被告人を無期異世界転生に処す

わらやま

エピソード5 判明(脚本)

被告人を無期異世界転生に処す

わらやま

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〇草原の道
羽原 貞治「あ、あんたは一体・・・ 誰だ!?」
???「俺は・・・」
???「俺はお前と同じ転生者だ!!」
羽原 貞治「て、転生者!? でもその姿は・・・!?」
???「これは能力を使用後の姿だ。ちょっと待て」
安藤 竜二「ふぅ・・・ほらな!?」
羽原 貞治「ほ、本当だ!!」
安藤 竜二「俺は安藤竜二。 あんたは羽原貞治だな!?」
羽原 貞治「そうだけど・・・ なんで俺の名を・・・!?」
安藤 竜二「ああ・・・そうだよな・・・不審だよな。 安心してほしい。敵意はない。 さっき助けただろう!?」
羽原 貞治「・・・とにかくこっちは転生してすぐに襲われるわ、みんな死んでると聞かされるわで、頭が混乱してるんだ」
羽原 貞治「転生者ってのが本当なら色々教えてくれないか!!」
安藤 竜二「ああ、もちろんだ」
安藤 竜二「だが、ここでは目立ちすぎる。 すぐに移動しよう。アジトがある」
安藤 竜二「それに俺よりもこの世界に詳しい仲間がいる。話はそこでする」
羽原 貞治「仲間もいるのか!! ・・・分かった」
安藤 竜二「よし!!じゃあ・・・」
安藤 竜の姿「俺の背に乗ってくれ!!」
羽原 貞治「あ、ああ・・・(怖いんだけど)」
ゴブラダ「・・・・・・」

〇雲の上
羽原 貞治「す、すごいな!! 空を飛んでるぞ!!」
安藤 竜の姿「喋ってると舌噛むぜ」
羽原 貞治「安藤!!君の能力は竜に変身出来る能力なのか!?」
安藤 竜の姿「ああ、俺の能力は『牙竜転生』(がりょうてんせい)」
安藤 竜の姿「任意にこの牙竜の姿になれるんだ」
羽原 貞治(俺の能力より強そうだな)
羽原 貞治「一体いつからナツレに来てるんだ!?」
安藤 竜の姿「大体2年前だな・・・」
羽原 貞治「2年もこの世界で生き延びてたのか!?」
安藤 竜の姿「これから会う仲間は約6年滞在しているがな」
羽原 貞治(え、6年・・・ 6年ってまさか・・・!?)
安藤 竜の姿「よし、この辺りだ。雲の下に出るぞ!!」
羽原 貞治「うわぁぁぁ」

〇岩穴の出口
安藤 竜二「オヤジ!! 戻ったぞ!!」
羽原 貞治(オヤジ!?)
オヤジ「安藤・・・」
羽原 貞治(さすがに兄貴じゃねーか・・・当然か)
オヤジ「良かった。無事に戻ってこられて・・・」
安藤 竜二「能力も使用してたぜ。たまたま不意打ちが決まって、なんとかなったけどな」
オヤジ「そうか・・・」
安藤 竜二「ああ、羽原。 この人がさっき言ってた人だ」
安藤 竜二「日本にいた頃の名前は忘れたいってことで、オレは『オヤジ』って呼んでる」
羽原 貞治(ああ・・・そういうことか。 てっきり親子なのかと)
オヤジ「・・・羽原貞治君だね」
羽原 貞治「はっ、はいっ!?」
オヤジ「危ないところだったね」
オヤジ「・・・怪我をしているな。 どれ、見せてみなさい」
羽原 貞治「傷が治っていく!!」
羽原 貞治「すげぇ。こんな能力もあるんだな・・・」
オヤジ「まぁ、私の能力は少々特殊でね・・・」
オヤジ「ところで・・・ 色々起きて混乱しているだろう。私が分かる限りで君の疑問に答えよう」
羽原 貞治「ああ、助かるよ。 いや、ほんとう色々疑問があるんだけど・・・」
羽原 貞治「まず、なんでアンタら俺の名前を知っているんだ!?初対面・・・だよな!?」
オヤジ「それは私の能力によるものです」
オヤジ「私がコトワリから授かった能力は、『漸知漸能』(ぜんちぜんのう)」
オヤジ「このうち漸知は、この世の万物の知識や事実を徐々にランダムに認識していくもの」
オヤジ「偶然ではありますが、君がこのナツレに着いた時、君についての情報や状況が頭に入ってきました」
オヤジ「そこで、私は安藤を君の救助に向かわせたというわけです」
安藤 竜二「空から探してたんだが、洞窟にいるとは思わなくてな。ぎりぎりになって悪かった」
羽原 貞治「そうだったのか・・・ それはすまない。助けに来てもらって」
羽原 貞治「ところで、この世界ナツレってのは一体どんな世界なんだ!?」
羽原 貞治「俺を襲ったヴィンツってやつは、転生者を食ってるって・・・生き残りはいないって言ってたし」
オヤジ「そうか、そんな話もしたんですか・・・」
オヤジ「いかにも、この世界に住む生物は人間の肉を食べます」
オヤジ「また、一戦交えた君なら分かっているとは思いますが、奴らは身体能力が人間の比ではないです」
オヤジ「さらに加えてそれぞれが個別の能力を持っている・・・」
オヤジ「何も知らない転生者が敵う相手ではありません。我々以外の生き残りは・・・絶望的です・・・」
羽原 貞治「そんな・・・ って事は・・・兄貴はもう・・・」
オヤジ「羽原貞治君 質問していいと言った手前恐縮だが、私から君に話があります」
羽原 貞治「な、何だ!?」
オヤジ「私たちが君を助けたのはある目的達成に協力してほしいと考えているからです」
オヤジ「だが、それをお願いする前に君が知りたいと思っている情報を提供しましょう」
オヤジ「君の兄である羽原豊は・・・」
オヤジ「生きています!!」
羽原 貞治「なんだって!?」

次のエピソード:エピソード6 思惑

コメント

  • え…オヤジ最強じゃないか!?
    というか、敵側も能力持ってるのが面倒くさい。やはり生きにくい世界ですね。
    そしてこの人の良さそうな二人も犯罪者だからな…全然安心できないです。

  • 兄さんは、兄さんは生きているのですかっ⁉︎
    あー。私も気になります(ジタバタ)

  • 彼らの目的とは…?本当に味方なのか?兄は生きているとはいえ、何か悪い予感も…🤔
    続きが気になります😆

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