〇黒背景
　　次回予告
　　──その少年は、決して泣かない。
　　転んでも──
　　悲しくても──

〇廊下の曲がり角
九重　翔馬「いや、まてまてどういう事だ？お母さんはこのホテルにはいないってことか？」
橘 和人「うん、兄ちゃんはこんな夜中に何してんの？」

〇ホテルの部屋
宮崎　優愛「ははは！あっ・・」
宮崎　優愛「ひひっ・・やっ//」

〇黒背景
　　少年はお母さんとの”約束”を守り続ける──。

〇ホテルの部屋
橘 義和「げほげほっ！ウオェッ！」

〇黒背景
　　「おまえなんでここいるんだよ」「そっか、そうかもね」
　　
　　「翔馬！優愛！」
　　「私の妻は・・・なんだ、俗に言う、鬼嫁でね。怒るとスゴく怖いんだよ」
　　
　　「なら決まりですね！行きましょう！群馬へッ！」
　　「・・・たぶん、和人くん、すごく寂しいんだと思うんだ──。」
　　
　　「え？なに？翔馬！何て言ったの!?聞こえなかった！」
　　「お母さんに言われたから！男の子は泣くなって！」
　　「ああ、いろいろ走りながら考えたけどやっぱり自分が悪いからね、それに、ちゃんと言わなきゃいけない事もあるし・・・」

〇田園風景
橘 義和「今から、お父さんはお母さんとお話をしてくるから、翔馬くんと優愛ちゃんとここにいるんだぞ」

〇田園風景
橘 和人「俺、ここにいる・・・!!」
　　日本一周の旅に出たら、家出少女拾った！
　　次章：『泣かない少年』
　　今の当たり前が、ずっと当たり前でありますように──。