17 懐柔工作(脚本)
〇兵舎
夜、テルトラット砦──会議室
シャーキン将軍「ハッハッハッハッ!!」
シャーキン将軍「災難だったな、アデライーデ!」
アデライーデ「もし次があったら、おんぶなんかしないで引きずってやるよ」
シャーキン将軍「ククッ、ヤツの尻が擦りきれてしまうぞ、ハッハッハ!」
アデライーデ「デカいから問題ないさね」
アデライーデ「ところで将軍、伝書の魔法の首尾はどうなんだい?」
シャーキン将軍「ああ、何通かをイスランド本島に飛ばした だが返事は早くても2日後だろうよ ドミニクと同着になるかもな」
シャーキン将軍「もしかしたらミスリルが往復する方が速いかも知れんな」
アデライーデ「往復するぐらいならこの砦を拠点にして、門の偵察と間引きをする方が得策さね」
アデライーデ「ドーカを殺す事に関してはミスリルも真面目だからね」
シャーキン将軍「なんだ? 不真面目な時があるのか?」
アデライーデ「基本的に、自分以外はザコとバカだと思って見下しているからねぇ・・・」
アデライーデ「人間相手ならオモチャで遊ぶ気分で、からかったりもてあそんだりするよ」
シャーキン将軍「それ、人類大丈夫?」
アデライーデ「大丈夫 オモチャは大事にするヤツさ」
シャーキン将軍「ジャイジョー人形ぐらいには大事にしてくれるか?」
アデライーデ「ヴァビー人形ぐらいには大事にするよ」
シャーキン将軍「おままごと人形ぐらいなら、安心か?」
イスランド兵3「お茶ァ、グツグツで持って来ましたッ!!!!」
会談の続く、その頃──
〇基地の広場
砦の外──
砦で余っている木材、藁を集めた小山を枕に、ミスリルは微睡みの中に居たのだが──
眠れる龍に近付く1人の人影──
マリリン「こーんばーんわー・・・」
マリリン「おっ、起きてる? それとも、起こしちゃった・・・?」
ミスリル「・・・・・・」
マリリン「どっちか分かんないけど・・・ 怒っては・・・いない、かな?」
マリリン「眼を見れば・・・分かる・・・ハズ」
ミスリル「グルウ?(俺に用か?)」
同じ青い色の視線が交差する
マリリン「優しい眼をしている・・・と、思いたい」
ミスリル「ルルルゥ(これは残念な者を見る眼だ)」
マリリン「人を食べないのはアデライーデが保証するって言ってたし、大丈夫だよね?」
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