超ドキュン!ぼったくりバー突撃してみた!

わらやま

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〇ネオン街
ライト「あーあー 見えてる?聞こえてる?」
ライト「えー、今から僕はぼったくりと噂のバーに突撃します!!」
ライト「噂は本当なのでしょうか!?」

〇シックなバー
店長「お客さん 困りますよ、飲んだ分は払ってもらわないと」
女性客「私、カクテル2杯頼んだだけですよ! なのに・・・」
女性客「26万円なんて!! こんなのぼったくりですよ!!」
店長「人聞きが悪いなぁ」
店長「ぼったくりだなんて」
女性客「け、警察呼びますよ!!」
女性客「あ!!携帯が!!」
店長「お客さん 警察なんて呼んだらあなたが恥かいちゃいますよ」
店長「私が笑ってる間に素直に払ったほうがいいですよぉ。じゃないと・・・」
店長「怖い人・・・呼ぶぞ」
女性客「ひ、ひぃ」
女性客(誰か助けて)
  カランカラン
ライト「こんばんは〜!! 席空いてますかぁ?」
店長「あ、ああ、ようこそお客様 一名様ですね。こちらへどうぞ」
店長(チッ、タイミングが悪い・・・ だが、アホそうな客だ。いかにもカモだな)
店長(こいつもぼったくって2人いっぺんに詰めるか)
店長「いいか!! 逃げようとしたり、助けを求めたりしない方が身のためだぞ」
女性客「は、はい」
店長「いらっしゃいませ!! こちらがメニューです」
ライト「へー、どれどれ」
ライト「じゃあ、ウイスキーのロックで!!」
店長「かしこまりました」
ライト「これメニューに1000て書いてあるけど、1000円てこと!? この辺にしちゃあ安いね!!」
店長「え、ええ、そうですよ。 では、少々お待ちください」

〇シックなバー
女性客(はぁ、どうしよ・・・)
ライト「オネェさん!!」
女性客「は、はいっ!?」
ライト「ねぇ、僕とお話しようよ!!」
女性客「う・・・」
店長「余計なことは言うなよ」
女性客「え、ええ」
ライト「オネェさんってお店の人とかじゃなくて、お客さん?」
女性客「? ええ、そうよ・・・」
ライト「あ、そうなんだ!! この店来るのは初めて?」
女性客「う、うん 初めてだけど・・・」
女性客(この人なんでこんな質問してくるんだろ?)
女性客(ぼったくりバーって気付いて、警察呼んで欲しいんだけど)
女性客(ん?)
女性客(こ、この人!? スマホでこっそり撮影してる!!)
女性客(もしかしてここがぼったくりバーだってわかってて動画のために来たってこと・・・!?)
女性客(ああいうのって普通店側と協力してヤラセで撮るものよね。 ってことは・・・)
女性客(この人には期待出来ない ただのやばい人じゃん)
ライト「どうしたの? 黙っちゃって?」
女性客「ううん、なんでもない」
女性客「悪いけど1人にさせて」
女性客(こんな惨めな私を動画に撮られたくないし!!)
ライト「そっか!!残念だなぁ・・・」
店長「お兄さん!! あんまり他のお客様に迷惑かけないでね」
店長「ご注文のウイスキーのロックです」
ライト「お!! いただき!!」
  ゴクッゴクッ
ライト「クゥーー!!染みるぅー!!」
店長「お兄さん!! いい飲みっぷりだ!! もう一杯いくかい!?」
ライト「それが実は用事思い出しちゃって!! 悪いけどお会計してくれる?」
店長「な、なんだい!? 随分早いねぇ!! わかったよ、ほら」
ライト「ん?13万円? これ間違えてるよ」
店長「いいえ、間違えてませんよ。 当店のメニューはドルの記載になってます」
店長「ここにちゃんと書いてあるでしょ」
ライト「はぁ!? こんな小さい字見えるわけないじゃん!!」
ライト「てか、僕1000円かって確認して、そうだってアンタ──」
店長「あんまりごちゃごちゃ言うとぉ」
店長「怖い人・・・呼ぶよ」
女性客(うう、私の時と同じ流れだ)
女性客(でも、この人ぼったくりバーって分かって来てるなら何か対策があったり・・・)
ライト「そんな金ないっすよ!! マジのぼったくりバーだなんて!?」
女性客(えっ、無策!?)
店長「ぼったくりなんて人聞きの悪い・・・ ん?」
店長「な、テメェ!? 何撮ってやがる!?」
ライト「ひっ!!」
店長「ふざけやがって!! テメェには痛い目みてもらわねぇとなぁ」
店長「おい!! こいつぶちのめせ!!」
チンピラ「ウス」
ライト「ぐっ」
店長「舐めたマネしてくれた罰だ。 あとテメェの会計は100万円にしてやるよ。営業妨害の罪でな!!」
ライト「・・・これで充分かな」
店長「あぁん!?」
ライト「ふんっ!!」
チンピラ「ガアッ」
「!?」
ライト「価格の質問への虚偽の回答」
ライト「常習的な過剰請求」
ライト「客への暴力行為」
ライト「証拠は押さえた。確保しろ!!」
  バタン
警官「警察だ!!動くな!!」
店長「は!?警察!?」
女性客「ど、どうして警察が!?」
警官「署まで同行お願いします」
店長「クソが!!」

〇シックなバー
警官「お怪我はありませんか!?」
女性客「ええ、大丈夫です。 これは一体・・・?」
ライト「ご苦労!!」
警官「頼人警部!!お疲れ様です!!」
女性客「警部!?」
警官「囮捜査お見事でした」
警官「しかし、なんだったんですか!? 冒頭の茶番は!!」
ライト「動画配信者になりきろうと役に入り込み過ぎたよ」
警官「素晴らしい擬態でした。 では、本官は奴らを署へ連行します」
ライト「ああ、よろしく頼む」
ライト「さて」
ライト「怖い思いをさせてしまって申し訳ない」
女性客「い、いえ、とんでもないです」
ライト「あなたが奴らの関係者ではないことを証明するために色々質問をしたんだ」
ライト「撮影もテーブルの上の請求書だけを映していたから安心して」
女性客「あ、ありがとうございます 助けていただいて!! 囮捜査だったなんて・・・」
ライト「奴はなかなか嗅覚の鋭い男でね。強面のいかにも警官という風貌の客だと、尻尾を出さなかったんだ」
ライト「警察に見えなかっただろ」
女性客「ええ、正直変な動画配信者かなと」
ライト「ははっ、作戦通りだ」
ライト「あなたが被害にあう前に解決出来て良かった」
女性客「本当にありがとうございます!!」
女性客「あの!!何かお礼をさせてください!!」
ライト「気持ちは嬉しいんだが、これも仕事だから」
ライト「それにもうお礼はいただいたよ」
女性客「?」
ライト「君の100万ドルの笑顔をね!!」
ライト「そんなにぼったくられても払えないよ!!」
女性客「ふふっ、もちろん0円でいいですよ」
ライト「ははっ、ぼったくられなくて良かった」

コメント

  • うふふ、あまぁい。ハンバーグ師匠も一緒に叫んでいることでしょう。

  • まさかの警部とは!性格も身分もギャップがデカい… 笑
    店長がいい味出してますね~
    ドル表記で笑いました😂

  • いつもながら考えられた設定で面白いです。警部のキャラも楽しいんですが、店長が最高ですね(笑) 外見もセリフも、胡散臭い役をやらせたら右に出る者はいないというキャラでした(笑)

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