聖と美桜は同級生。コロナ禍でsnsの繋がりを通して育んできた愛。(脚本)
〇大樹の下
橘 聖「大学の構内にこんな所があるなんて知らなかったよ」
橘 聖「美桜、今日はどうしたんだ?こんなところまで連れてきて。なんかようか?」
美桜はこの大学で、初めて聖に会った時から、どことなくこの人を知っているような、不思議な感じを覚えていた。
それで、コロナ禍の中、会うことはままならず、なんとなくsnsでやりとりをしているうちに、会ってみたくなったのだ。
桜岡 美桜「私ずっと聖くんと、直接会って話をしてみたいと思っていたんだよね」
橘 聖「なんだよ。いつもsnsで話してるじゃん」
桜岡 美桜「まあ、そうなんだけど、直接会うことって初めてだね」
桜岡 美桜「なんか生で聞く声、久しぶり〜だね」
橘 聖「なんだよ。それ。面白い奴だなあ」
桜岡 美桜「あ〜。いつもsnsで会話だったから、なんか会えてうれしい。コロナの感染者数、少し落ち着いて来てくれてよかった」
橘 聖「俺の中では美桜とのsnsが日常で、いつも話してた奴がここにいるっていうだけで、なんか小っ恥ずかしく思う」
桜岡 美桜「やだぁ、照れてるの〜」
橘 聖「ちげーよ。そんなんじゃない」
桜岡 美桜「私は聖くんのいろんな考え方知ってすごく勉強になった。私が落ち込んでた時もすごく励まされた」
桜岡 美桜「いつでも相談して。って言ってくれたの。心が強かった」
橘 聖「会って目の前で話されるとなんというか、、、。(照れる、、、。)」
桜岡 美桜「ここからは真剣な話」
橘 聖「ん!!️なんだよ!?」
桜岡 美桜「私、snsで聖くんの事、会えない間想像して、勝手に盛り上がったり嬉しくなってたんだ。それって錯覚なのかはっきりさせたくて」
橘 聖「・・・」
桜岡 美桜「今日、聖くんに会って、私、いっぱいいっぱいお話ししたいって思った」
桜岡 美桜「もっともっと私のこと、知ってもらいたいって思った」
橘 聖「ははは、欲張りな奴だな」
〇大樹の下
橘 聖「美桜・・・」
聖が美桜の目を見つめる。
桜岡 美桜「私、今も動揺してる。なんでかな」
橘 聖「美桜、それは恋だよ」
桜岡 美桜「え・・・恋」
美桜の顔が赤くなる。
橘 聖「じゃ、俺も素直な気持ち言わせてもらうよ」
橘 聖「俺はいつも美桜のこと、snsで見てて、いろんなことに熱心に取り組んで、頑張ってる姿見てて、こっちまで頑張ろうって思えた」
橘 聖「本当に美桜って素直で、子犬みたいに、にぎやかで、抱き締めたくなるくらい可愛いと思う時もある」
〇大樹の下
美桜の鼓動が速くなる
橘 聖「俺は美桜に初めて会った時も、snsに繋がる時も、今ここで過ごしている1秒1秒も、心から湧き出る感情が溢れて愛おしく思う」
橘 聖「感情が溢れて止まらないんだ。もうずっとずっと前から。感情をかき集めたら、大きな湖ができてしまうんじゃないかと思える」
聖の鼓動も速くなり、美桜の目から涙が出てしまう。
桜岡 美桜「なんでかな。心が熱くて涙が出てしまうよ」
聖が美桜に肩を寄せる
〇大樹の下
聖と美桜は時間も忘れ話続けた。
橘 聖「この溢れる気持ちは止まらない。 大好きだ。美桜」
橘 聖「これからもずっとずっと一緒にいたい。 君のそばで愛だけが溢れる」
桜岡 美桜「私もこの溢れる思いずっと、あなたと・・・・」
------sweet love
なんてロマンチックな男の子なんでしょう!こんな人がこの世のどこかにいると思うと、素敵すぎですね。snsでの出会いも、このご時世では一つのツールだと思います。
この時代、SNSで育まれる愛もあると思います。
個人的には全然有りだと思います。
実際に会えると止めどない感情が出てきますよね。
やっぱりそれが恋なのだと。
コロナ禍で私たちの恋愛や人間関係の今までの常識がガラッとかわりましたね。オンラインは物質的な距離はあるものの、だからこそ、相手の深い部分が見える、心の距離は縮まりやすいのかもしれませんね。ふたりのように普段会えないと、会えたときの喜びははかりしれないですね。