被告人を無期異世界転生に処す

わらやま

エピソード7 追跡(脚本)

被告人を無期異世界転生に処す

わらやま

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〇湖畔
安藤 竜二「俺はお前の兄貴、豊が犯人として捕まった事件の被害者」
安藤 竜二「安藤美花の・・・ 息子なんだ・・・」
羽原 貞治「!?」
羽原 貞治「そう・・・だったのか・・・」
安藤 竜二「ああ・・・だから俺はお前の兄貴の事を」
安藤 竜二「死ぬほど恨んでいた・・・」
羽原 貞治「・・・」
安藤 竜二「だが、2年前のある日、俺はあの事件が冤罪の可能性があると分かり」
安藤 竜二「防衛大臣を監禁し、問い詰めたんだ」
羽原 貞治(野原の言ってた2年前の要人監禁事件って安藤が起こしていたのか・・・!?)
安藤 竜二「そこで、俺はあの事件の真犯人が・・・」
安藤 竜二「この世界のやつだってことが分かったんだ!!」
羽原 貞治「じゃあ兄貴は・・・!?」
安藤 竜二「ああ、詳しい理由は分からないが、法の及ばないナツレの種族の身代わりとして、でっち上げられたんだろうな・・・」
羽原 貞治「そ、そんな・・・!?」
安藤 竜二「俺は復讐のためにこの世界に来た。だが、考えが甘かった」
安藤 竜二「最初の戦闘でボロボロになった俺は、瀕死の状態で何とか逃げていた時にオヤジに助けてもらったんだ」
安藤 竜二「安藤・・・俺もお前も異世界に・・・無期異世界転生に人生を狂わされた者同士なんだ」
安藤 竜二「でも、お前の兄貴はまだ生きている。俺と違ってやり直せる!!」
安藤 竜二「捜索は俺の十八番だ!!必ずお前の力になるからさ!!」
安藤 竜二「だから、今は俺とオヤジに力を貸してくれないか・・・」
羽原 貞治「安藤・・・」
羽原 貞治「わかったよ!!俺で良ければ力を貸すよ!!」
安藤 竜二「ああ、ありがとう・・・」
  はっはっは!!
  まさか、こんな所に転生者が隠れてたとはなぁ!!
「!?」
ゴブラダ「よう!!またあったな!! ヴィンツの獲物!!」
羽原 貞治「お、お前はたしかゴブラダとかいうやつ!?」
ゴブラダ「お前らが飛びたった後を追いかけて、やっと着いたよ」
ゴブラダ「ヴィンツの尻拭いをしてやらなきゃな」
ゴブラダ「そこの竜になるやつも面白そうだ!!」
安藤 竜二「チッ、つけられていたか!!」
安藤 竜二「羽原!!やるぞ!!」
羽原 貞治「おう!!」
安藤 竜二「牙竜転生!!」
ゴブラダ「ヒューーー!!強そうじゃないの!!」
安藤 竜の姿「くらいな!!」
ゴブラダ「ぐっ!!」
ゴブラダ「いいねいいね!!この前の転生者もなかなかイキが良かったが・・・」
ゴブラダ「お前さんはそれ以上だわ」
安藤 竜の姿「な、なんだこいつ!! まるで効いてないぞ!!」
羽原 貞治「そういや、ヴィンツはゴブラダには敵わないって言ってた!!」
ゴブラダ「はっはっは!! あんな騙し打ちだけの雑魚を倒しただけでいい気になるなよ!!」
安藤 竜の姿「ぐがっ!!つ、爪がっ!!」
ゴブラダ「所詮は転生者・・・ お前ら如きが俺に敵うわけねーんだよ」
羽原 貞治「大丈夫か安藤!!」
安藤 竜の姿「ああ・・・ だが奴に攻撃を通すには・・・」
安藤 竜の姿「俺の最大火力の技をぶつけるしかない・・・!!」
安藤 竜の姿「しかし、この技はタメも隙もでかい。簡単には当てられない・・・」
羽原 貞治「・・・俺が時間を稼ぐよ」
羽原 貞治「ゴブラダ!! くらえ!!黄炎!!」
ゴブラダ「うぉぉ!!熱っ!!」
ゴブラダ「これがヴィンツの奴を殺った技か・・・!!」
ゴブラダ「残念だったな。俺にはこの程度の火力じゃ通らないぜ」
羽原 貞治「黄炎!!黄炎!!」
ゴブラダ「無駄よ無駄よ!! この程度の火力だってわかっていれば、避けるまでもない!!」
安藤 竜の姿(あの野郎の言う通りだ・・・)
安藤 竜の姿(目くらましにもなってない・・・ これじゃ撃てない・・・)
ゴブラダ「はっはっは!! お前はそれだけか!!」
ゴブラダ「ならもういいや!! ぶっ殺す!!」
羽原 貞治「・・・今だ!!藍炎!!」
ゴブラダ「うぉっ!!なんだこりゃ!! 冷てー!!」
ゴブラダ「チッ、身体がうまく動かねぇ!! 力が入らねー!!」
ゴブラダ「うおおああ」
羽原 貞治「そんなへなちょこなパンチ何発撃っても当たらねーぜ!!」
安藤 竜の姿(そうか黄炎で油断させていた所に本命の藍炎をクリティカルヒットさせて・・・)
安藤 竜の姿「やるな!!安藤!! おかげでパワーも溜まったぜ」
安藤 竜の姿「くらいな!!」
安藤 竜の姿「牙竜咆哮!!」
ゴブラダ「うぎゃゃゃゃああああ」
羽原 貞治「はぁはぁ・・・やったか!?」
ゴブラダ「ふぅふぅ・・・」
安藤 竜の姿「なんてタフな野郎だ・・・」
ゴブラダ「お前ら・・・タダで死ねると思うなよ・・・」
ゴブラダ「使うぜ・・・」
ゴブラダ「『フォレストゴブリンパーティー』」
ゴブラダ「ふぅぅぅぅ・・・」
安藤 竜の姿「チッ、能力を使われた!!」
安藤 竜の姿「羽原!!今のうちに畳み掛けるぞ!!」
羽原 貞治「お、おう!!」
羽原 貞治「黄炎!!」
安藤 竜の姿「牙竜咆哮!!」
ゴブラダ「フンッ」
「なっ!?」
安藤 竜の姿「木が生えて・・・」
羽原 貞治「ガードしただと!?」
ゴブラダ「俺の能力は・・・ 森を操る・・・」
ゴブラダ「大自然の力を前にもがき苦しんで死ね」
羽原 貞治「ぐっ!!身体が!!」
安藤 竜の姿「拘束されて・・・ 動けない」
ゴブラダ「じゃあな!!」
安藤 竜の姿「ぐっ・・・もう終わりか!?」
「!?」
  危ない所でしたね・・・
オヤジ「遅くなりました!!」
安藤 竜の姿「オヤジ!!」
羽原 貞治「た、助かったぜ!!」
オヤジ「2人とも下がってなさい。 奴の相手は私がします」
羽原 貞治「で、でも・・・1人では・・・」
オヤジ「安心なさい。私なら大丈夫です」
オヤジ「それに、こんなところで夢半ばに死ねませんから」
ゴブラダ「まだ転生者がいやがったのかよ!!」
オヤジ「あなたの相手は私がします」
ゴブラダ「ハッ、そいつら2人がかりでもどうにもならなかったってのに、お前1人で何ができるってんだ!?」
オヤジ「私はこのナツレで6年間生き延びてきたんですよ」
オヤジ「年季の違いを・・・漸能の力を見せてあげます!!」

次のエピソード:エピソード8 漸能

コメント

  • 確かに…これで負けたら急にギャグになりますね。

  • 「オ、オヤジィィィ!」と、思わず叫んでしまいました!
    やっと現れた味方。そして冤罪の事実。
    あー。続きが楽しみです!

  • ゴブラダが思った以上に強すぎてビビりました🤯
    オヤジがどんなものなのか、ワクワクしてます🤭それにしても、主人公は頑張って能力連発してるけど威力が弱すぎて悲しくなってきますねw

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