The Justice Twins

どんぐり

新入生合宿(その1)(脚本)

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〇教室
山下紀夫「えー、それではホームルームを始めます。新入生合宿の件です」
  先生はそう言うと、新入生合宿のプリントを配り始めた。
山下紀夫「新入生合宿の場所は、富士五湖となります」
江川和樹「富士急ハイランドや富士山も見れるとはすごいね」
江川和美「兄さん、私達もいつか富士山に登りたいわね」
宇野武「俺昔富士急ハイランド行ったんだぜ、家族で。楽しかったぜ」
照井愛「私も実は、好きなミュージシャンのライブフェスで行ったことあるの!最高だった!」
山下紀夫「このプリントは、必ず保護者に見せて下さい。では、ホームルームを終了します」
  先生は教室を出ていった。
江川和美「新しくできた友達といっぱい話せるといいわね」
江川和樹「そうだね」
  やがて、チャイムが鳴った。
松木元也「えー、ではこれより数学の授業を行う。教科書を出してくれ」

〇体育館の中
  その日の体育の授業では。
尾田博「全員いるな。それじゃ、男子バレー始めるぞ!」
「はい!」
黒沢りょう「得点ボードの準備できました!」
尾田博「ご苦労さん。しっかり記録頼むぞ」
  同じく女子の方では。
青野真「全員いるわね?それじゃ、女子バレー始めるわよ!」
「はい!頑張ります!」
和久井あかり「ボールや得点ボードの準備もできました!」
青野真「ご苦労様。しっかり記録してね、体育係さん」

〇怪しいオフィスビル
ボス「禍々しきジャスティスツインズめ!」
敵幹部「あいつらはかなり脅威的ですね」
敵幹部「ジャスティスツインズよ、最後に勝つのはこのダークカンパニーだ!」

〇シックなリビング
江川るり子「これが今回の新入生合宿のしおりね」
江川和美「足りないものは、買った方がいいわね」
江川和樹「しおりを見て、確認しよう」
江川勝「ちゃんと高校生の自覚をもって行動しないとね。合宿先では、迷惑をかけないようにね」
「はい!」
江川勝「それと、学校ではどうだった?」
江川和美「体育のバレーボールの授業、結構白熱したわ!」
江川和樹「僕も大いに頑張ったんだよ」
江川るり子「それはよかったわね」

〇綺麗な一戸建て
江川和樹「さてと、そろそろ寝るとするか」
江川和美「そうね」
  和樹さん、和美さん
「女神さま!」
女神「お久しぶりですね。勉強もちゃんと励んでますか」
江川和樹「もちろんです」
江川和美「課題テストの結果に甘んじず頑張ってます」
江川和樹「いっぱい友達もできました」
江川和美「今までの友達との交流も続けてます」
女神「ジャスティスツインズとしての活躍も素晴らしいですね」
天使「女神様から聞いてますよ。あなた方が正義感の強い性格だと」
天使「昔から弱い人を助け、悪い人に真っ向から立ち向かっていく、そんな姿勢を私たちは見てきました」
天使「実は、あなた方のスマホにも、戦闘時に状況に応じて衣装を切り替えできる機能を付けております」
女神「ですが、状況をわきまえて下さい。一歩間違えれば警察沙汰となります。暴力は絶対にあってはならないことです」
「わかりました」
江川和樹「それにしても、僕らが戦闘時に「コスチュームチェンジ!」と叫んでいろんなモードに変身できるのはすごいですね」
江川和美「状況に応じて変身できるから、凄いです!」
女神「あのモードには、様々な衣装が入ってるので、ここぞという時に使ってくださいね」
「判りました。それと、TPOをわきまえます」
女神「そうです。ちゃんとTPOをわきまえて行動してほしいです。それと、あのお約束、ちゃんと守ってくださいね」
「わかりました。ジャスティスツインズのことは誰にも言いません」
女神「偉いですね。では、またお会いしましょう」
「おやすみなさい」

〇シックなリビング
  新入生合宿当日。二人は、いつもより早起きをした。
江川勝「忘れ物は、ないね?」
江川和樹「必要なものは、この前の週末で準備したもんね」
江川和美「全部そろってるわ」
江川るり子「それじゃあ、新入生合宿、楽しんでね。迷惑をかけたりしちゃだめよ」
江川和美「わかったわ。兄さん、そろそろ行きましょう」
江川和樹「そうだね」

〇学校の校門
江川和樹「間に合ったようだね」
江川和美「しかも時間前!」
井口文「全員いますね?」
江川和樹「井口先生、おはようございます。今日はよろしくお願いします」
井口文「江川さん兄妹ね。今日はよろしくね」
江川和樹「はい。僕は双子の兄です」
江川和美「私、双子の妹なんです」
井口文「双子で同じ高校なんて珍しいわね」
山下紀夫「全員いますね?それでは、バスに乗りますよ」
  一同は、バスに乗車した。

〇観光バスの中
バスガイド「はい、皆さまおはようございます」
「おはようございます!」
バスガイド「私は、3日間皆様と行動させていただく、バスガイドの小松奈々と申します。宜しくお願いします」
「宜しくお願いします」
江川和樹「あ、そうだ!よかったら僕と和美で選んだお菓子、一緒に食べない?」
黒沢りょう「ありがとう!実は僕も持ってきてたのさ」
江川和美「持ってきてよかったわね」
  大いに盛り上がるバスの中だった。

〇華やかな寮
  やがて、バスはセミナーハウスに到着した。
太田加奈子「各クラスごとに指定された場所に並んでください!」
  一同は、指定された場所に並んだ。
江川和美「他のクラスの子と仲良くなれたらいいわね」
江川和樹「そうだね」
宇野武「どんな部屋になるんだろうな」
  一同は、セミナーハウス内へ入って行った。

〇おしゃれな食堂
  まず、メンバーは、セミナーハウス内の食堂へと向かった。
山下紀夫「それでは、これより、3日間に及ぶ新入生合宿を行いたいと思います。英語の太田先生、お願いします」
太田加奈子「新入生の皆さん、この新入生合宿で、この高校生活に欠かせないノウハウやエッセンスをしっかりと吸収して成長してほしいです」
山下紀夫「それではこれより昼食になります。では、せーの!」
  いただきます!
照井愛「そういえば、どこ中出身だっけ、二人は?ちなみに私は私立の女子中出身。私のパパとママが大病院運営してるの」
江川和樹「すごいね!」
照井愛「ちなみに私には、妹と兄がいるの。妹は小1。兄は大学1年生で、今夏アメリカに留学するの。何でも、弁護士の勉強だって」
江川和樹「凄いじゃないか!照井さんの夢は?」
照井愛「私は、看護系を目指そうと思う。ほら、ここは総合学科系の高校だから、いろんなことが学べるじゃない?」
江川和樹「僕と和美は、英語を生かした職種かな?」
江川和美「そんな感じよ」
照井愛「凄いわね」
江川和樹「それじゃ、次は僕らだ」
江川和美「私と兄さんは普通の市内の中学校で、同じクラスが多かったの。小学校、幼稚園も一緒だったの」
江川和樹「違うクラスになったときはちょっと残念だったけど、いろんな友達ができたもんだよ」
江川和美「実をいうと、兄さんも私も、いつもいじめっ子とかを懲らしめてきてたのよ」
江川和樹「元々僕らは両親から、「常に困ってる人の役に立ちなさい」と教えられてきたんだ」
江川和美「ちなみに父は会社員、母は、主婦よ」
照井愛「確かに、あの二人もそんな感じよね」
宇野武「ジャスティスツインズだろ?今度会ってみたいもんだぜ」
江川和樹「今度、あの二人にも伝えるよ」
江川和美「そうね。宇野君は、どこ出身なの?」
宇野武「俺は市内の中学。両親は普段共働きだから、母方の祖父母が俺の面倒見てんだよ。ちなみに、俺には弟がいるんだ」
  写真を見せる宇野。
江川和樹「弟がいたなんて、たまげたよ」
江川和美「可愛いじゃない!」
宇野武「小学校5年生だ。俺が通ってた小学校に通ってるんだ」
  すっかり会話も弾んだ、メンバーだった。

〇おしゃれな廊下
  昼食後、メンバーは一度部屋に行き、荷物を置いてから大きな部屋に行くようにと言われた。
江川和樹「僕の部屋は和美の部屋のお向かいだね」
江川和美「もし事件とか起きたらすぐに向かえるわね」
江川和樹「でも、目立たないところで変身しよう」
江川和美「そうね。私たちのことが知られたら危険だもの」
黒沢りょう「和樹君、部屋に入ろうよ」
江川和樹「じゃ、またあとでな、和美」
江川和美「そうね」
寿藍「和美ちゃんはいいなぁ、立派なお兄さんがいて。 実は小6の妹がいるの」
江川和美「どんな妹さん?」
寿藍「あのね、実は生まれた時から重い障害があって、養護学校にいるのよ」
江川和美「それは大変ね」
寿藍「だから、いま兄も妹の面倒を見てたりするの。兄はこの春高校を出て就職し、頑張ってるわ」
江川和美「私も双子の兄がいるの。頼もしいわ」
寿藍「二人で同じ高校なんて、凄いわね」
  和美と藍は部屋に入って行った。

〇大ホール
  セミナーハウスの大ホール。
太田加奈子「皆さん、きちんと整列しましたね?それでは、新入生合宿に関する最初のイベント、メンバーの自己紹介を行います」
山下紀夫「1組から出席番号順に発表してくださいね」
  やがて、和樹と和美の出番となった。
江川和樹「初めまして。僕は○○市立○○中学校出身の江川和樹です。江川和美は僕の双子の妹です」
  和樹は、すらすらと自己紹介をした。やがて、和美の出番となった。
江川和美「初めまして。私は○○市立○○中学校出身の江川和美です。江川和樹は私の双子の兄です」
  和美も、すらすらと自己紹介をした。他のメンバーも、自己紹介をしていった。
山下紀夫「皆さん、全員終わりましたね?それでは、これより年間行事の案内や、校歌斉唱を行います」
  年間行事に関することを学び、校歌を熱唱する一同だった。

〇おしゃれな食堂
  やがて、夕食の時間になった。
山下紀夫「全員揃いましたね?それでは、食事にしましょう!」
  いただきます!
宇野武「しかし驚いたな。まさかバイキング形式のディナーだなんて」
江本美嘉「私、こういう食べ放題形式、大好きなの」
和久井あかり「実は私もなの」
黒沢りょう「僕なんかこんなによそったよ」
江川和樹「そういえばぼくらも、バイキングレストランで思いっきり食べたっけ」
江川和美「よく親がご褒美とかで連れて行ったの、覚えてるわ」
  大いに盛り上がる一同だった。

〇ホテルの部屋
  夕食後、お風呂を済ませた面々は、部屋に入った。
高橋瞬「風呂、最高だったぜ!」
江川和樹「消灯時間までに、明日の予定確認しておこうよ」
黒沢りょう「そうだな」
宇野武「今日のこともしおりに書かないといけないな」
的場裕也「そうだね。書いたら、大富豪やらない?」
江川和樹「いいね、やろうよ的場君!」
  そのころ、和美は。
江川和美「今日のこともちゃんと書いたし、明日のチェックも完了!」
照井愛「ねぇねぇ、せっかくだし、恋バナしない?」
和久井あかり「いいわね!和美ちゃんもやる?」
江川和美「もちろんよ。せっかく仲良くなったんだし!」
「賛成!」
  やがて、夜も更けていった。

〇ホテルの部屋
  消灯時間になり、メンバーは寝静まった。その時だった。
江川和樹「何だろう?」
  充電コードからスマホを抜き、それをチェックする和樹。
江川和樹「事件発生た!」
  同じく、向かいの部屋では。
江川和美「何かしら?」
江川和美「事件だわ!兄さんに伝えないと!」

〇おしゃれな廊下
江川和樹「和美、また事件が起きたようだね」
江川和美「場所は、ここから数キロ離れた高速道路のサービスエリア!バスジャック事件だわ!」
江川和樹「ここで変身するのは危険だ!階段に行こう!」

〇大きい施設の階段
  二人は、セミナーハウスの階段にやってきた。幸い、誰もいなかった。
江川和美「誰もいないから、変身できるわね!」
江川和樹「そうだね!」
  二人は、スマホを手に、変身した。

〇幻想空間
「行くよ!レッツ、ジャスティスチェンジ!」
江川和樹「それっ!!」
江川和樹「イェイ!!」
江川和美「ウフフッ♡」
江川和美「チュッ♡」
ジャスティスボーイ「ジャスティスボーイ、見参!」
ジャスティスガール「ジャスティスガール、見参!」
「ジャスティスツインズが今宵、悪を成敗する!」
ジャスティスボーイ「ワープ開始だ!」
ジャスティスガール「ワープホール作るわね!」
  彼らは急いでワープした。

〇霊園の駐車場
警察官「なかなか進展が見られませんね」
警察官「あなたはもう逃げられないわ!あきらめた方がいいわよ!」
  しかし、容赦なく犯人は銃撃を仕掛けてきた!
警察官「人質も心配だな」
警察官「緊迫してますね」
警察官「あのバスの中に入るのも大変ですよ」
「もう大丈夫です!」
警察官「あ、あなたは! あのジャスティスツインズですか?」
警察官「私もテレビで見たことあるぞ!」
警察官「あっという間に事件を解決しちゃう、最強の双子ですよ!」
  警察官は事情を説明した。
ジャスティスボーイ「判りました!僕らにお任せください!」
ジャスティスガール「すぐに犯人を捕まえ、人質を解放させます!」
警察官「私達も手伝います!」

〇観光バスの中
バスジャック犯「いいか、絶対叫ぶなよ!」
  少年はそういうと、銃を発砲した!
  騒然とする車内!
乗客(神様、助けて下さい!)
乗客(私と主人を助けて下さい!)
高速バスの運転手(辛抱するしかないな)
バスジャック犯「何だ!?」
ジャスティスボーイ「バスジャック犯! 野望はそこまでだ!」
ジャスティスガール「この私達が相手よ」
バスジャック犯「うるさい!」
  急いで身をかわし、隠れた二人。
ジャスティスガール「どうするの?」
ジャスティスボーイ「あのモードで行こう!」
ジャスティスガール「判ったわ!」
  二人は、スマホを手にして、こう叫んだ!
「コスチュームチェンジ!」
「スナイパーモード!」
  ジャスティスボーイは、バスジャック犯の動きを注視した。
ジャスティスボーイ「今だ!」
  ジャスティスボーイは、麻酔銃を発砲した。
バスジャック犯「うわ!」
  見事命中。バスジャック犯は、眠ってしまった。
ジャスティスボーイ「うまくいったぞ!」
ジャスティスガール「私、非常ドア開けるわ!そこから助け出しましょう!」
  ジャスティスガールは、非常ドアを開け、バスジャック犯を担ぎ出し、ジャスティスボーイは人質を外へ連れ出した。
ジャスティスボーイ「皆さん、バスジャック犯はやっつけました! 安心してください!」

〇霊園の駐車場
バスジャック犯「うぐぐ.....」
刑事「ほら、さっさと歩け!」
警察官「事件解決だな」
乗客「僕も妻も助かりました!」
乗客「感謝の気持ちでいっぱいですよ!」
ジャスティスボーイ「いえいえ、僕らは正義のヒーローとして当然のことをしたまでです」
ジャスティスガール「そうです。私たちは正義の双子ですから」
警察官「私、あの人たちのファンになりそうです」
  ジャスティスツインズは、大急ぎでその場を去った。

〇ホテルの部屋
高橋瞬「おはよう。和樹、お前夜中どこ行ってたんだい?」
江川和樹「あ、実は、トイレに行ってたんだよ」
的場裕也「それより、今テレビでバスジャック事件のニュースやってたよ。バスジャック犯を双子のヒーローがやっつけたらしい」
江川和樹「知らなかったなぁ」
高橋瞬「今度会ったらさ、サインもらってきてよ」
江川和樹「会えたらね」
  一方、和美もそうだった。
照井愛「和美、夜中目を覚ましたらいなかったけど、どこ行ってたの?」
江川和美「トイレよ」
天谷ほのか「そんなことより、さっきあのニュース見た?ジャスティスツインズの話」
照井愛「やっぱり、あの二人凄いわね!サインほしいな~」
江川和美「今度会えたらもらってくるわ」
照井愛「それより、早く着替えましょう!」
江川和美「そうね!」
  事件は解決し、何とかごまかすことができた二人。
  ジャスティスツインズよ、周りには内緒だぞ!
  次回へ続く!

次のエピソード:新入生合宿(その2)

コメント

  • 目には目を。銃には銃を。ですね。

    今回は夜中という事もあり誤魔化せましたが、兄妹はそのまま正体を隠せるか少し心配です。

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