〇中庭のステージ
月斗「みんなーまだ元気ー？」
太陽「テンション高ぇー」
月斗「俺が月斗で」
太陽「俺が太陽」
月斗「キミと」
太陽「今すぐ」
月斗「月あい（つきあい）」
太陽「太陽（たいよう）」
太陽「なにこの盛り上がり」
月斗「身内笑いだな」
太陽「で？」
月斗「何？」
太陽「いやいやいや」
太陽「何もなかったみたいにはさせねーよ！」
月斗「うるせー」
月斗「なんだっけ？」
月斗「俺の事が好きなんだっけ？」
太陽「軽ぃ〜」
太陽「そんなに軽く言わないで〜」
月斗「ははッ！」
月斗「オモローッ！」
太陽「いじわる」
月斗「え？」
月斗「ごめんごめん！」
月斗「優しくするから帰っておいでー」
月斗「・・・」
月斗「太陽！ゴー、ホーム！」
太陽「わんッ！」
月斗「よしよし、いい子」
月斗「で、なんで地味に夏服にした!?」

〇中庭のステージ
太陽「ショートコント！」
月斗「またショートコント！」
太陽「告白！」
月斗「もう、いいって！」
太陽「実は俺が犯人だったんだ」
月斗「え？」
太陽「全部、おれのせいなんだ！」
月斗「何の話？」
太陽「今まで騙しててごめん！」
月斗「だから、何の話なんだよ！」
太陽「それは言えない！」
月斗「言えないんかいッ！」
月斗「全然告白じゃねー！」

〇中庭のステージ
太陽「ショートコント！」
太陽「告白！」
月斗「なんだよ」
太陽「バレてしまったら仕方ない」
太陽「我輩こそが、怪盗太陽」
月斗「ゴロ悪りぃ」
太陽「キミの大事なものを奪っていく！」
月斗「もしかして、ココロ・・・」
太陽「体温さ！」
月斗「めっちゃ怖えじゃん！」

〇中庭のステージ
太陽「ショートコント！」
月斗「・・・」
太陽「告白！」
月斗「おいッ！」
月斗「なんだよ！」
太陽「なに？」
月斗「その」
月斗「俺に告白すんじゃねーのかよ！」
太陽「ジラしプレイ」
月斗「泣くよ！」
太陽「ハハッ」
月斗「もーいい！」
太陽「え、ちょ、ちょっと」
太陽「・・・」
太陽「やっちまった！」
月斗「どんなに綺麗な星空も」
太陽「なになに!?」
月斗「どんなに綺麗な青空も」
月斗「君がいるから美しい」
太陽「お？お？」
月斗「オーケーッ！」
太陽「俺のやつ！」
太陽「で、学ラン可愛い」

〇中庭のステージ
月斗「ショートコント！」
太陽「え？」
月斗「告白！」
太陽「ウソッ!?」
月斗「じゃ、みんな目をつぶってー」
太陽「はーい」
月斗「みんな目を閉じたかー？」
月斗「ちゃんと本当のこと答えろよー」
月斗「この中で俺のこと好きなやついるなー？」
月斗「いたら手ェあげてー」
太陽「・・・」
太陽「はい」
月斗「よーし」
月斗「じゃあそのまま目を閉じててー」
太陽「──」
　　チュッ
太陽「!?」
月斗「はーい」
月斗「目を開けていいぞー」
太陽「いま、いまッ!?」
月斗「この事は俺とお前の秘密なー」
太陽「はいッ！」

〇中庭のステージ
太陽「はぁはぁ」
月斗「なに興奮してんだよ」
太陽「だって今、今」
太陽「チュッって！」
月斗「それ俺じゃないよ」
太陽「え？」
月斗「レオ先生の犬だよ」
太陽「犬の食感じゃない！」
月斗「食感って！感触だろ！」
太陽「犬のかどうか確かめるからもう一回して！」
太陽「ん」
月斗「ちょ、え？何？」
月斗「いやいや」
太陽「ん」
月斗「やんねーよ！」
月斗「・・・」
　　チュッ
太陽「やったぁ」
太陽「やんないって言ってて、すぐしてくれるとこ」
太陽「やっぱめっちゃ好き！」
月斗「そーかよ」
太陽「で」
月斗「で？」
太陽「付き合ってくれるの？」
月斗「うーん」
太陽「ちょ、えっ!?」
太陽「もう、ジラさなくていいから！」
月斗「なんかさぁ」
月斗「お前ってさぁ」
月斗「カワイイな」
太陽「あんがと」
太陽「じゃなくて！」
月斗「やべぇ」
月斗「めっちゃ恥ずいな」
月斗「みんな見てるし」
太陽「お前ら、見んな！」
月斗「なんかざわざわしてるし」
太陽「静かにしろー！」
月斗「なんか緊張してきたな」
太陽「はい、これ」
月斗「めっちゃ気が効くじゃん！」
太陽「で？で？」
月斗「しばらくこの関係も悪くない！」
太陽「はぁ〜」
太陽「なんで〜」
月斗「だって付き合ったら」
月斗「お前の色に染まりそうだから」
太陽「染まってくれ！」
太陽「てか染め合いして・・・」
月斗「下ネタ、ノー！」
月斗「・・・」
月斗「んじゃ」
月斗「付き合おっか？」
太陽「──マジでいいの？」
月斗「──」
月斗「うん」
太陽「やりぃぃぃぃッ!!」
月斗「どんだけだよ」
太陽「ご近所の皆さん、今夜はうるさくなりますがご辛抱ください！」
月斗「ちょ、え？何？」
太陽「今日、家、親いないんだよ」
月斗「は？は？」
月斗「姉ちゃんは？」
太陽「──いない」
月斗「やべぇ！マジで抱かれる！」
太陽「そうそう」
月斗「出た、そうそう！」
月斗「もーいーよ！」
月斗「どーもありがとうございましたー！」
太陽「ばいにゃん」
　　──
　　太陽「あのさぁ、姉ちゃんと俺どっち好き？」
　　月斗「もう姉ちゃんの事なんとも思ってねーよ」
　　太陽「やった」
　　月斗「何気にさっきの俺の初チューだから」
　　太陽「マジ!?やばッ！・・・うっ」
　　月斗「おい、お前、鼻血！」
　　太陽「今夜、俺、興奮して死ぬかも」
　　月斗「てか夜なにすんの？」
　　太陽「ながーい夜になるよ」
　　月斗「案外ショートコントだったりして」
　　太陽「やべ、本気だそ」
　　月斗「逃げよかな」
　　太陽「今まで太陽から逃げられた月はないんだよ」
　　月斗「とりあえず、手ェ繋ぐ？」
　　太陽「そう、だね」
　　月斗「ずっと一緒にいようか」
　　太陽「太陽が燃え尽きるまで」
　　月斗「月が砕け散るまで」
　　太陽・月斗「太陽と月」
「どーもありがとうございましたー!!」
　　お・し・ま・い