正義のヒーロー 鎧六(アームドシックス)!

七霧孝平

第3話 対決、ナイト対リーン!(脚本)

正義のヒーロー 鎧六(アームドシックス)!

七霧孝平

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〇広い公園
ナイト「メモに書かれた場所はここだけど・・・」
ナイト「どう見てもただの公園・・・だよな?」
  ナイトは公園を回ってみる。
  特になにもない。普通の公園。
ナイト「公園の秘密基地といえばやっぱり・・・」
  ナイトはドーム状のトンネルを覗く。
ナイト「んな訳ないか・・・」
「なにしてるのかしら」
ナイト「! リン、どこだ?」
「ジャングルジムの真ん中に来なさい」
  言われた通り、
  ナイトはジャングルジムの真ん中に入る。
「そこで鎧を呼び出して。 アームド、オンよ」
  ナイトは回りを確認すると。
ナイト「アームド、オン」
  ナイトが鎧を着ると同時に、
  視界が変化した。

〇ブリーフィングルーム
ナイト(変身)「ここは・・・?」
リーン「ようこそ、ナイトくん」
ナイト(変身)「ヨロイ リン・・・」
リーン「この姿の時はリーンと呼んで」
ナイト(変身)「・・・?」
リーン「ヨロイ リンは偽名。 リーンの方が本名に近いから。 特別よ?」
ナイト(変身)「・・・わかった」
ナイト(変身)「じゃあ、リーン。 さっそくだけど説明してほしい」
ナイト(変身)「この鎧は、 ただのヒーローの鎧じゃないのか?」
リーン「こちらからも聞きたいのだけれど」
リーン「きみはその鎧を授かる時に 説明はなかったのかしら?」
ナイト(変身)「説明・・・?」
  ナイトは自分が鎧を手に入れた時を思い出す。

〇男の子の一人部屋
(あの声は突然聴こえてきた・・・)
「よ・・・鎧を・・・」
ナイト「な、なんだ? 声? どこから・・・」
「この鎧を・・・受け取って・・・」
「君が・・・ヒーローに・・・」
ナイト「え、なに」
「アームド、オンと・・・」
ナイト「アームド・・・オン?」
ナイト「うわっ!?」
ナイト(変身)「こ、これは・・・!」

〇ブリーフィングルーム
ナイト(変身)「こんな感じだったか」
リーン「鎧は来たけど説明はなく 声も消えるようだった・・・ね」
リーン(アームドシックス管理者になにかあった?)
リーン「まあいいわ。 そういうことなら教えてあげる」
リーン「アームドシックス。 神と人間の科学者が作り上げた鎧」
ナイト(変身)「神!?」
リーン「本当に神様かは知らないわ」
リーン「ただ間違いなく鎧は作られた」
リーン「アームドシックス。 シックスと言うように6つの鎧があるわ」
リーン「鎧を着たものは、力、頭脳、特殊能力 様々なものを使える」
リーン「まあそれは鎧を着てるから知ってるわね?」
リーン「鎧を着たものは、その力で 正義にも悪にもなれる」
リーン「きみのように怪獣退治をしたり ・・・悪者を裁いたりね?」
ナイト(変身)「!」
リーン「自分の勝手で裁くのは身を滅ぼすわよ?」
ナイト(変身)「・・・それくらいわかってる」
リーン「そ。ならいいわ」
リーン「で、私がきみを攻撃した理由」
リーン「アームドシックス。 6つの鎧を手に入れた者はね 何でも願いが叶う・・・らしいの」
ナイト(変身)「願いが・・・叶う・・・」
リーン「私、実はもう2つ目なのよ。 今着てる、アームドスリー」
リーン「そして・・・アームドフォーも持ってる」
ナイト(変身)「信じてるのか? 何でも願いが叶うなんて」
リーン「せっかくだしね。 試してみたいじゃない?」
ナイト(変身)(まてよ? 鎧を集めている?)
ナイト(変身)(なら、今の状況は・・・)
リーン「気づいたみたいね」
リーン「そう。 ここは私の縄張り」
リーン「きみを倒し鎧を奪うための!」
  リーンが指を鳴らした。

〇幻想空間
ナイト(変身)「ここは、さっきの・・・」
リーン「そう。 私の空間」
リーン「さっきはハナさんを入れてたからやめてたけど」
リーン「ここは私の力を増幅し、 きみの力を落とすフィールド」
リーン「きみを確実に倒すための!」
  リーンの魔法攻撃がナイトを襲う。
ナイト(変身)「くっ・・・!」
ナイト(変身)(力を増幅すると言っただけあって さっきより威力が強い!)
ナイト(変身)「ならこっちも!」
  ナイトは剣を取り出し斬りかかる。
リーン「おっと」
ナイト(変身)「ちっ!」
  お互い、剣を避け、魔法を避けが繰り返す。
ナイト(変身)「ひとつ聞きたい」
ナイト(変身)「なぜ説明してくれた? しなくても鎧は奪えただろう?」
リーン「なにも知らずに奪われたくないでしょ?」
リーン「それだけよ!」
ナイト(変身)「ぐあっ!」
  魔法攻撃がナイトを直撃する。
リーン「終わりね?」
ナイト(変身)「っ・・・」
  魔方陣が浮かびあがる。
  これが決まればナイトは負ける。
ナイト(変身)(俺は・・・こんなところで・・・)
ナイト(変身)(ヒーローになったってのに)
ナイト(変身)(ここまでなのか・・・?)
ヒーロー「君はまだ戦える。 戦う理由がある。そうだろう?」
ナイト(変身)「! そうだ俺は、ヒーローは・・・」
ナイト(変身)「こんなところで負けはしない!」
リーン「な、なに!?」
ナイト(変身)「うおおっ!」
リーン「ナイトくんに、 パワーが集まっていく・・・?」
リーン「でももう遅い!」
  炎の魔法攻撃が発動した瞬間、
  そこにナイトはいなかった。
リーン「消えた!?」
ナイト(変身)「こっちだああ!」
リーン「きゃあっ!」
  瞬時に現れたナイトの一撃に
  リーンは大きく吹き飛ばされる。
ナイト(変身)「終わりだ、リーン」
  ナイトの剣が、
  リーンに突き付けられる。
リーン「とどめをささないの?」
ナイト(変身)「きみは怪獣でも悪人でもない。 倒す理由はない」
リーン「ここで私を倒して鎧を奪わないと またきみを狙いにいくわよ?」
ナイト(変身)「何度でも来ればいい」
リーン「・・・」
ナイト(変身)「・・・」
リーン「今回は私の負けね。 その鎧、しばらくきみに預けるわ」
ナイト(変身)「負けておいて、よく言う」
リーン「きみだって、ギリギリだったじゃない」
ナイト(変身)「うるさい」
リーン「フフッ」
ナイト(変身)「フッ・・・」
ナイト(変身)「じゃあな。リーン」
リーン「ええ。 また明日、学校で」

〇ブリーフィングルーム
リーン「ふう・・・」
リーン「負けちゃったかあ」
リーン(でも、ナイトくんのさっきの力。 あれは一体・・・)
リーン(私ももっとアームドシックスを研究する必要があるわね・・・)
リーン「それにしても・・・」
リーン「カッコつけるわよね。 ナイトくんって・・・」
  自身の顔がわずかに赤みを帯びてることに
  リーンは気づかなかった。

次のエピソード:第4話 恋愛騒動!

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