「どういうことでしょうか・・・?」
オルヴァン「つまりな──」

〇謁見の間
ゴーマ国使者「上手くいきましたな。これでこの世界のサービス終了は間違いなしでしょう」
ゴーマ13世「ふん! 何が『セールスランキング向上計画』だ」
ゴーマ13世「売り上げに余裕なんぞできようものなら、どうせ有名声優を使った新しい国の新キャラが出るに決まっとるわ」
ゴーマ国使者「我が国出身の者がお役ごめんのうえに格落ちされる。そんな未来もありえます」
ゴーマ13世「断じてあってはならぬ! 優れたキャラクターは我が国のみおればよい! ゆえに──」
ゴーマ13世「今ここで世界を終わらせる! 我が国のキャラが不動の人気と栄光を保ったままサービスを終了させるのだ!」

〇魔王城の部屋
カルシム「な、なんて身勝手な・・・!」
エリス「はぁ!? つまり勝ち逃げしたいから荒らしまわったってこと!?」
オルヴァン「ああ。あとな・・・」
アルヒールド「まだあるのか?」
オルヴァン「むしろ今から話すやつが本題だ」
魔王オキアミス「ならば話せ」

〇謁見の間
ゴーマ13世「それで、我らが流した悪評の始末はどうつける?」
ゴーマ国使者「すでにこの度の事件は魔王及び『セールスランキング向上計画』に関わっていた3人が起こした事件だと噂を流しております」
ゴーマ13世「ふん! あんな奴らなど、いなくなったところで誰も惜しむまい。不人気ゆえにな、ガッハッハ!」
ゴーマ国使者「まもなく【主人公】軍は混乱に陥るでしょう。その隙に・・・」
ゴーマ13世「近隣諸国に攻め込むぞ。【主人公】軍など、これで一巻の終わりよ」
ゴーマ13世「どうせ世界は終わる。最後にひとつワシが魔王に成り代わり、この世界に名を残してやろう!」
ゴーマ13世「そして向こうの世界(※現実)でも魔王としてワシの名が語り継がれるのだ! 影の薄い魔王なんぞ敵ではないわ!」

〇魔王城の部屋
オルヴァン「・・・以上だ」
エリス「ウソでしょ・・・私達、あんなに頑張ったのに・・・」
アルヒールド「そのうえ俺達に汚名を着せようとしているのか。 運営やユーザーまで巻きこんで・・・」
オルヴァン「・・・・・・」
エリス「ひどいよ! なんで・・・なんで・・・!」
魔王オキアミス「・・・事情はわかった」
魔王オキアミス「フン!」
アルヒールド「な、なんだ! 急に力があふれだしたぞ・・・!?」
オルヴァン「おまけに武器も変わってるぜ!」
オルヴァン「マシンガン、ガトリング砲、ロケットランチャー・・・いや多すぎだろ!」
エリス「ちょっと!? 私の杖がなんかごっつい車に変わったんだけど!」
魔王オキアミス「餞別だ。存分に力を振うがいい」
アルヒールド「どういう意味だ?」
魔王オキアミス「ゴーマ国をぶっ飛ばせ」
「なんで!?」
アルヒールド「裏切ったとはいえ、元は同盟国だ。ましてや奇襲などそんな卑怯な真似などできるはずが・・・」
魔王オキアミス「その同盟国が世界を滅亡に導いたのだぞ。我らが破滅を回避しようとした世界をな」
魔王オキアミス「恐らく世界はもう終わる。だが、あんな奴らの思い通りになどさせていいのか?」
魔王オキアミス「そこまで世の終わりが欲しいのならくれてやろう・・・」
魔王オキアミス「──我らがな!!」
「──おうっ!!」
  もはや、魔王オキアミスは怒りを止めることなどできなかった。
  それはアルヒールド、オルヴァン、エリスの3人も例外ではなかった。

〇戦場
【主人公軍】兵士1「くそっ、なんでいきなりゴーマ国が襲ってきたんだ・・・!」
【主人公軍】兵士2「魔王を討伐するまではと、和平交渉が成立したはずなのに・・・」
ゴーマ国兵士1「いたぞ【主人公】軍の奴らだ!」
【主人公軍】兵士1「来るぞ! 皆、構えを──」
【主人公軍】伝令「報告します! 【主人公】様、魔王軍が攻めて参りました・・・!」
【主人公軍】兵士1「そんな、よりによってこんな時に・・・!」
【主人公軍】兵士2「怖気づくな! 戦えるものは武器をとれ! 迎え撃つぞ!」
  窮地に置かれ、絶体絶命の【主人公】軍。
  だが、この時彼らは信じられないものを見た。
エリス「アハハハハ! アハハハハハハハハハハ!!」
ゴーマ国兵士1「ぎゃああああ!?」

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コメント

  • くそぉ……面白い……🤣🤣
    思い切ったことをしちゃいましたけど、果たして世界はどうなるのか……🤣

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