エピソード1(脚本)
〇本棚のある部屋
ユキ(急にアキの部屋に呼び出されちゃった。 何だろう?)
アキ「お前さあ・・・」
ユキ(アキはたまに上から目線の呼び方をする。 そう言う時は決まっている)
アキ「浅野さんに最近やたら飲みに誘われてない? 『また今度』とか曖昧な態度取って無いで、ちゃんと断ってよ?」
ユキ「はあ? ちゃんと断ってるし。 二人きりじゃ絶対行かないし」
アキ「じゃあ皆とだったら行くの? 酔ってお持ち帰りされちゃってもいいの?」
ユキ「無理矢理しないでしょう・・・。 気まずくなったり、逆ギレされたら困るじゃん」
アキ「そこは俺に頼るとこじゃない?」
ユキ「・・・どんなスーパーマンよ?」
ユキ(こんな時は、単純に嫉妬心に狂っている)
ユキ「てかさ? 職場でも『お前』とか言うのやめてくれる? 結果バレるのは仕方ないけど、バラす必要なくない?」
アキ「・・・はい。 ごめんなさい」
ユキ「私、何か悪い事した? してないよね?」
アキ「・・・はい、してませんね」
ユキ(あらら、黙っちゃった。 ・・・いじけちゃったかしら?)
ユキ「何か飲む?」
〇おしゃれなキッチン
ユキは立ち上がりキッチンに向かい、
アキは背中から彼女を抱きしめる。
アキ「・・・ごめん。 ・・・好きだよ・・・」
ユキ「・・・うん、知ってる」
アキ「俺のこと・・・好き?・・・」
ユキ「・・・知ってるよね? まさか、疑ってる? 信じられない?」
アキ「知ってるよ? そうじゃないけど。 ただ、心配なんだ。 ・・・好き? 好きって、言って?」
ユキ「うん、 好きだよ」
アキ「俺の方が好きだけどね。 俺の好きなとこ言ってみて?」
ユキ「顔。 体」
アキ「そこだけ?」
ユキ「細マッチョなとこ。 頭の中と内腿のホクロ。 何だかんだ優しいところ」
ユキ「会えなくても私の事考えてくれてるところ。 嫉妬すると、ちょっと病んで言動がおかしいところ・・・」
アキ「何それ。 まあ、正解だけど・・・」
アキが、ユキの髪を撫でる。
アキ「ユキの好きなところ。 顔、 長い髪、 唇、 胸、 足、 背中のホクロ」
ユキ「見た目だけ・・・?」
アキ「髪の匂い。 笑顔がかわいいところ。 色々気づいてくれて、優しいところ。 実は俺がいないと寂しいところ」
アキ「みんなには弱いとこ見せられないところ。 でも、俺だけに見せてくれるとこ。 何だかんだいつも俺でいっぱいなところ・・・?」
アキ「てか、数えきれない? むしろ、全部?」
アキ「俺のことだけ、見てよ」
ユキ「見てるじゃん・・・」
アキ「ぜんぜん、足りない。 ずっとこの腕の中に閉じ込められたらいいのに・・・ ユキの目に映る物、全部に嫉妬する」
アキ「おいで・・・」
〇キラキラ
- このエピソードを読むには
会員登録/ログインが必要です! - 会員登録する(無料)
ちょっとした言葉のチョイスも、会話の展開からも、2人の愛情が伝わってきます。心情がビシビシ伝わってくる極上のダダ甘ストーリーですね。
彼女のことおまえってよんで上からなのに、どんどん会話を進めていくと、彼女にすっかり手懐けられて転がされているいる感じが、ギャップがあっていいですね。好きなところ、あんなにたくさんスラスラあげてくれたら女性は嬉しくてたまりません。
男女の気持ちが入り乱れて、とても愛を感じる作品でした!
いやぁ、気持ちがすごくわかります…。
上から目線なのに、しょぼんとするところに私のキュンがあります!