喫茶店のおいしいケーキ

ピーマン

エピソード1(脚本)

喫茶店のおいしいケーキ

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〇レトロ喫茶
修也(バイト暇だなぁ・・・)
  僕は修也。この喫茶店でバイトをしている大学生。
  ここのコーヒーとケーキに惚れて、なんとかオーナーに頼み込んでバイトしてるんだけど・・・
修也(常連さんばかりでみんな長時間いるし、することが無さすぎる!)
修也「お客さんとして通ってるときは静かでのんびりした時間がいいなって思ってたけど・・・」
修也(せめて話し相手が欲しいよなー お客さんは自分の時間楽しんでる人が多いから話しかけられたくなさそうだし・・・)
  カランコロン~♪
修也(みたことないお客さんだな・・・)
修也「いらっしゃいませ」
さや「えっと・・・1人なんですが・・・」
修也「お一人様ですね。あいにくテーブル席が埋まっておりまして、カウンター席のご案内でもよろしいですか?」
さや「はい」
さや(わあ・・・かっこいい店員さんだなぁ)
さや「えっと・・・初めてで、オススメとかありますか?」
修也「僕のオススメはブレンドコーヒー。アイスだったらカフェラテですかね。ケーキはここのコーヒーを使ったティラミスが美味しくて、」
修也「あ!あとチョコレートケーキも栗が入ってて昔ながらのって感じで美味しいし、ピスタチオのケーキを頼むならドリンクはこの・・・」
修也「あっ!僕しゃべりすぎですよね!すみません・・・ここの喫茶店、なんでも美味しいんで全部オススメです!」
さや「ふふっ」
さや「大好きなんですね」
さや「ティラミスとブレンドにしようかな」
修也「かしこまりました」
修也(やってしまった・・・)
修也「おまたせしました」
さや「わぁ!美味しそう!」
修也「見た目も良いけど、味はもっと良いですよ!」
さや(ほんとに美味しい!)
修也「・・・」
さや「なんだか・・・視線が・・・」
さや「店員さんにみられてる気がする・・・私の意識しすぎかな。かっこいいし緊張しちゃう・・テーブル席にしてもらえばよかったなぁ」
修也「お姉さん」
さや「あ、え?!はい?」
修也「お名前伺ってもいいですか?」
さや「さや・・・です」
さや(なんで急に・・・?)
修也「さやさん!素敵な名前ですね!さやさんってケーキの食べ方がすごく綺麗ですね!」
修也「僕、綺麗に食事する人って好きだな」
さや「あ、ありがとう」
さや(イケメンに好きって言われた・・・)
修也「・・・」
さや(まだ見られてる・・・なに?もしかして・・・)
さや「ケーキ・・・ひとくち・・・いる?」
修也「えへへっ バレました?僕、ケーキの中でもティラミスが一番好きで」
さや「まだここ手をつけてないから新しいスプーンで・・・」
修也「はい、あーん♡」
さや「え?はいっ」
修也「ぱくっ モグモグ」
修也「おいしっ!さやさんありがとう♡」
さや「うん・・・」
さや(あれ?ここホストクラブだったかな・・・喫茶店だよね・・・?)
修也「さやさん、また絶対来てくださいね!その時はまたカウンターで。僕のオススメ紹介しますね!」
さや「ありがとう。また来るね!」
  それから、さやさんは常連になってくれた。今でもカウンターで僕と話しながらケーキを食べてくれる。

コメント

  • こういう現実世界ではなかなかお目にかかれないシーンを自由に想像して動かせるのも、創作者ならではの楽しさですね。
    彼には何の悪気もなさそうなのが、警戒心を持たせない要因になっているんでしょうね。イケメンの笑顔とグイグイ来る会話に飲まれてしまえば、変なお願い事も受け入れてしまいそう。
    会話と目的がはっきりしていて分かりやすく、読みやすかったです。歪な引っ掛かりも無かったですし。さくっと面白いお話でした

  • こういう喫茶店、好きな人いますよ!
    その店員さん目当てで集まるマダムとかがいて、常連さん同士が仲良くなっていく、というのを見た事があります!
    思い出して懐かしくなりました^_^

  • (笑)ほんとだったら怖いけど、お話しだからこそ楽しませて頂きました。イケメンさんだからこそ許されてしまう、、、胸がきゅんとなりました。

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