これはラブストーリー?(脚本)
〇魔物の巣窟
大魔王は回復の呪文を使っている
アメリア「クライブ、今よ!」
クライブは破壊の剣と大鷲の剣を使った!
大魔王「グゥォォオオオオ! オオォオォオオオー!」
〇魔物の巣窟
世界が壊れるほどの一撃!!
〇魔物の巣窟
アメリア「やったわ!、クライブ!」
〇魔物の巣窟
大魔王は大地が凍える息吹を巻き起こした!
アメリア「危ない!、クライブ!」
凍える息吹はクライブを絶命させた!
同時に大魔王も絶命した。。
アメリア「クライブ!、大丈夫!?、生きて!!」
アメリア「お願い!!」
〇魔物の巣窟
アメリア「クライブ・・・ 手が凍っている・・・」
アメリア「クライブ・・・」
アメリア「お願い!、生きて!、生き返って!!」
アメリア「お願い・・・」
〇魔物の巣窟
アメリア「クライブ・・・」
アメリア「クライブ・・・」
アメリア「生き返って・・・」
アメリア「あなたがいないと・・・。 わたし・・・。」
〇魔物の巣窟
アメリア「これは、、なに・・・?」
クライブ「桜だ」
アメリア「クライブ!、生き返ってくれたのね!」
アメリア「その姿は・・・?」
クライブ「なんだろう・・・。」
クライブ「元にいた世界に帰れって・・・ことかな?」
アメリア「元にいた世界って・・・?」
アメリア「わたしと一緒にロルカに帰りましょ!」
クライブ「俺はもうここで死ぬみたいだ・・・。」
クライブ「でも死んで消えるんじゃなく・・・。」
クライブ「元にいた世界に帰るみたいだな・・・。」
アメリア「いやよ・・・。 どこにも行かないで・・・。」
クライブ「もうアルメディアも平和になる 俺も元にいた世界で生きていける・・・。」
クライブ「これでいいさ」
アメリア「いやよ! その世界にはわたしはいないよ!」
クライブ「そうだな、それだけがつらいよ・・・。」
アメリア「クライブ、どこにも行かないで・・・。」
クライブ「そうだな俺も行きたくない・・・。」
クライブ「お前と一緒にいたいよ・・・。」
アメリア「クライブ、わたしたち一緒になろう」
クライブ「ああ、一緒になろう」
クライブ「ずっと一緒だ・・・。」
クライブ「アメリア・・・。」
アメリア「クライブ・・・?」
アメリア「クライブ・・・?」
アメリア「い・・いやよ・・・。」
アメリア「わたしと一緒にいて・・・。」
〇黒背景
春休みのある日、俺は何者かに召喚され、この世界とは異なる世界に生きていたクライブに生まれ変わった。
不思議な成り行きだったが、俺は剣と魔法の世界を仲間と共に旅し、最後に大魔王の間で、アメリアと共に大魔王を倒した。
いや、最後は同士討ちか・・・。
俺はほんとうに元の世界に戻れるかな・・・?
〇教室の外
ハヤト「久しぶりだな・・・ 無事帰ってこれたんだな・・・」
カズ「久しぶりだな、ハヤト ようやく春休みも終わったな」
ハヤト「そうだな、長い休みだった・・・。」
カズ「なに言ってるんだ コロナのせいで3日休みが多かっただけだろ」
ハヤト「永かったよ、もう精一杯生きた・・・。」
ゆりな「なに言ってるのよ、あなたたち もー、なにが精一杯生きたよ」
ハヤト「まーそういうことなんだよ」
ハヤト「じゃあな」
ゆりな「え?」
ゆりな「あなた春休み前に わたしに告白してフラれたんだよ!」
ゆりな「わかってる?、それ!」
ゆりな「おーーい!」
〇教室
先生「まだ、コロナは続くが、みんな元気で良かった」
先生「今日は転校生を紹介する」
先生「西岡咲さんだ」
西岡咲「初めまして、西岡です 皆さん、よろしくお願いします」
先生「それじゃ、西岡さんはハヤトの隣の席で授業を受けてくれるか?」
西岡咲「はい」
〇教室の教壇
西岡咲「よろしく、西岡咲です」
ハヤト「よろしく」
ハヤト「あれ?」
ハヤト「お前どこかで会ったことなかったか?」
西岡咲「え? わたし昨日この街に引っ越してきたばかりですよ」
ハヤト「そうか、アルメディアで会ったような気がしたんだよ」
西岡咲「なぜあなたはアルメディアのことを?」
ハヤト「アルメディアを永く旅してきたからな」
西岡咲「まさか・・・クライブ?」
ハヤト「ああそうだ アルメディアではその名前だった」
西岡咲「わたしよ!、アメリア!」
ハヤト「アメリア? どうしてこっちの世界に?」
西岡咲「それは・・いろいろあって。。」
ハヤト「そうか!、嬉しいよ!」
ハヤト「それで・・俺たち結婚するのか?」
西岡咲「え? わたしたちまだ高校生だよ・・・」
ハヤト「お前が「一緒になろう」って俺に言ったんだろ?」
西岡咲「でも、就職しないと生活できないよ」
ハヤト「一緒になるって、そういうことじゃねーだろ?、なんだよ生活って?」
西岡咲「この世界じゃ、戦士って職業はないでしょ?、クライブはなにをするの?」
ハヤト「ーーーん?」
ハヤト「サラリーマンか会社員でいいんじゃないか?」
西岡咲「じゃ、勉強して大学に入らないと」
ハヤト「ーーーんん?」
ハヤト「お前俺と一緒になりたくないのかよ?」
ハヤト「なんだよそれ?」
西岡咲「一緒にはなりたいよ」
西岡咲「でもこの世界ではそれが一般的なんでしょ?」
西岡咲「クライブだって高校生なんだから、進学や就職を考えないと」
ハヤト「俺はそういうこと言ってるんじゃねー」
ハヤト「お前、昨日、大魔王の死体の目の前で俺の手を取って、「一緒になろう!」って言ったんだぞ?」
ハヤト「それわかってるのかよ!」
西岡咲「たしかに・・そう言ったけど・・」
ハヤト「その俺の気持ちわかれよ!」
西岡咲「う・・うん・・」
西岡咲「ごめんなさい・・」
ハヤト「じゃ、今日、お前の親に会いに行くか?」
ハヤト「それか俺の家に来いよ」
ゆりな「なに言ってるのよ! あなたたち!」
ゆりな「授業中よ今!」
西岡咲「・・・。」
ハヤト「・・・。」
ハヤト「でもアメリア、お前なんで大学に行くとか就職するとか知っているんだ?」
西岡咲「わたし、この世界に一年前に来たの」
西岡咲「必死に勉強して、この世界のことを覚えたのよ」
ハヤト「そうなのか?、でもどうやって?」
西岡咲「それはあなたに会いたかったから神様にお願いしたの・・・」
ハヤト「そうか・・・」
西岡咲「待ってよ!、そうかじゃない!」
西岡咲「わたしはアルメディアに帰れない覚悟でこの世界に来たの!」
西岡咲「だからあなたにそんな言い方じゃなく 愛の言葉を優しく言ってほしい・・・」
ハヤト「・・・。」
ハヤト「ごめん、アメリア・・・」
〇魔物の巣窟
「あの時のように」
〇教室の教壇
ハヤト「アメリア、お前を大切にするよ」
ハヤト「だからお前の望む形で一緒になろう」
西岡咲「うん!」
ハヤト「アメリア!」
西岡咲「クライブ!」
ゆりな「・・・。」
カズ「・・・。」
ゆりな「先生・・・。 なにか言ってください・・・。」
〇教室
先生「春だねえ・・・。」
〇教室の教壇
生まれ変わりってとてもミラクルロマンスで素敵ですよね!生まれ変わり後の彼らのやり取りに、平和だなと、ちょっと笑ってしまいました。素敵な物語ありがとうございました!
これでお別れなのかな?と思っていたらまさかの同じ世界に!
でも、よかったですよね!
アメリアさんの切り替えの良さがすごくいいです。笑
この世界のことをよくわかってる!
教室で二人が違う名前で話をしていたら同級生はポカーンとするでしょう。特に彼に対する彼女のセリフがなんだかお母さんみたいで笑えました。