第1回ひと駅Novelコンテスト振り返り

編集長

予選通過できなかった作品に多かった指摘(脚本)

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〇ハチ公前
編集長「前回のエピソードでは、下読みスタッフが審査項目に沿って採点し、所感をつける旨をお伝えしました」
編集長「このエピソードでは、所感の中から、惜しくも予選通過できなかった作品に多くみられた指摘についてご紹介いたします」
編集長「指摘内容は、TapNovelならではのものもありますが、どのコンテストにも共通のものの方が多いかと思います」
編集長「アドバイスも一緒に載せますので、ぜひ今後の創作活動にお役立てください」
編集長「尚、立場上、上から目線となってしまう部分がございますがご了承ください」
編集長「まず、すぐに直せる部分からご紹介していきます」
編集長「所感の中で多いのが”読みにくかった”というものです」
編集長「例えば、誤字脱字が多い作品」
編集長「当コンテストでは、下読みスタッフに「誤字脱字は減点しないでください」とはお伝えしています」
編集長「しかしながら、下読みスタッフも人間ですので、あまりにも誤字脱字が目立つ場合は心象が悪くなることもあるかと思います」
編集長「それから、シーンの切り替えがあまりにも多い作品やエフェクト過多の作品」
編集長「こういった作品は読む際にストレスを感じてしまい、物語に入り込めないことが想定されます」
編集長「対策としては、先に第三者に読んでもらうことです」
編集長「自分の頭には物語がしっかり入っているため、こういったことはなかなか自分では気付けないものです」
編集長「誰かに長編小説を読んでもらうのはハードルが高いですが、5分程度で読めるTapNovelであればハードルは低いと思います」
編集長「どうしても読んでもらえる人が見つからない場合は、時間をおいてご自身でプレビューしてみましょう」
編集長「時間を置くと物語から距離ができて、冷静に作品を読めるかと思います」
編集長「また、”TapNovelとして読んで面白くない”という所感も目立ちました」
編集長「TapNovelは利用規約の範囲内では何を書いてもけっこうです」
編集長「ただ、今回のように公式が開催するコンテストにおいては、TapNovelを活かせている作品を選出いたします」
編集長「TapNovelの特徴はビジュアルストーリーであることです」
編集長「背景やキャラクターの立ち絵、アイテムなどのイラストによって視覚で物語を楽しむことができます」
編集長「小説をそのまま持ってきたような作品は評価が低くなることが想定されます」
編集長「キャラクターが一向に登場しなかったり、全然喋らないで突っ立っている状態が続いてしまうと読者は退屈に感じてしまいます」
編集長「不要な地の文はテンポを悪くするので、極力減らすようにするのがよいかと思います」
編集長「例えば、背景イラストや背景へのエフェクトで理解できることを地の文で細かく描写してしまっていたり」
編集長「キャラクターの心情等、アイコンで説明できる箇所はカットするのがよいでしょう」
編集長「セリフやキャラの登・退場等で、読者を飽きさせないように工夫してみてください」
編集長「過去に開催したコンテストの受賞作品等が参考になるかと思います」

〇ハチ公前
編集長「続いては、物語の中身について触れて参ります」
編集長「”渋谷を活かせていない”という所感も多くみられました」
編集長「今回のテーマは『渋谷』でした」
編集長「渋谷だからこそ活きる物語が求められます」
編集長「渋谷に抱くイメージや渋谷ならではのスポットを利用して、渋谷だからこそ活きる物語にしたいですね」
編集長「地方出身の方も多くいらっしゃいますので、少しハードルが高かったでしょうか」
編集長「”ありきたり”という所感」
編集長「コンテストにおいて、既視感との闘いは避けられません」
編集長「下読みスタッフは、多い人だと一人で100作品以上の作品を読みます」
編集長「どうしてもネタ被りは「またこの話か」という印象を抱かせてしまいます」
編集長「「ありきたり」はつまり「王道」であり、決してダメなわけでございません」
編集長「しかし、その人の中で比較される作品を越えるものでないと高い評価は得られにくくなります」
編集長「テレビドラマや映画、漫画等で大ヒットが生まれると、似た作品の応募が殺到する傾向があります」
編集長「王道のお話であっても、キャラクターを大きく変えてみたり、展開にひと工夫加えたいですね」
編集長「とは言え、自分ではありきたりにはなかなか気付けないものです」
編集長「そんな時におススメの方法が、自分の周りにいる家族や友人に「こんな話思いついたんけどどう?」と聞いてみることです」
編集長「当社でも企画ノックでこの方法を取り入れています。ぜひ試してみてください」

〇ハチ公前
編集長「”何を伝えたいのかわからない”」
編集長「伝わるかどうか、伝わったものがどうか以前に、何を言いたいのかわからない作品に寄せられる所感です」
編集長「読者は、物語を通じてメッセージを受け取ります」
編集長「作者は、物語を通じてメッセージを伝えます」
編集長「読んだ人に何を伝えたいんだっけ?と意識してみましょう」
編集長「とは言え、明確に伝えたいメッセージを持って執筆する人はあまり多くないかもしれません」
編集長「そんな時は、どんな作品を書きたかったんだっけ?」
編集長「読んだ人にどんな気持ちになって欲しい作品だったっけ?」
編集長「といったことを振り返ってみるとよいかも知れません」
編集長「それでも思い付かない人は、後述する人物の書き方を工夫してみてください」

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コメント

  • 勉強になります。ありがとうございます!

  • なるほど。勉強になります。

  • 感情移入できる登場人物であったか。自分の作品は、この点で弱かったように感じました。次回への参考とさせていただきます。

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