ディベリスト!

走水のりか

ディベルのルールは複雑怪奇です(脚本)

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〇名門校の校門(看板の文字無し)
霞ヶ丘留理(かすみがおかるり)「競技性を極限まで高めた、新たなディベート・・・」
霞ヶ丘留理(かすみがおかるり)「ディベル(闘論)!」
「!!」
戸山遥(とやまはるか)「ディ・・・ディベル(闘論)?」
霞ヶ丘留理(かすみがおかるり)「放課後、我々の部室に来たまえ・・・」
霞ヶ丘留理(かすみがおかるり)「正々堂々、手合わせしようじゃないか」
愛住千佳(あいずみちか)「ぶ・・・部長」
内藤佐奈(ないとうさな)「何よディベルって・・・」
戸山遥(とやまはるか)「なんだか・・・大変なことになってしまいましたね」
内藤佐奈(ないとうさな)「ふん! ディベルだかデレク・ベルだか分かんないけど、やってやろうじゃん!」

〇学校の廊下
  放課後──
内藤佐奈(ないとうさな)「あの金髪女・・・絶対にとっちめてやる!」
戸山遥(とやまはるか)「・・・」
戸山遥(とやまはるか)「えっ、あの・・・私も行くんですか?」
内藤佐奈(ないとうさな)「当たり前でしょ! はるかっちも、一蓮托生だよ!」
戸山遥(とやまはるか)「そんな・・・」
内藤佐奈(ないとうさな)「討論部・・・ここがアイツの根城ね」
  ガラガラガラ──

〇地下に続く階段
戸山遥(とやまはるか)「!!」
内藤佐奈(ないとうさな)「なんだこれ・・・地下への階段?」
戸山遥(とやまはるか)「やっぱり帰りませんか・・・?」
内藤佐奈(ないとうさな)「何言ってんの! ここまで来て、引き下がれないよ!」
内藤佐奈(ないとうさな)「いざ参らん!」
戸山遥(とやまはるか)(えぇー・・・)
  長い階段を下り切ると──
  巨大な門が現れた──
内藤佐奈(ないとうさな)「きっと、この奥ね」
  ギィィ──

〇闇の闘技場
内藤佐奈(ないとうさな)「なにこれ・・・」
戸山遥(とやまはるか)「闘技場・・・のようですね」
「待っていたよ」
霞ヶ丘留理(かすみがおかるり)「ようこそ我らが闘議場へ」
内藤佐奈(ないとうさな)「えっ、なにその格好!?」
霞ヶ丘留理(かすみがおかるり)「決まっているだろう、ディベルのユニフォームさ」
霞ヶ丘留理(かすみがおかるり)「君たちの分も用意している。さあ、これを着たまえ」
内藤佐奈(ないとうさな)「えっ! ちょっと!」
戸山遥(とやまはるか)「わ! やめてください!」
「キャーッ!!!!」
内藤佐奈(ないとうさな)「サイアク・・・」
戸山遥(とやまはるか)「に、似合ってますでしょうか・・・?」
霞ヶ丘留理(かすみがおかるり)「ふふ・・・よくお似合いだよ」
霞ヶ丘留理(かすみがおかるり)「それでは早速、ディベルのルールを説明しようじゃないか」
霞ヶ丘留理(かすみがおかるり)「愛住氏、カモ〜ン」
愛住千佳(あいずみちか)「はい、部長・・・」
愛住千佳(あいずみちか)「では・・・ディベルのルールを説明するね」
愛住千佳(あいずみちか)「まずは、この映像を見てもらおうかな」
戸山遥(とやまはるか)「映像・・・?」

〇炎
  ディベル──
  それは古代ギリシアの時代から、脈々と受け継がれてきた、闇のバトル──
  相反する主張をぶつけ合い、相手の主張を退けること──
  それがディベルである──!
戸山遥(とやまはるか)「結局、普通のディベートなんですね」
  まず、2対2のチームに分かれ
  それぞれ8000点をLP(ライフポイント)として持つ
戸山遥(とやまはるか)「LP(ライフポイント)!?」
  ディベルはターン制で進められ
  1.立論
  2.ファーストカウンター
  3.セカンドカウンター
  4.決闘論
  の流れで、交互に進行する
  それぞれのターンで、有効な主張・反論を行った際──
  それらは闇の魔法として具現化され
  相手にダメージを与える
内藤佐奈(ないとうさな)「は?」
  相手のLP(ライフポイント)がゼロになった時、もしくは最終的にLP(ライフポイント)を多く持っていた時
  そのチームが勝者となる
  ──健闘を祈る

〇闇の闘技場
愛住千佳(あいずみちか)「・・・というのが、大まかなルールだよ」
愛住千佳(あいずみちか)「ま、習うより慣れろ! だから、とりあえずやってみよ!」
戸山遥(とやまはるか)「およそ普通のディベートでは出てこない単語があった気が・・・」
内藤佐奈(ないとうさな)「ふん! なんだっていいわ!」
内藤佐奈(ないとうさな)「どんなルールだろうと、私が正しいんだから! アイツの屁理屈なんて粉砕してやる!」
戸山遥(とやまはるか)「内藤さん・・・」
霞ヶ丘留理(かすみがおかるり)「ふふ・・・では早速、立論フェイズに入ろうか」
霞ヶ丘留理(かすみがおかるり)「あ、言い忘れてたが、4つのフェイズのうち、1人2回ずつ参加しなくてはならない」
霞ヶ丘留理(かすみがおかるり)「誰がどのフェイズを担当するかは、各チームの自由だがね」
戸山遥(とやまはるか)「えっ! 私も強制参加ってことですか!?」
内藤佐奈(ないとうさな)「大丈夫、私が速攻で倒すから──」
霞ヶ丘留理(かすみがおかるり)「では立論フェイズは、私と青髪の野球少女・・・」
内藤佐奈(ないとうさな)「内藤よ! 内藤佐奈!」
霞ヶ丘留理(かすみがおかるり)「あぁ失礼。では内藤氏、バトルフィールドへ・・・」
内藤佐奈(ないとうさな)「アンタなんか、ギャオスと言わせてやるんだから!」
戸山遥(とやまはるか)「・・・」
戸山遥(とやまはるか)「ギャオス?」

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