学問ロボ 禁断の!奥村ペーターゼン

爆発屋そが

第十八話 「ペーターを封印した男」(脚本)

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〇湖畔
  景介たちは、方把上人と別れてから3日後にハニワ湖へ到着した。
  たまたま来ていたアウトドアサークルに生活を頼りながら、登を探す景介たち。
  だが、ハニワ湖はとても広く、あてずっぽうで人を探すには無理があった。
  あっという間に時間は過ぎ、期限の日まであと2日となった。
間宮景介「やばい! やばいですよ! やばい!」
ディーシャ・バジュランギ「けっこう探したけど見つからないってことは、ここにはいないんじゃー?」
奥山ペーターゼン「フッ、その可能性が高い」
間宮景介「うわあー! やばい!」
ディーシャ・バジュランギ「やばいしか言わなくなっちまった」
間宮景介「やばい! もう一度、方把上人に聞きに行こう!」
ディーシャ・バジュランギ「今からあそこへ戻るにしても歩いて3日。 走って2日だな」
間宮景介「やばい! 間に合わない! やばい!」
奥山ペーターゼン「フッ、メロスばりの死ぬ気で本気ダッシュをすれば1日で着く」
間宮景介「それだ! 行くぞセリヌンティウス!!」
  景介が走り出し、道路に飛び出すと、ちょうど通りかかった白いおんぼろなバンにはねられる。
  ドン!!

〇川沿いの道
  道路に転がる景介。
間宮景介「やばい! はじめて車にはねられた!」
  バンから男が降りてくる。
男「景介!?」
間宮景介「の、登くん!」
間宮登「なんでお前がここに⁇」
間宮景介「ののの・・・登くんだーー!」
  景介は嬉しさのあまり、登に抱き着いて泣いている。
間宮景介「キラキラキャンパスライフーーーー!!」
間宮登「何がどうなってるんだ⁇」
  そこへペーターとディーシャがやって来る。
ディーシャ・バジュランギ「なんだかすごい奇跡が起きてるな。 アニメの最終回が近い感じ」
奥山ペーターゼン「フッ、久しぶりだな間宮登」
間宮登「うわ! 奥村ペーターゼン!!」
奥山ペーターゼン「キサマが封印した俺を、キサマの弟が解き放ってくれたぞ」
間宮景介「え??」
間宮登「景介、なんでこんなやばい奴を連れてきたんだ・・・」
間宮景介「登くんがペーターを封印した?」
間宮登「そうだ。数年前、俺が研究パートナーを探していたら、このペーターと出会った」
間宮登「高性能な学問支援ロボだと言うから組んでみたら、あまりの無茶苦茶ぶりで耐えきれず、寝込みを襲って封印して逃げた」
奥山ペーターゼン「フッ、懐かしい思い出だ」
間宮登「景介、俺はこの状況の意味がさっぱりわからないから、まずは説明してくれ」
  景介たちは登のおんぼろバンに場所を移す。

〇キャンピングカーの中
  バンの中は登が寝泊りできるようになっており、ちょうど食料や水の買い出しから戻ってきたところなので荷物も多かった。
  景介は、自分が明風大に入学したことや、ディーシャやペーターとの出会い、そしてモリグチについて説明した。
間宮登「モリグチに殺される!? ははは、そんなの全てハッタリだよ」
間宮景介「そうなの!? でもダイナマイトで殺されかけたし・・・」
間宮登「あいつに死刑を本気でやる度胸なんかないよ。それはダイナマイトに見せかけた花火だ」
間宮景介「暗殺用ロボがいるってペーターが・・・」
間宮登「モリグチのロボはみんな農業用ロボ! 戦闘力ゼロ!」
ディーシャ・バジュランギ「なあんだー」
間宮景介「ペーーーーターーーーーーー!!」
奥山ペーターゼン「フッ、ほんのいたずら心だ」
間宮登「こいつの言うことなんてひとつでも信じたらダメだ」
間宮景介「くそう・・・」
間宮登「こいつと一緒なのによくここまでたどり着いたな」
間宮景介「方把上人に聞いたんだ」
間宮登「しゃべるミイラと会ったのか! 言ってることがよく分かったな。俺は全くわからなくて諦めたよ」
奥山ペーターゼン「フッ、おれの自動翻訳システムのおかげだ」
間宮景介「方把上人のしゃべりが全く分からなかったのにどうしてここへ?」
間宮登「俺が大学の創始者を調べていたのは知ってるな?」
間宮景介「知ってる」
間宮登「しゃべるミイラを諦めた後、俺は奥地中を回って文献研究をしていた」
間宮登「その中で、この湖がもともとハニワの形じゃなかったことが分かったんだ」
間宮景介「長い年月で地形が変わったんじゃなくて?」
間宮登「短い期間で急に変わっている。 その時期と大学発祥の時期が同じなんだ」
間宮景介「大学はおよそ1000年前にできたって聞いた・・・」
間宮登「そう。当時の豪族が学問所の建設を指示してたことが分かったんだ」
間宮登「だけど、その人は学問所なんかの建設をするようなタイプの人物じゃないんだ」
間宮景介「それは妙だね」
間宮登「影で誰かが動いた可能性が高いと思って文献を調べてたんだけど、さっぱりわからなかった」
間宮登「だから目先を変えて、湖を調べに来たら、すごいものを見つけたんだ」
間宮景介「すごいもの?」
間宮登「すご過ぎて俺自身も最初は信じられなかったくらいすごいもの」
ディーシャ・バジュランギ「なんだろー」
間宮景介「教えて!」
間宮登「どうしようかな。俺が調査を完了するまで誰にも秘密にしようと思ってたんだけどなー」
ディーシャ・バジュランギ「ここまで出しておいて言わないのはひどい性格だ! 頼む、おしえて!」
間宮景介「教えてくれたら僕も登くんに大事な物をあげる」
間宮登「大事な物!?」
間宮景介「登くんが教えてくれれば渡す」

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