読切(脚本)
〇たこ焼き屋
〇たこ焼き屋の店内
魔法の国の女王「ここは人間界ですマリア」
マリア「人間界!?」
魔法の国の女王「授業をサボりいつまでも魔法を覚えない あなたはここで修業するのです」
マリア「ガチ!?」
魔法の国の女王「ガチ」
魔法の国の女王「人間の心を学び救いなさい」
マリア「お断りします!」
魔法の国の女王「まもなくあなたの姿が」
マリア「聞けや!」
魔法の国の女王「人間の野郎共に見えるでしょう」
マリア「口悪!」
魔法の国の女王「今あなたのケツだけ見えてます」
マリア「やめろ!」
魔法の国の女王「気を付けなさい」
魔法の国の女王「あなたの正体が人間にバレたら」
マリア「バレたら?」
魔法の国の女王「全身の皮を剝ぐ」
マリア「こわ!?」
マリア「待てババァ!」
店員「あん?」
マリア(あ!えと・・・)
店員「何? 言いたい事あるならいいな」
マリア(こっちでは心で喋れないのか どうしたら・・・)
店員(クソガキ)
マリア「んだとコラ!」
マリア「しゃべれた!」
店員「仕事しな」
マリア(やば 目立たないように・・・)
斉藤「どうしたのマリアちゃん」
マリア「なんで私の名前を?」
マリア(女王が魔法で人間の記憶を操作した?)
斉藤「わからない事があったら言ってね」
マリア(おお♡人間て・・・)
斉藤(サボってんじゃねぇアホ)
マリア(優しくない!)
〇たこ焼き屋の厨房
マリア(人間のマネしないと これ焼けばいいの?)
マリア(いでよ炎の魔法!)
マリア(無理か でもできなきゃ帰れない)
マリア(呪文唱えるとか? えっと・・・)
マリア(かー・・・めー・・・)
健(タケル)「遊んでんじゃねぇ!」
マリア「すみません・・・」
マリア(きー!人間ってやっぱ・・・)
健(タケル)(言ってくれたら教えるのに)
〇たこ焼き屋の店内
店員(あいつまたひどい事言ってる 嫌いだ・・・)
マリア(心と言葉があべこべ 器用だなぁ人間って)
健(タケル)「斉藤」
健(タケル)「ここ違う 直して」
斉藤「すみません!」
斉藤(てめぇが直せ)
健(タケル)「今度ちゃんと教えたいから飯でもどう?」
マリア(チャラ!)
健(タケル)(誘うの緊張した💦)
斉藤「え・・・あの・・・」
斉藤(仕事教えたいから飯? こいつモテねぇな)
斉藤「じゃーイタリアン!」
斉藤(おごってもらお!)
健(タケル)「高い店はなしだぞ」
マリア(なんでそういう事言うかね!)
斉藤(誘っといてケチんな)
健(タケル)(斉藤と飯❤ 高い店探すぜ!)
マリア(なんなの人間って・・・)
マリア(私のサポートで二人がくっついても離れてもどっちかを救う事になるんじゃね? そしたら魔法が使えるように!)
マリア「私も行く!」
〇結婚式場のレストラン
マリア(あの女)
斉藤「親が倒れて・・・」
斉藤(今日デートだった♡)
マリア(とりあえず食べよ)
マリア(って人間の食べ物わからん!)
マリア(こぼれた!拭かないと!)
マリア(くさ!テーブル拭くやつじゃん!)
健(タケル)(俺のために和ませようとしてくれてる?)
マリア(違うわ!)
健(タケル)(可愛いな)
マリア「美味しいっすねこの平べったいの!」
健(タケル)「ピザな」
マリア「そうそれ! 食べて嫌な事忘れましょ!」
健(タケル)(嫌な事・・・)
マリア(何言ってんの私!)
健(タケル)「付き合わせて悪い」
マリア「え!?いや私が勝手に・・・」
マリア(なんでそっちが謝るのさ)
健(タケル)「どうして俺と斉藤飯食い行く事知ってたんだ?」
マリア「お店の人から聞いて・・・」
健(タケル)「え・・・斉藤が言いふらしてる?」
マリア「ちが!」
マリア(そこ偶然聞こえたでいいじゃん私のバカ!)
マリア「サイテー!」
健(タケル)「やめろよいない人の事悪く言うの」
マリア「いや!今のは自分に・・・」
マリア「・・・優しすぎっす 皆心の中は黒いっす あいつらなんか・・・」
マリア(ひゃ!頭ポンって・・・)
健(タケル)「そういうセリフお前に似合わないぞ」
健(タケル)(うわ!? 今のハラスメント!?)
マリア「違います!」
健(タケル)「違わない」
健(タケル)「嫌な事言ったら嫌な人間になる だからやめろ」
マリア(あんたよくそれ言えるな)
健(タケル)(悪口言う子じゃないのに・・・)
健(タケル)(何かあった?心配だな)
健(タケル)(まさか犯罪でもしてるんじゃ!)
マリア(違うわ!)
健(タケル)(怒ってる?頭ポン不快だった?)
マリア(嫌じゃないけど・・・)
健(タケル)(今度は顔赤くなった 酒飲み過ぎた?)
マリア(飲んでないから!)
健(タケル)(可愛い)
健(タケル)(やべ!好きになる!)
マリア(なんですと!?)
健(タケル)(いや!俺には斉藤が!)
健(タケル)(ん?なんで俺斉藤好きなんだ?)
健(タケル)(恋すると周り見えなくなるっていうあれ?)
健(タケル)(だって今この子好きな理由わかんねぇもん!)
健(タケル)(なんかわからんけど好きがとまらん!)
マリア(もうやめてくれぇ・・・)
健(タケル)(どんどん顔赤くなってる やっぱ気分悪い?)
健(タケル)(家まで送るか?)
健(タケル)(いや!チャラ男だと思われる!)
健(タケル)(うーん下心はないと伝えられたら・・・)
マリア(伝わっとるぞ~)
健(タケル)(告白しよう)
健(タケル)(付き合えば家まで送ってあげられる)
健(タケル)(OKだとしもて付き合ってすぐ家行くのはまずい?)
健(タケル)(え~い!ダメで元々!言うぞ!)
マリア「あの!」
マリア「終電が・・・」
〇線路沿いの道
マリア(いや修行わい! 私が魔法にかかってどうすんの!)
健(タケル)(怒ってる?やっぱ頭ポンが原因?)
マリア(ちゃう! こちとら緊張しとるんじゃい! だって・・・)
健(タケル)(歩く速度遅くなった? 今すぐ謝れと? そんなに嫌・・・)
マリア「そーじゃねっての! あんた私に言いたい事あるだろ! それ待ちなんだよ!」
健(タケル)「え!な!はい!?」
マリア「言えよ!帰るぞ!帰っちゃうぞ!いいのか!よくないだろ!ならどうする?思ってる事言え~!」
健(タケル)(え!?俺の気持ちに気づいてる?なんで!?どうしよう!どうしたら・・・)
健(タケル)「終電なくなるぞ」
健(タケル)(言えねぇよ 勇気がない・・・ だってフラれたら)
健(タケル)「じゃ」
マリア(は?)
マリア「はぁ!?」
マリア「波~!」
〇池袋駅前
〇線路沿いの道
健(タケル)「終電なくなったね 跡形もなく・・・」
マリア「わかんない」
マリア「健の気持ちわかってもわからない」
マリア「私の心ぐちゃぐちゃにしてさ! お前魔法使いかよ! もう私は健の事が!健の事がさ・・・ 私をこうさせた責任取ってよ!」
マリア「びえ~ん💦」
マリア(わ!はじめての魔法で立ち眩み!?)
マリア(だ!抱きしめられた・・・)
健(タケル)「お前こそ魔法使いだ」
健(タケル)「今日のお前ずっと魅力的すぎるんだよ なんていうかさ マリアのすべてが・・・」
マリア(え!?心が読めない!?なんで!?)
健(タケル)「あの!」
マリア「・・・はい!」
健(タケル)「好きです」
マリア「うん」
健(タケル)「あ!そういう意味じゃないぞ!」
マリア「え!?・・・ああ」
マリア「だよね・・・わかってる」
健(タケル)「ホント!?よかったぁ!」
健(タケル)「わかってくれたんだ! ライクじゃないって!」
マリア「あったりめぇだろ!」
魔法の国の女王「マリア」
マリア「女王様! ・・・あの」
魔法の国の女王「覚えておきなさい!」
魔法の国の女王「これが愛の炎よ!」
マリア「じゃかしいわ!」
健(タケル)「そういう所が一番好きだ!」
マリア「いやそこかい!」
まさに、セリフは嘘つき、状態ですね!人銀って器用です。面白かったです
人間界で過ごしながらマリアちゃんが少しづつ人間味を帯びてきたように感じました。人の気持ちが読めて苦しい事もあるけど、それこそが女王の言っていた修行なのでしょうね。恋の炎は女王からのプレゼントでしょうか?!
人の心って、読めれば読めたでめんどそうだなぁと思いました。笑
彼女の言動がすごく楽しくて、読んでて笑えました。
終電…物理的になくなっちゃったんですか!?