エピソード5(脚本)
〇高い屋上
三波青空「今日、俺は小雨に告白する。」
からりと晴れた空が夕焼けに照らされて、橙に染まった頃、俺は屋上で小雨を待っていた。
時が過ぎるにつれ、心臓の鼓動が早くなった。
その時・・・
「おまたせ~」
屋上の扉が開いた。
ルンルンと、スキップをしながらこちらに向かってくる天然少女。
三波青空「おぉ、待ってた。」
小雨を目の前にすると、緊張と恥かしさで顔が赤く染まった。
小雨那奈「でぇ~、話ってなあに?」
小雨は、フリフリと体を揺すりながら俺に顔を向けてきた。
その様子は、どこか小動物のような可愛さを見せ、少し動くたびに、甘い香りが俺の鼻孔をくすぐった。
俺は、深呼吸をし・・・
三波青空「小雨さん。俺と付き合って下さい!」
告白をした。