マジキャット

三玉亞実

第1話 私たちが魔法少女に?!(脚本)

マジキャット

三玉亞実

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〇研究装置
ペロー博士「ついに・・・ついに手に入れたぞ!」
ペロー博士「これさえあれば・・・このニャンダーワールドは吾輩のもの・・・」
  ???「そこまでよ!」
ペロー博士「にゃ・・・にゃに者だ?!」
ネコマタ「王国の平和を乱す不届き者はこの私が成敗してあげるわ!」
ペロー博士「ちっ!王国の親衛隊か!」
ネコマタ「さあ、大人しくその宝を渡しにゃさい!」
ペロー博士「いやにゃなこった!これを探すのにどれだけ苦労したか知ってるのか!?」
ネコマタ「知るか!我が国の最高セキュリティーの金庫を木っ端微塵にして・・・弁償してもらうわよ!」
ペロー博士「ふん!そんなにこれがほしいのにゃら・・・」
ネコマタ「・・・にゃにする気?」
ペロー博士「こい!マジカルペン!」
ネコマタ「そ、それは・・・我が国最強小型武器のうちの一つ!盗んだのね!」
ペロー博士「にゃははは!金庫と一緒にしないことだ!」
ネコマタ「返しにゃさい!」
ペロー博士「おっと!」
ネコマタ「・・・ちっ!私の俊敏な先手をかわすとは・・・」
ペロー博士「にゃははは!吾輩をにゃめては困る!」
ペロー博士「さてさて、この壁に円を描きまして・・・」
ネコマタ「そ、それを使っちゃ・・・」
ペロー博士「できた!できた!亜空間に繋がる入り口!」
ペロー博士「ここに宝を隠せば・・・」
ネコマタ「手を近づけちゃダメ!」
  ゴゴゴ・・・
ペロー博士「・・・にゃ?」
ペロー博士「うにゃあああああ!!!!!! どんどん吸い込まれていく〜!」
ネコマタ「にゃあああああああ!!!!!! なんで私まで〜?!」

〇電脳空間
ペロー博士「うにゃあああああ!!!!!」
ネコマタ「いにゃああああああ!!!!!!」
ペロー博士「あ!ちょっと!吾輩の宝!」
ネコマタ「あ!我が国の宝が!」
ペロー博士「あ、あ〜!どんどん遠のいて・・・」
ネコマタ「なんでちゃんと持たないの、バカ!」
ペロー博士「うるせえ!お前が来なければこんな事には・・・」
ペロー博士「まずい!出口に出る!」
ネコマタ「出口?」
ペロー博士「異界へ続く出口だよおおおおお!!!」
ネコマタ「うにゃあああああ!!!!!!」

〇白い校舎
猫陽ひまり「ゴー!ゴー!ニャンニャンファイターズ!」
猫陽ひまり「ファイト!ファイト!ニャンニャンファイト!」
猫陽ひまり「ニャンニャンニャンニャン!ニャンニャンフゥ〜〜〜!!!!」
部長「よーし、今日はここまで!各自、片付け終えたら帰っていいから!」
猫陽ひまり「お疲れ様でした〜!」

〇更衣室
猫陽ひまり「ふんふふ〜ん!」
後輩「先輩!お先に失礼します!」
猫陽ひまり「は〜い!また明日!」
  私、猫陽(ねこはる)ひまりはどこにでもいるごく普通の14歳。
  今日もいつも通り部活を終えて帰り支度!
猫陽ひまり「あ!今日はあおいちゃんと一緒に帰る予定だった!急がないと!」
  だけど、まさか私が魔法少女になるなんて、この時は信じられなかったなぁ・・・

〇学校の校門
猫海あおい「ピコピコピコピコピコピコピコ・・・」
猫陽ひまり「お〜い!あおいちゃ〜ん!」
猫海あおい「・・・おっ!ひまちゃん!おつかれ!」
猫陽ひまり「ふふふ!ありがと!ひかりちゃんとメグちゃんは?」
猫海あおい「先、メグん家とこのカフェに行ってるよ」
猫陽ひまり「おっけー!じゃあ、行こっか!」

〇通学路
猫海あおい「ピコピコピコピコピコピコ・・・」
猫陽ひまり「あおいちゃん、ながらゲームは危ないよ」
猫海あおい「ふふふ・・・よくみてごらんなさい」
猫陽ひまり「・・・あ!ゲーム画面見ずに指だけでキャラを操作してる!しかもちゃんとラスボス倒してる!」
猫海あおい「ふふん!私ぐらいのゲーマーになると、ノールックでプレイできるようになるのよ!」
猫陽ひまり「ほへ〜!さすがeスポーツ部に入ってるだけあるね!」
猫海あおい「次期部長候補よ!」
猫陽ひまり「あーお腹すいた」
猫海あおい「急にどうした」
猫陽ひまり「今日いっぱい練習したからお腹がペコペコで・・・」
猫海あおい「あんな激しめのダンスを踊ってたらそりゃあ、お腹空くだろうね・・・おっ、レアアイテムゲット!」
猫陽ひまり「あっ!練習みてたんだ!」
猫海あおい「経験値稼ぎながらね」
猫陽ひまり「どう?うまく踊れてた?」
猫海あおい「うーん・・・素人だから分かんないけど、私に比べたらバチクソ踊れてたよ」
猫陽ひまり「ほんと〜!よかった〜!」
猫海あおい「メグん家にいけば何かあると思うよ」
猫陽ひまり「そうだね!私、メグちゃんのお母さんが作るズコットケーキ食べたい!」
猫海あおい「いいね!みんなでシェアして食べよう!」
猫陽ひまり「うん!」

〇結婚式場のテラス
猫陽ひまり「着いた着いた!」
猫陽ひまり「あっ!メグちゃんとひかりちゃんだ!お〜い!」
猫月ひかり「よう」
猫森めぐみ「ひまちゃん!部活おつかれ様〜!」
猫陽ひまり「ありがと〜!二人も部活終わり?」
猫月ひかり「いや、二人とも暇だからここでカードゲームしてたんだけど、メグが強すぎて死ぬほど萎えてた」
猫森めぐみ「80000対0で私の圧勝でした〜!」
猫陽ひまり「そうなんだ〜!じゃあ、みんな集まった事だし、パーティー始めよっか!」
猫月ひかり「私、ガムシロップとってくる」
猫海あおい「じゃあ、私、このケーキ切り分けておくね」
猫森めぐみ「私達はひまちゃんと森でお花を摘みにいきましょうか〜!」
猫陽ひまり「いいね!行こ行こ!」
猫海あおい「・・・」
猫海あおい「・・・こういう急に周りに人がいなくなると、独り言呟きたくなるよね」
猫海あおい「・・・ん?なに、今の光?」
猫月ひかり「呼んだ?」
猫海あおい「呼んでない」
猫月ひかり「・・・そう」
猫海あおい「・・・気のせいか」
ネコマタ「うにゃあああああ〜!!!!!!」
猫海あおい「え?!」
ネコマタ「ふにゃ!」
猫海あおい「へぷし!」
ネコマタ「・・・いたたた」
ネコマタ「・・・あれ?ここはどこ?」
ネコマタ「あっ!あいつは?」
ネコマタ「もう!どこかでハグれたんだわ!早く見つけてとっ捕まえないと!」
  ???「おい」
ネコマタ「ひにゃああああああ!!!!!!」
猫月ひかり「うるさい猫だな」
ネコマタ「急に声をかけられたら誰だって驚くわよ!」
猫月ひかり「最近の猫は喋れるんだな。知らなかった」
ネコマタ「・・・あ、しまった。うっかり人間の言葉で話しちゃった」
猫月ひかり「お前はどこから来た?」
ネコマタ「えっと・・・その・・・」
ネコマタ(どうしよう・・・「異世界から来ました」なんて言っても信じてくれないし・・・)
猫月ひかり(信じるぞ)
ネコマタ(心の中で話しかけてきた?!)
猫月ひかり(心眼を極めればできる)
ネコマタ(恐ろしい人間ね・・・って、こんな事をしている場合じゃにゃい!早く奴を見つけないと!)
猫月ひかり(奴って?)
ネコマタ(実は・・・)
猫月ひかり(それは大変だ!すぐに探しに行こう!アテはあるのか?)
ネコマタ(う〜ん、何の準備もせずにやってきたから奴を見つける道具がないのよね・・・)
猫月ひかり(そう遠くには行ってないはずだ。一緒に探そう)
ネコマタ(もちろん。手始めにこの森を散策しましょう)
猫月ひかり(分かった)
猫海あおい「・・・」
猫海あおい「・・・起こせよ」

〇森の中
猫陽ひまり「・・・むむ」
猫森めぐみ「どうしたの、ひまちゃん。そんな怖い顔して」
猫陽ひまり「いや、なんかとても重要な運命の出会いを誰かに取られたような気がして・・・」
猫森めぐみ「あ!きっとこれのことですよ!」
猫陽ひまり「おぉ〜!綺麗な石!どこで見つけたの?」
猫森めぐみ「木の根元に落ちていました〜!」
猫陽ひまり「へぇ・・・もっとよく見せて」
猫森めぐみ「もちろん!」
猫陽ひまり「わぁ・・・ずっと見ていたい・・・」
  ガサガサ
猫森めぐみ「・・・あら?」
ペロー博士「よこせえええええええ!!!!!!」
猫陽ひまり「ええええええ?!」
ペロー博士「よっしゃあああああ!!!!ゲットぉおおおおおおお!!!!」
猫陽ひまり「な・・・なんなのこの猫?!」
猫森めぐみ「かわいい〜♡」
ペロー博士「にゃはははははは!おかえり、お宝ちゃん!」
猫陽ひまり「しゃ、喋った?!」
猫森めぐみ「メルヘンな所もますます愛おしい〜♡」
  ???「いた!」
ペロー博士「げっ・・・また邪魔しにきたのか!」
ネコマタ「当たり前でしょ!それは我が国の宝なんだから!」
ペロー博士「うるさいうるさいうるさあああああい!」
ペロー博士「こうなったら・・・あれを使うしかにゃい」
ネコマタ「そ、それは・・・ニャンダフルカード!まさか・・・」
ペロー博士「カードよ・・・吾輩に力を!」
猫怪・ベトベニャン「ニャハハハハハハ!!!!!!!」
猫陽ひまり「ええええええ?!可愛い黒猫がベトベトした怪物に変身した?!」
ネコマタ「な、なんと恐ろしい・・・これがカードの力・・・資料で見た時より迫力あるわ」
猫怪・ベトベニャン「ニャハハハハハハ!!!お前を粘液まみれにしてやるぞおおおおおお!!!」
ネコマタ「ま、まずい。このままだと映像化できないくらいグロテスクな事が起きてしまう・・・」
ネコマタ「でも、私は”あれ”を使いこなせないし・・・う〜ん・・・」
ネコマタ「ねえ、そこのあなた達!お願いがあるの!」
猫陽ひまり「え!急に話しかけられた?!」
猫海あおい「さっきまで空気のような存在だった私達に」
猫月ひかり「一体何のようだ」
猫森めぐみ「出番が少ないので、一つのセリフを分けてみました〜!」
猫陽ひまり「それで、お願いって?」
ネコマタ「これを受け取って!」
猫陽ひまり「これは・・・コンタクトレンズ?」
ネコマタ「それを眼に装着するの!急いで!」
猫陽ひまり「わ、分かった!」
ネコマタ「その他も早く!」
猫海あおい「その他って・・・」
猫陽ひまり「よーし、装・着!」
マジキャット・チア(ひまり)「こ、これは・・・」
マジキャット・ディンキー(あおい)「ね、ねこぉおおおおお?!」
マジキャット・ゲッコウ(ひかり)「まごうことなき猫だな」
マジキャット・フローラ(めぐみ)「いいじゃないですか〜!一度なってみたかったんですよ〜!」
マジキャット・ディンキー(あおい)「なんでよ!普通、こういう展開って、めちゃ可愛いフリフリのドレスを着て戦うんじゃないの?!」
マジキャット・チア(ひまり)「あおいちゃん!今は文句を言う時間じゃない!」
マジキャット・ディンキー(あおい)「あ、そうだった!あいつを何とかしないと・・・」
ネコマタ「さあ、マジキャットよ!悪から宝を奪い返しなさい!」
  一同「おぉ〜!!!!」
  つづく

次のエピソード:第2話 魔法少女(猫)VS怪物になった猫

コメント

  • 王道魔法少女モノかと思いきやなかなかのシュール展開で笑いっぱなしでした!

  • 会話のテンポがよく、おもしろいです!猫ちゃん達かわいい!ひかりさんが気になります

  • 中川翔子さんも思わずハマりそうですね
    僕もミラクルマジカルガールとジャスティスツインズを執筆してますのでお互いに切磋琢磨しましょうね

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