イケメンだらけの男子寮へ ようこそ!

猫目 ひとつも

イケメンだらけの男子寮へ ようこそ!(脚本)

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〇豪華な部屋
リョーガ「ねぇ・・・ ねぇってば」
リョーガ「もっとそば 行ってもいい?」
リョーガ「いいって言ってくれなくても 行っちゃうけどね」
リョーガ「んっ?」
リョーガ「近い?」
リョーガ「このくらい近いほうがいいんだよ」
リョーガ「お姉さんのこと よく見たいから」
リョーガ「大丈夫だから 俺の目だけ見ててよ」
リョーガ「・・・」
リョーガ「あれ・・・」
リョーガ「変だな・・・俺・・・」
リョーガ「俺、いま すっごくドキドキしてる・・・」
リョーガ「なんだろう この気持ち・・・」
リョーガ「なんか俺・・・」
リョーガ「お姉さんのこと 好きになっちゃったかも」
  私・・・
  なんでこうなった・・・?

〇黒
  1時間前・・・

〇名門の学校

〇広い廊下
  おおっ!
  イケメンたちが
  わちゃわちゃしている
  眼福っ!
  採用試験さえ受かれば
  毎日この子たちに囲まれて
  ・・・うひひ
  理事長室、理事長室っと・・・

〇豪華な部屋
理事長「次でこの面接 最後の質問になりますが」
理事長「生徒たちは多感な年頃です」
  ですね
理事長「ですから」
理事長「生徒と寮母とがその・・・ 淫らな関係になっては困るのです」
理事長「生徒とは 絶対に間違いを起こさない」
理事長「その自信はありますか?」
  もちろんです
理事長「わかりました 以上で面接は終了です」
理事長「ああ そうだ!」
理事長「せっかくだから 我が校生徒の 演劇稽古を見ていきませんか」
理事長「リョーガくん!」
  ガチャッ!
リョーガ「はじめまして」
リョーガ「寮生代表の リョーガです」
リョーガ「よろしくね お姉さん」
理事長「では 早速はじめてください」
リョーガ「はい!」
  ああ
  そうだった・・・

〇黒
  ★ ★ ★
  
  イケメンだらけの男子寮へ ようこそ!
  
  ★ ★ ★

〇豪華な部屋
リョーガ「わぁっ! お姉さんの髪 きれいだね」
  っ・・・!
  これもきっと試験の一部
  耐えろ、私・・・
リョーガ「すっごく いい匂いするね」
リョーガ「このまま お姉さんの頭に 俺の顔うずめちゃいたい」
リョーガ「いいかな?」
理事長「はい、そこまで」
理事長「おふたりとも おつかれさまでした」
  おつかれさまでした
リョーガ「そうだ、お姉さん」
リョーガ「あのね いいこと教えたげる」
リョーガ「お家に帰るまでが 遠足だよ」
リョーガ「がんばってね」

〇学園内のベンチ
  ふぅ・・・

〇豪華な部屋
リョーガ「俺の目だけ見ててよ」

〇学園内のベンチ
  演劇の稽古?
  イケメンハニートラップだろ
  どう見ても
  あぶなかった・・・

〇豪華な部屋
理事長「どうだ さっきの彼女は?」
リョーガ「まあ ギリ合格ってとこじゃないすか」
理事長「よし、二次試験だ」
理事長「行って来い」

〇学園内のベンチ
リョーガ「あっ いたいた」
リョーガ「面接おつかれさま」
リョーガ「どうだった、俺の演技」
リョーガ「・・・そっか、心動かされなかったんだ」
リョーガ「ちょっと残念」
リョーガ「ねぇ お姉さん」
リョーガ「お願いがあるんだけど」
  んっ?
  なに?
リョーガ「俺と 連絡先交換しない?」
リョーガ「あっ もちろん学校には内緒で」
リョーガ「ダメ?」
  教える
  ▶教えない
  ごめんね
リョーガ「そっか 交換してくれないんだ・・・」
リョーガ「お姉さんのこと もっと知りたいんだけどな?」
リョーガ「ねっ?」
リョーガ「お願い・・・」
  教える
  ▶教えない
リョーガ「やっぱり ダメなんだ?」
リョーガ「ごめんね、しつこくして もう聞かないから」
  イケメンだったな・・・
  連絡先くらい
  交換してもよかったかな?
  帰ろう・・・

〇名門の学校
リョーガ「待って!」
リョーガ「理事長、合格だって言ってたよ」
リョーガ「よかったね」
リョーガ「っていうか 俺もうれしいよ」
リョーガ「お姉さんが 毎日一緒にいてくれるんだったら」
リョーガ「せっかくだから 寮まで行ってみない?」
  ▶ 行く
    行かない
リョーガ「よかった」
リョーガ「はいっ」
リョーガ「えっ? 手つないで行くんじゃないの?」
リョーガ「俺、お姉さんと手つなぎたいなー」

〇住宅地の坂道
  前の寮母さんは
  どんな人だったの?
リョーガ「ふふふ・・・」
リョーガ「寮生とできちゃったんだよね」
リョーガ「それで 学校やめさせられちゃった」
リョーガ「で、寮母さんもクビ・・・」
  だったら寮母さん
  女性じゃない方が・・・
リョーガ「それはダメだよ」
  どうして?
リョーガ「どうしても!」

〇学生寮
リョーガ「どうしたの 迷ってるの?」

〇オフィスの廊下
男子生徒E「腹へった・・・」
男子生徒B「うわぁぁ サーバーメンテだぁ!」
  これが・・・
  イケメンの日常
  眼福っ!
男子生徒F「うぉっ!」
  きゃっ!
男子生徒F「誰だよ このかわいいオネーさんは?」
リョーガ「服くらい着ろよ・・・」
男子生徒F「リョーガ! 誰だって聞いてんだろ!」
リョーガ「ちょっとこっち来て」
男子生徒F「おいっ! 待てこらっ!」

〇高級マンションのエントランス
リョーガ「落ち着いて話もできないよね?」
リョーガ「俺の部屋いかない?」
リョーガ「心配しなくていいよ 今なら誰も見てないから」
リョーガ「ねっ ちょっとだけ」
リョーガ「いいでしょ?」
リョーガ「お願いっ!」
  行く
  ▶行かない
  それは
  できないかな
リョーガ「えーっ 俺ってそんな魅力ないかな」
リョーガ「ヘコんじゃうな」
リョーガ「最後にもう一回だけ聞くよ?」
リョーガ「一緒に 俺の部屋来てくれたら嬉しいな?」
  行く
  ▶行かない
  ごめん
  やっぱ行けない
リョーガ「そっか・・・ そうなんだね」
  り、理事長っ?!
理事長「素晴らしいっ!」
理事長「契約書です 今週中にサインして理事長室まで・・・」
  今のも採用試験だったんですか?
理事長「ええ そして貴女は見事に突破した」
理事長「あなたは正式に この寮の寮母です」
  あ、ありがとうございます!
リョーガ「ごめんね 今までだましちゃって」
リョーガ「それから・・・」
リョーガ「よかったね」
リョーガ「これで 毎日俺と一緒に暮らせるね」
  こらこら
  抱きつかないの!
リョーガ「えへへ・・・」
理事長「ごほんっ!」
  すぐにっ!
  すぐに離しますからっ!

〇学生寮

〇高級マンションのエントランス
リョーガ「じゃ いってきま~す」
リョーガ「ねえ」
リョーガ「いってらっしゃいのキスは?」
  ありませんっ!
リョーガ「ちぇっ!」
リョーガ「でも俺 お姉さんのこと 絶対に彼女にするから」
リョーガ「毎日いってらっしゃいのキス させちゃうから」
  はいはい
リョーガ「えっ!  いいの?」
リョーガ「やった!」
  トラップなんでしょ
  それも
リョーガ「違うってば!」
リョーガ「ったく・・・ どうやったらわかってくれるかな?」
リョーガ「ちょっと こっち来てよ」
  ちゅっ!
  はわっ!
  オトナを
  からかうもんじゃありませんっ!
リョーガ「俺、本気なんだけど」
  退学になってもしらないから
リョーガ「いいよ お姉さんのためだったら」
リョーガ「言っとくけど 本気だよ」
  急がないと
  遅刻しちゃうよ
リョーガ「あっ! やばっ!」
リョーガ「いってきま~す!」
リョーガ「愛してるよーっ!」
  もぉっ!
  ふふふ・・・

〇学生寮
  こんな毎日・・・
  幸せすぎるかもしれない

コメント

  • 確かに描かないと、想像力が果てしなくなりますね、寮母さんという現実からトリップします。

  • トラップを全て回避し、見事に寮母として採用されたヒロインさんとの恋物語が、今後どのように展開していくのかが楽しみになるようなラストでした‼最後のシーンにとてもきゅんときました!素敵な物語ありがとうございました!

  • ヒロインは「うひひ」と言いつつも、イケメンハニートラップに引っかからないのがすごいですね!対応がクールなのに「眼福」と内心でいうのが面白かったです!ラストでいきなりキス✨すごいアプローチがうまいイケメンですね。読者がどこでキュンとするかしっかりわかってる作品だから、キュンキュン響きますね🤩素敵なお話、ありがとうございます😊

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