〇公園の砂場
戦闘員A「────」
レッドマーキュリー「────」
戦闘員B「レッドマーキュリー様を本当に呼び出すとは、Aは大丈夫だろうか・・・」
ロースター「今のところは紳士的に振る舞っていますから大丈夫でしょう」
戦闘員B「ロースターさんいつの間に・・・」
ロースター「私は紳士ですからね。紳士的な場所に自然と引き寄せられてしまうのです」
戦闘員B（さっき公園の砂場何をしていたかは聞かない方がいいだろうな）
戦闘員A「────」
レッドマーキュリー「────」
レッドマーキュリー「────」
戦闘員A「────」
戦闘員A「────」
戦闘員B「あ、２人が離れていったぞ！」
ロースター「ふむ、終わったようですね」
ロースター「行ってあげなさい、友なのでしょう？」
戦闘員B「・・・・・・」
ロースター「これ以上は不粋だな。紳士的に消えるとしよう」
戦闘員A「・・・・・・」
戦闘員B「A、大丈夫か？」
戦闘員A「Bよ、”どうだった？“とは聞かないのだな」
戦闘員B「フッ、戦闘員は負け要員だぜ。そんな野暮な事は聞かねーよ」
戦闘員B「それにオマエの顔を見れば聞かなくてもわかるぜ」
戦闘員A「・・・そうか」
戦闘員A「レッドマーキュリー様には好き人がいるようだ」
戦闘員B「──そうか」
戦闘員A「その人は私とレッドマーキュリー様のように立ち場が違う相手らしい」
戦闘員A「だが私の事を見て勇気が出たと言っていた。自分も頑張ろうと思ったと・・・」
戦闘員B「それならよかったじゃねーか」
戦闘員B「オマエは良い負け方をしたんだよ」
戦闘員A「・・・・・・」
戦闘員A「そうだな」
少女A「月並みなセリフだけど、女なんて言うのは星の数ほどいるわ」
戦闘員A「少女A!?」
少女A「ただ星の数ほどいたとしても本当に掴める星はひとつだけよ」
少女A「だからあなたに合った星を見つけなさい。出来れば同じように輝いてくれる星をね」
少女A「じゃあ私はお家に帰ってママのカレーを食べなきゃいけないから」
戦闘員B「言う事はマセてる癖にやる事はお子様だなぁ」
戦闘員A「確かに悪の組織の戦闘員に恐れを抱かぬ少し変わった子ではある」
戦闘員A「しかし子供１人に恐怖を与えられぬようでは悪の組織の戦闘員としては失格だな」
戦闘員B「それを言ったらオレも同じだぜ」
戦闘員A「確かにそうだな」
ウェイトレス「あ・・・」
戦闘員B「よう、奇遇だな。仕事の帰りか？」
ウェイトレス「あ、ええ、はい」
戦闘員B「そうか、お疲れ様」
戦闘員B「ところで、今度デートでも行かないか？」
ウェイトレス「絶対嫌です」
戦闘員B「オレの素顔が超絶イケメンでも？」
ウェイトレス「そもそもそんなスーツが普段着の人は無理です」
戦闘員B「ハハ、正論でぶっ叩いてくるねぇ」
ウェイトレス「じゃあ私は急ぎますので・・・」
戦闘員A「Bよ、大丈夫か？」
戦闘員B「いまのオマエに心配される程じゃねーよ」
戦闘員A「・・・それもそうか」
戦闘員B「よっしゃー、今日は残念会と行こうぜ」
戦闘員A「そうだな、飲むか!!」
戦闘員B「あ、ちなみにオレ1000円しか持ってないからなー」
戦闘員A「こういう時は奢ってくれるものじゃないのか・・・」
戦闘員A「──感謝するぞ、Bよ」
　　ここは何の変哲もないとある公園。
　　だがしかしここで進められていた悪の組織による恐ろしい作戦は完了した。
　　悪の組織の戦闘員はどこにでも潜んでいる。そしていつでも君の平和を脅かす事を狙っている。
　　だからこそ戦いの日々はまだまだ続く。
　　この戦いに終わりはない。
　　また恋したい──そう思った時に悪の組織は無謀な作戦を立てて再び平和を脅かすのだ！
　　これはとある戦闘員の戦いの記録である