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起承転結で終わらせない(脚本)

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〇土手
編集長「前回、人を感動させるのはストーリーではなくキャラクターだということをお話いたしました」
編集長「物語を書くということは、人間を書くことに他ならないのですね」
編集長「ぜひ、皆様ならではの魅力的な人間をお待ちしております」
編集長「さて、ここまでお話してきたことで、物語の作り方の大枠はお伝えできたかと思います」
編集長「今回お伝えするのは、連載ならではの構成についてのお話になります」

〇山奥のトンネル(閉鎖中)
編集長「今回のコンテストでは、長編の中でも連載形式をとらせていただいております」
編集長「1冊の小説や1本の映画のように一気に読ませる(観せる)ものとは違い」
編集長「漫画やドラマのように各話ごと細切れで読ませる(観せる)ものとなります」
編集長「投稿小説サービスの多くがこの形式がとられていることが多いのできっとおなじみかと思います」
編集長「この連載形式には少しだけ構成を工夫する必要がございます」

〇地下道
編集長「ところで、構成については様々なテンプレートがございます」
編集長「古くは序破急、ハリウッドでメジャーな三幕構成、神話をもとにしたヒーローズジャーニー等々」
編集長「構成についてはどれが正解というものはございませんので、ご自身に合うものをチョイスいただくのがよろしいかと思います」
編集長「日本では起承転結がもっとも有名でしょうか」
編集長「物語を作る方で起承転結を知らない方はいないと思いますので、本日は起承転結でお話したいと思います」
編集長「連載作品というのは、1話、2話、3話と話が進むにつれて読者はどんどん減ってまいります」
編集長「1話を読んでない人が2話から読み始めることは基本的にはございません」
編集長「ですので、いかに1話を読んだ人に2話を読んでもらうか、と継続率を維持することをもっとも意識する必要がございます」
編集長「先ほど、連載形式では構成を工夫する必要があるとお伝えしました」
編集長「読者に次の話を読んでもらうためには、各話を“起承転結で終わらせない”ことがコツです」
編集長「具体的には、「起」もしくは「転」で各話を終わらせるのです」
編集長「各話の最後が「結」で流れがひと段落してしまうと、読者は満足して離れてしまいます」
編集長「一方で、起承「転」と盛り上がったところで、「結」の部分を次の話に持ち越します」
編集長「そうすると、「結」を知りたい読者は次の話を読んでくれるので」
編集長「そのまま次の「起」で新たな展開を見せて読者の気を引けばよいのです」
編集長「このように書くと難しく感じるかもしれませんが、要は、読者が気になるところで終わらせましょう、ということになります」

〇地下広場
編集長「山田太郎君が鈴木花子さんと結婚する話を例に挙げてみましょう」
編集長「山田太郎君の鈴木花子さんへの思いや、彼の境遇などが徐々に明らかになり──」
編集長「──いよいよ鈴木花子さんにプロポーズし、見事成功しました」
編集長「ここで終わってしまってはなりません」

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コメント

  • 勉強になります。取り組んでみます。

  • 対策講座、まだまだ続けて欲しいです

  • 執筆初心者には、とても!とても!!
    有難い講座でした( ;;)( ;;)

    自己流アレンジは、次回に持ち越し、今は目の前の基本的なことを積み上げていきたいと思います!!

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