必ず助ける(脚本)
〇山間の田舎道
エイジ「・・・そろそろだな」
!!
映像で見た風景・・・
近い・・・
カナコ無事でいて・・・!!
〇山奥のトンネル(閉鎖中)
車が止まった
周りには何もない
鳥のさえずりや木の葉がさざめく音以外
何の音もしない
映像で見たトンネル・・・
エイジ「やべー・・・ 何か緊張してきた・・・」
キヨシ君からのメッセージには
”トンネルを抜けろ”
”全てが分かる”
と書いてあった
エイジ「よっ・・・ヨシ! 行くか!!」
目線を上下に動かす
エイジが車両後方を開け
車いすごと移動してくれる
〇暗いトンネル
ゴツゴツはしているが舗装された道
機械がたくさん乗っている車いすでも
何とか進める
使われなくなってずいぶん時間が
経っているのだろう
とにかく暗い
エイジ「ヤベー・・・こっわ・・・ここって 心霊スポットじゃねぇよなぁ・・・」
後ろから聞こえるエイジの声は
心なしか震えているようだ・・・
自分も緊張してきた・・・
〇暗いトンネル
いけないっ──!!
〇暗いトンネル
危なかった・・・
昔から
何か嫌なことが起こりそうになると
失神してしまう
直前まで覚えているのだが
ふっと意識が遠のいて
おそらく失神しているのだろう
数時間から数日記憶がごっそり無くなる
何故かいつも嫌な予感がする時に起こる
〇病室
病室でもう足が動かないと聞いた時・・・
〇本棚のある部屋
身体が動かせなくなって帰宅した時・・・
〇病院の診察室
毎年のように誕生日には体調を崩す・・・
そう思うようになってからは
毎年の誕生日に・・・
ふっと意識が遠のいて・・・
数日記憶が無くなる・・・
〇病室(椅子無し)
そして見知らぬ病室の天井を
見ることになる・・・
〇暗いトンネル
ここで意識を失うわけにはいかない!!
カナコの無事を確保するまでは
しっかりしないと──!!
〇岩穴の出口
エイジ「そろそろだな・・・」
〇森の中
トンネルを抜けた先
そこには──