三毒森

深都 英二

相棒(脚本)

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〇けもの道
内海 太蔵 (怪異伝承研究センター教授)「おい!しっかりしろ!」
ミラクル幸運 (霊媒師)「くっ・・・私としたことが・・・」
内海 太蔵 (怪異伝承研究センター教授)「まさか毒が体に・・・」
ミラクル幸運 (霊媒師)「いえ、毒はなんとか制御できています」
ミラクル幸運 (霊媒師)「しかし・・・そのために霊力を使いすぎてしまった・・・」
ミラクル幸運 (霊媒師)「どうやら霊力も体力も限界のようです」
ミラクル幸運 (霊媒師)「あとは任せました・・・」
内海 太蔵 (怪異伝承研究センター教授)「しっかりしろ!」
内海 太蔵 (怪異伝承研究センター教授)「最強の霊媒師なんだろ!こんなところで死ぬな!」
ミラクル幸運 (霊媒師)「私は疲れると寝落ちしてしまうんです」
内海 太蔵 (怪異伝承研究センター教授)「・・・」
内海 太蔵 (怪異伝承研究センター教授)「は?」
ミラクル幸運 (霊媒師)「私のこのヘルメット・・・内側にスイッチがあります・・・」
ミラクル幸運 (霊媒師)「それを・・・押し・・・て・・・」
ミラクル幸運 (霊媒師)「・・・」
内海 太蔵 (怪異伝承研究センター教授)「おい!寝るな!ふざけるなよ!」
内海 太蔵 (怪異伝承研究センター教授)「どうしろって言うんだよ・・・ヘルメットのスイッチだって?」
内海 太蔵 (怪異伝承研究センター教授)「とにかく、それを押せばいいんだな?」
  ミラクル幸運のヘルメットを調べると、何やらスイッチのようなものが見つかった。
内海 太蔵 (怪異伝承研究センター教授)「これ、本当に押しても大丈夫か・・・?」
内海 太蔵 (怪異伝承研究センター教授)「いや、迷ってる暇はない!よし!」
  内海がスイッチを押すと、ヘルメットが光を放ちながらガタガタと震え出した。
内海 太蔵 (怪異伝承研究センター教授)「うわあっ!」
  内海は慌ててヘルメットをミラクル幸運の頭に被せた。
内海 太蔵 (怪異伝承研究センター教授)「早く目覚めてくれ!」
ミラクル幸運 (霊媒師)「っ・・・内海教授・・・」
内海 太蔵 (怪異伝承研究センター教授)「ミラクル幸運さん!」
ミラクル幸運 (霊媒師)「ありがとうございます」
ミラクル幸運 (霊媒師)「霊力増幅スイッチ・・・」
ミラクル幸運 (霊媒師)「これで霊力が満たされました」
内海 太蔵 (怪異伝承研究センター教授)「おお!よかった!」
内海 太蔵 (怪異伝承研究センター教授)「待てよ。最初からそれを使えばよかったんじゃ・・・」
ミラクル幸運 (霊媒師)「これは一時的に霊力を最大化するので、かなり体に負担がかかります」
ミラクル幸運 (霊媒師)「しかも、一度しか使えません」
内海 太蔵 (怪異伝承研究センター教授)「なるほど・・・」
貪欲「しぶとい人間どもめ・・・!」
ミラクル幸運 (霊媒師)「これで終わりだ。毒ごと封印してやる」
貪欲「ギャアアアアアアア!」
内海 太蔵 (怪異伝承研究センター教授)「・・・消えた・・・倒せたのか?」
ミラクル幸運 (霊媒師)「まあ、私の力にかかれば楽勝ですよ」
  貪欲がいた場所には、石が一つ残されていた。
  石には、怪鶏の模様が刻まれている。
内海 太蔵 (怪異伝承研究センター教授)「これが・・・封印石!」
ミラクル幸運 (霊媒師)「三毒を封印するには、たしか三つの石が必要でしたね」
内海 太蔵 (怪異伝承研究センター教授)「これがその三つの内の一つってわけか」
ミラクル幸運 (霊媒師)「あと二つ・・・他の人たちも三毒に遭遇したんでしょうか」
内海 太蔵 (怪異伝承研究センター教授)「無事だといいんだが・・・」
ミラクル幸運 (霊媒師)「とりあえずこれを持っていって、合流しましょう」
  突然ミラクル幸運の体が、ふらっと傾いた。
内海 太蔵 (怪異伝承研究センター教授)「おい!大丈夫か?」
ミラクル幸運 (霊媒師)「大丈夫です・・・やはりあのスイッチの反動が・・・」
内海 太蔵 (怪異伝承研究センター教授)「しばらく休みますか」
ミラクル幸運 (霊媒師)「いえ、大丈夫です。先を進みましょう。あちらの方から人の気配を感じます」
内海 太蔵 (怪異伝承研究センター教授)「まさか、飛田くんたちか・・・!」
ミラクル幸運 (霊媒師)「とにかく行ってみましょう」

次のエピソード:犠牲

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