レンタル彼氏と彼氏いない歴18年のカノジョ

ヒナタクチ

本編(脚本)

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〇男の子の一人部屋
ハナ「あーあ、結局彼氏出来ずに18歳になってしまったか」
  ハナはスマホをいじりながらダラけた休日を一人で過ごしていた。
ハナ「ん?何これ 『レンタル彼氏 春のキャンペーン実施中』」
ハナ「レンタル彼氏とかwウケるw」
ハナ「でもどんな人いるんだろうw」

〇水玉
  へぇ〜中々イケメンそろってるじゃんって思ったその時だった

〇氷
  えっ、待って、すごいイケメン!!モデルさんみたい...

〇男の子の一人部屋
ハナ「申し込んでみようかな...」
  思わずウチはレンタル彼氏を申し込んでしまった。

〇モヤイ像
ハナ「ふむ、久しぶりにマトモな私服を着たけどセンス悪くてドン引きしないだろうか...」
カイ「初めまして、君がハナさん?」

〇氷
カイ「カイです。本日はよろしくお願いします」
  スマホの画面よりもカッコいい...ヤバい本当にドキドキしてきた...ど、どうしよう

〇モヤイ像
ハナ「初めまして、カイさん。ハナです。デートが人生初めてなのでキンチョーしてます。ハイ」
カイ「人生初のデートでオレを選んでくれたんですね!嬉しいです」
  やっぱりカッコいいなぁ...この人。
ハナ「あの!とりあえず焼肉屋いきませんか!!おすすめの美味い肉があるんです!!」
カイ「や、焼肉屋!?」
ハナ「だ、ダメですか...」
カイ「良いっすよ!オレ肉料理大好きですし」

〇焼肉屋
ハナ「美味しい!!幸せ〜」
ハナ「あっ、ごめんなさい私ばっかり食べちゃって...」
カイ「いや、すごくハナさん美味しそうに食べてるので」
カイ「オレも幸せです」
  カッコいいだけじゃなくて優しいんだなぁ...でも

〇SHIBUYA109
  焼肉の後はショッピングやデパ地下に行ったりした。

〇地下街

〇川沿いの公園
ハナ「もう夕方だ〜あっという間でしたね〜」
カイ「ハナさん、デート楽しめましたか?」
ハナ「凄ーく楽しかったです!!「恋する人の気持ちが少し理解できたかも」!!」
カイ(えっ!?)
ハナ「あー、ウッカリいっちゃった。ごめんね言うつもりはなかったんだ」
ハナ「むしろカイくんには感謝してるんだよ。こんなカッコいい素敵な人と一緒に過ごせて」
ハナ「私ね...実は「恋愛」とか「胸キュン」とかよくわかっていないんだ」

〇教室
ハナ「中学生の時も、高校生の時もよくわかんないからクラスメイトと話合わせるのが大変だったなぁ...」
ハナ「「壁ドン」とか「顎クイ」とか少女漫画に出てくるけどむしろ怖くない⁈って感じ!!」

〇川沿いの公園
ハナ「まぁ、そんな感じだから「このまま恋しなかったらウチはもう病気なのでは⁈」って思ったのでカイくんとデートしたんだよね...」
ハナ「まだ「恋愛」とか「胸キュン」とかぶっちゃけわかんないけどカイくんとのデートは楽しかったよ♪」
ハナ「顔が綺麗なイケメン芸能人の友達と遊んでるみたいで!!」
カイ「そうだったのですか...」
カイ「良かった...オレ、ハナさんがデート楽しめてないんじゃ無いかって少し心配していたんですよね」
ハナ「えっ、そうだったのですか⁈」
カイ「他のお客さんと反応が全然違うから逆に読めなかったっす」
ハナ「マジか...」
カイ「初っ端から焼肉屋だったのもこの仕事では初めてで戸惑ったんですけど」
ハナ「いや、焼肉は美味しいでしょ」
ハナ「美味しいよね!!!」
カイ(本当に焼肉好きなんっすねこの人(そしていつのまにか敬語じゃなくなってる))
カイ「焼肉はもちろん美味しいですよ。最高っす」

〇店の入口
カイ「でも他のお客さんだと匂いが強く無い場所で静かなフレンチレストランや喫茶店に行く場合が多いですよ」
ハナ「あー少女漫画で見たわ、定番のデートコースだね」
カイ「デートコース知ってるならなんで!?」

〇川沿いの公園
ハナ「何だろう...恋愛の事は知りたいけど自分好みじゃ無い場所にはあんまり行きたくない感じかな」
ハナ「クラッシックとかジャズとか流れてる店好きじゃないし」
カイ「ハナさんらしくて良いじゃないっすか」
カイ「人はカッコつけるよりも自然体の方が良いんですよ。ハナさん、午前中の時よりも今の方が生き生きしてますし」
ハナ「無理に恋愛の事わかろうとするよりわからなくても楽しく過ごせたらそれで良い...のかな?」
カイ「ハナさんが楽しく過ごせるのが1番だとオレは思ってます」
ハナ「ならウチ、このままでいっか」
ハナ「とりあえず今日はありがとうね、またバイト代貯まったらカイくんと食べ放題の店に遊びに行くわ〜」
カイ「今度は食べ放題の店なんすね。くぃ...グルメですねハナさん」
ハナ「今、食いしん坊って言おうとしたでしょ!?」
カイ「い、言ってませんよ」
ハナ「まぁ、大食いなのは事実なんだけどね〜バイバイ」
カイ「オレも結構食べるんで負けませんよ!!次の指名楽しみに待ってます!」
  こんな感じでカイくんと別れたのだった。最後のは思っていたデートと違ったけどマジで楽しかった。

〇男の子の一人部屋
ハナ「結局恋愛についてはサッパリだけどカイくんに出会えたので最高〜」
ハナ「でも会うのに1万円かかるからバイトしなきゃな〜」
  財布はひもじいが心はワクワクしているハナであった。ー完ー

コメント

  • カイ君かっこいい〜!
    焼き肉の描写が多かったので、お腹が空いてきました。

  • こういう自然体でいられるデートはとても楽しそうだな、と感じました。面白かったです。

  • 等身大で自分に正直に生きているハナちゃんにとても好感がもてます。いつかレンタル彼氏じゃなくて、このままのハナちゃんを心から大切にしてくれる人が、あらわれたらいいなぁと思いました。レンタル彼氏っていうものも、私がハナちゃんくらいの年齢のときにはなかったので、興味深く読ませて頂きました。

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