正義の執事とメイド(脚本)
〇住宅街
ここは、どこにでもある普通の街。そこにある一軒家に、ある兄妹が家族と暮らしている。
江川和樹「おはよう!」
江川和美「おはよう、兄さん」
江川勝「二人とも起きたようだな」
江川るり子「今日は入学式ですもの」
江川和美「同じクラスになるといいわね」
江川和樹「そうだね」
江川るり子「成績優秀でよかったわね、あなた」
江川勝「そうだな」
〇学校の校門
第〇回 令和〇年度 都立中央高校入学式
江川勝「いよいよ始まるな、高校生活」
江川和樹「そうだね」
江川和美「教科書とかは、ちゃんとすべて揃えておかないとね」
彼らは掲示板でクラスを確認した。
江川るり子「あなたたちのクラスは、二人とも1年1組ね」
江川勝「体育館へ移動しよう」
〇体育館の中
体育館では、吹奏楽部の面々や先輩、教諭が拍手で出迎えた。
江川和樹「隣だね」
江川和美「そうね」
宇野武「俺、宇野武、よろしく。お前は?」
江川和樹「僕は江川和樹。こっちは双子の妹の和美だ」
江川和美「よろしく」
江本美嘉「私は江本美嘉。宜しくね」
やがて、校長先生が厳かに挨拶した。
日野由紀子「新入生の皆さん、ご入学おめでとうございます。この学校でしっかり勉強して充実した3年間を過ごしてほしいです」
若槻淳「それでは、名前の確認に入ります。呼ばれたものは、挨拶願います」
確認完了後、部活動のパフォーマンスが行われた。
(どれも魅力的!)
続いて、新入生代表の挨拶が行われた。
小野愛子「本日、私たちはこの学校に入学しました。3年間、一生懸命勉強やクラブ活動に励み、品行方正に振舞うと約束します」
その後、校歌斉唱となった。
こうして入学式は滞りなく進んだ。
〇教室
山下紀夫「皆様、ご入学おめでとうございます。私は、このクラスの担任の山下紀夫と申します。日本史教諭です。宜しくお願いします」
宜しくお願いします!
山下紀夫「皆さんが受ける科目の教科書は、この後食堂で配布しますので、忘れずに持って帰ってくださいね」
(そういえば、合格発表の時に柔道着と体操着、制服を寸法してもらったの、覚えてるよ)
〇学食
食堂では、教科書や資料集が配布された。
井口文「こちらのリストを参考にもらう資料集などを確認してくださいね」
江本美嘉「中学と違って、結構教科書も増えるのね」
宇野武「びっくりだぜ」
江本美嘉「定期試験もかなり過酷になるそうよ」
生徒たちは、教科書を一人1冊ずつ受け取っていった。
江川和樹「これで全部だ」
江川和美「兄さん、英語の教科書は後でコンビニでコピーしましょう」
江川和樹「古文や漢文の教科書もコピーすれば、勉強も楽になるね」
〇シックなリビング
江川るり子「きちんと教科書とかもらってきたわね」
江川勝「生徒手帳や筆記用具とかは、なくさないようにしないと!」
江川和美「そうね。高校生なんだし、何か新しいことしたいわね」
江川勝「部活はどうすんだい?」
江川和樹「じっくり考えるよ。今月末には、新入生合宿もあるしね」
江川勝「そうかい。この後、英語の教科書のコピーに行くんだろう?」
江川和樹「オーラルコミュニケーションの教科書もコピーしてくる予定だよ」
江川和美「教科書をコピーして、ノートに貼り付けるの。ちゃんと日本語訳とか書かないとね」
江川勝「そうかい、行ってきな」
江川るり子「その間、お昼ごはん用意しとくから」
「行ってきまーす!」
出発後。
江川勝「この前の花見、楽しかったな」
江川るり子「そうね」
両親は、自分たちの子供が正義の戦士として活躍していることを、知らないのである。
〇コンビニのレジ
「いらっしゃいませ~」
そこへ、謎の女が入ってきた。
謎の女「あそこにある、たばこください」
店員「すみません、ちょうど切らしてまして....」
すると、その女は激高し、はさみを取り出した!
謎の女「じゃあ今すぐ出しなさいよ!在庫あるんでしょう?」
店員「落ち着いてください!」
女は、暴れだした!
店員「警察ですか?すぐ来てください!」
騒然となる店内!
〇街中の道路
江川和美「あら?スマホが光ってるわ」
江川和樹「どれどれ?」
江川和美「大変、事件が起きてるわ!」
江川和樹「場所は、この近くのコンビニだ!」
江川和美「兄さん、変身しましょう!」
江川和樹「よし来た!路地裏に隠れるぞ!」
江川和美「オッケー!」
〇ビルの裏
江川和樹「ここなら変身できるぞ」
江川和美「それじゃ、変身するわね!」
江川和樹「そうだね!」
〇幻想空間
「行くよ!レッツ、ジャスティスチェンジ!」
スマホと一緒に、彼らは変身アイテムを取り出した!
江川和樹「それっ!」
江川和樹「イェイ!」
和樹は、ポケットから取り出したジャスティスチェンジコームで髪を梳かした。
江川和美「ハアッ!」
江川和美「ウフフッ♡」
和美は、ジャスティスチェンジルージュとジャスティスチェンジコンパクトを取り出し、メイクをした。
江川和美「チュッ♡」
ジャスティスボーイ「ジャスティスボーイ、見参!」
ジャスティスガール「ジャスティスガール、見参!」
「ジャスティスツインズが、今宵、悪を成敗する!」
〇コンビニ
コンビニの前には、人だかりができていた。
警官「まだ容疑者は暴れまわってるのね」
警官「埒があきませんな」
突然、彼らが登場した!
警官「あれは!」
警官「どうしましたか?」
警官「ジャスティスツインズよ!」
ジャスティスボーイ「どうされました?」
警官「それが、女性客が突然いちゃもんつけて暴れだしたんですよ」
ジャスティスガール「私たちに任せてください!」
ジャスティスボーイ「僕ら、戦闘力は高いんですよ」
警官「じゃ、お願いします!」
〇コンビニのレジ
「あなたは!?」
「ジャスティスツインズ!」
謎の女「私に何か?」
ジャスティスガール「今すぐあきらめた方が身のためよ」
ジャスティスボーイ「激高してナイフを持つなんて卑怯だ!」
謎の女「うるさい!店員の命が惜しいか?」
ジャスティスガール「汚すぎるわ!人質を取るなんて!」
ジャスティスボーイ「今すぐやめた方がベターだ!」
謎の女「うるさい!」
ジャスティスボーイ「今だ!」
彼は、隠し持っていたハンカチを取り出し、それを武器に変えた。
ジャスティスボーイ「ジャスティスソードを喰らえ!」
謎の女「しまった!」
ジャスティスガール「ナイフをキャッチしたわ!」
ジャスティスボーイ「でかした!」
ジャスティスガール「それっ!」
彼女は、ルージュを武器に変え、応戦した。
ジャスティスボーイ「今だ!」
ジャスティスボーイは、急いで女の背後に回り、腕をつかんだ。
ジャスティスガール「えいっ!」
ジャスティスガールは、その女に向かって攻撃して、ダウンさせた。
謎の女「わっ!」
女は気絶した。
「やったぁ!」
店員「嘘でしょう、あなたたちは....!?」
「ジャスティスツインズです!」
店員「本当にありがとうございました」
〇コンビニ
ジャスティスツインズは、外へ出て警察に向かい、こう叫んだ。
「やっつけました!」
警察が一斉に店に入り、女を取り押さえた。
警官「お手柄じゃないですか」
ジャスティスボーイ「ありがとうございます」
ジャスティスガール「もしまた事件があれば、ジャスティスツインズがついてますよ!」
警官「あなた方の協力に、感謝します!」
〇シックなリビング
江川勝「おかえり。さっきあのコンビニで事件があったらしい。しかし、すぐに解決したようだな」
江川るり子「さっきそのニュース見てたのよ。あのペア凄いわね」
江川和美「そうかなぁ....」
江川和樹「だよね.....」
江川勝「昼食、テーブルにあるから、食べなさい」
「ありがとう。コピーも済ませたし、授業とかも大丈夫かも」
江川勝「そうかい」
〇部屋の前
その夜。
江川和樹「今日はすごく大変な一日だったね」
江川和美「でも、事件も解決できたし、万事オッケーね」
江川和樹「僕ら、街の人気者になるかもね」
江川和美「でも、勉強も頑張らないとね」
こんな兄妹だが、彼らはまだ知らない。それは、彼らにとって重要な役割を担ってることに....
新鮮な絵ばかりで凄かったです。みたことないのばかり。風景もキレイ。
明らかに風貌も特別感のある二人だけど、正義のヒーロー活動以外は、いたって普通の学生に徹しているところが好感度抜群です。彼らの両親も全く気付いていない様子で、そこもつぼです!
ジャスティスツインズ、かっこいいですね!
戦闘のシーンがすごくよかったです。
普段は普通の学生なのに、変身するとああなるって…いいですね。
日常生活のあたりの描写もよかったです。