エピソード2(脚本)
〇アーケード商店街
それはある日、俺が街を歩いている時だった。
特に予定もなく、駅前を歩いていると、小雨がどこかの店から出てくるのをちょうど見かけた。
三波青空(これは、あの天然が真実か嘘か分かるいい機会になるかもしれない。)
そう思い、俺はこのあと予定がなかったので、彼女の後をついていくことにした。
しばらくついて行くと、彼女は服屋に入った。
その店は女物しか置いてなく、俺が入ったら犯罪になりそうなので、外で待っていることにした。
数分後、彼女は先程と違う服を着て店を出てきた。
三波青空(今買った服なのか?)
はそう思いながら見ていると、店から店員さんが急いで出てきて、彼女を止めた。
小雨那奈「あ!そうだった!!」
彼女は驚いた表情を見せると、店員に連れられてまた店内に入って行った。
また数分後、今度は一番最初に来ていた服を着て、店を出てきた。
その手には紙袋がぶら下がっていた。
俺は理解した。
彼女は試着したことを忘れて、そのまま店を出てしまったと言うことを。
三波青空(これは本物の天然だ~)
俺は小声でそう呟いた。