エピソード8 漸能(脚本)
〇湖畔
オヤジ「私はこのナツレで6年間生き延びてきたんですよ」
オヤジ「年季の違いを・・・”漸能”の力を見せてあげます!!」
ゴブラダ「チッ、ふざけやがって くらいやがれ!!」
オヤジ「・・・『風化切月』(ふうかせつげつ)」
ゴブラダ「くそ、俺様の樹が!! 切り裂かれた!!」
ゴブラダ(こいつ斬撃系の能力持ちか!?)
オヤジ「・・・『肢苦発苦』(しくはっく)」
ゴブラダ「ぐぁぁぁ!!腕が!!足が!! 言う事をきかねぇ・・・」
ゴブラダ「俺の思い通りに動かねぇ!!」
ゴブラダ「チクショー!!くらえ!!」
オヤジ「『守地肉凜』(しゅちにくりん)」
ゴブラダ(まただ!!また止めやがった!! こいつ一体なんなんだ!?)
オヤジ「『ニ塞惨悶』(にそくさんもん)」
ゴブラダ「ガッ・・・ これは、この前ぶっ殺したやつの・・・ こいつまさか・・・」
オヤジ「気づかれたようですね」
オヤジ「私の能力の漸能は、あらゆる能力を徐々に習得できるというものです」
オヤジ「まあ、まだまだ全能にはほど遠いですが、6年もいますからね」
オヤジ「あなた程度・・・ 制圧するのは容易いのです!!」
羽原 貞治「つ、強すぎる・・・!!」
安藤 竜の姿「あれがオヤジの漸能の力だ」
安藤 竜の姿「といっても俺も見るのは久しぶりだ・・・ 初めて見る力もあるな」
オヤジ「あなた・・・ 相当な数の転生者をその手にかけたようですね」
オヤジ「殺す者は殺される覚悟がある・・・ そう思ってよろしいですね!?」
ゴブラダ「だ、誰が死ぬかよ!!」
オヤジ「制圧するのは容易いと申し上げたでしょう」
オヤジ「あの世で犠牲者の皆様に詫びなさい!!」
オヤジ「風化切月!!」
ゴブラダ「ギャァァァァァ!!」
オヤジ「ふう・・・」
〇湖畔
羽原 貞治「す、すげぇ・・・」
羽原 貞治「俺たちが2人がかりで敵わなかったゴブラダを・・・」
オヤジ「すみません、ギリギリでしたね・・・」
オヤジ「『原点快気』(げんてんかいき)」
羽原 貞治「また傷が・・・ そうか、洞窟の回復も漸能の一部だったのか・・・」
オヤジ「ええ、ただ100%使いこなせるわけではありません」
オヤジ「悠久の時でもあれば話は別ですが・・・」
安藤 竜の姿「いや、オヤジは充分すごいよ」
安藤 竜の姿「また助けてもらったな・・・」
オヤジ「なに、お互い様ですよ」
オヤジ「さて、そろそろ日も暮れます。 こいつの死体を処理したら洞窟に戻りましょう」
〇岩穴の出口
羽原 貞治「俺も安藤にならってオヤジと呼ばせてもらうよ」
オヤジ「ええ、もちろんかまいませんよ」
羽原 貞治「オヤジなら、その、言ってた女王ってやつも倒せるんじゃないか!?」
オヤジ「・・・出来たらいいんですけどね」
オヤジ「おそらくまだ敵いません」
安藤 竜二「女王の力は尋常ではないんだ。 実は俺たちは1年前に攻撃をしかけたんだが・・・」
オヤジ「まったくダメージを与えられませんでした」
羽原 貞治「そうなのか!?」
オヤジ「といってもたまたま1人でいた所を死角から攻撃をしかけただけですが」
〇草原の道
1年前
ヒュメリ女王「ふむ、今日は生憎の天気じゃな」
ヒュメリ女王「向こうは晴れておれば良いが」
〇雲の上
オヤジ「安藤・・・ この真下です!!」
安藤 竜の姿「行くぜ!!牙竜咆哮!!」
〇草原の道
ヒュメリ女王「な、なんじゃあ!!」
〇雲の上
安藤 竜の姿「どうだ!?」
安藤 竜の姿「やったか!?」
〇草原の道
ヒュメリ女王「なんじゃなんじゃ吃驚したのぅ」
ヒュメリ女王「落雷かのう?」
ヒュメリ女王「天気の悪い日に出歩くものじゃないのぅ」
〇雲の上
オヤジ「残念ながら・・・ダメージを与えられていません」
安藤 竜の姿「くそ、まじかよ」
オヤジ「一旦この場は退避しましょう」
〇岩穴の出口
オヤジ「今持てる能力や戦力では奴は倒せません・・・」
安藤 竜二「最大火力の牙竜咆哮が効かないくらいだからな」
オヤジ「さらに未確認ではありますが、女王に準ずる力を持つ幹部もいるとのこと・・・」
羽原 貞治「そんな奴らにどうやって・・・」
オヤジ「だからこそ、元の世界の軍事力が必須なのです」
オヤジ「ヒュメリと幹部はどうやら定期的にゲートを用いて我々の世界にやってきては」
オヤジ「総理の熊井と会合をしているようです」
羽原 貞治「一体そいつら何の話をしてるんだ・・・」
安藤 竜二「おおかた無期異世界転生が問題なく行えているかとかだろ!!反吐が出る」
オヤジ「この隙に我々は城に潜入し、薬の奪取及びゲートを用いて日本に戻り」
オヤジ「何とかして熊井に薬を飲ませるのです・・・」
羽原 貞治「その会合とやらは一体いつ開催されるんだ!?」
オヤジ「ちょうど今日が会合の日なので、次は2週間後です」
オヤジ「長き時間を要しましたが、一刻も早く奴らの目的を潰さねばなりません」
オヤジ「よって、2週間後・・・」
オヤジ「先程の作戦決行です!!」
羽原 貞治「2週間・・・!!」
オヤジ「準備期間は短いですが、貞治君には能力に慣れてもらう必要があります」
羽原 貞治「具体的にはどうやって・・・!?」
安藤 竜二「俺と修行だ!!」
安藤 竜二「それに俺も牙竜咆哮より強い技を編み出さないといけない」
安藤 竜二「一緒に頑張るぞ」
羽原 貞治「ああ・・・やってやる!!」
羽原 貞治「みんなを苦しめる総理もナツレの連中も・・・」
羽原 貞治「許せないから!!」
オヤジの能力めっちゃいいですね😆それなのに女王が強すぎて歯が立たないとは😱💦
2週間の修行でどれだけ変われるのか楽しみです🤗
オヤジに弟子入りしたい…。
そして、そのオヤジでさえかなわない女王て…
6年は長い^^;
オヤジと他の能力者の性質が等価だとパワーバランスが狂いますね。オヤジが一人で修行すればいいじゃないかってなります。語られてはないけど能力制限とかありそうですね。
そこまで気になったわけでもないですがこの話序盤のコブラダの台詞がかぶってるように見える部分がありました。