夏のはじまり 恋は始まる

こぐち みちよ

読切(脚本)

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こぐち みちよ

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〇ホテルのエントランス
瞬「──それにしてもさ、マジ面白かったな 昨日のカップル」
大河「んー?お前まだ言ってんのかよ フツーにあるんじゃない? 付き合いも長くなればさ」
瞬「そーだけどさ、悪酔いしすぎだろ あれは」
大河「まぁ・・・そーねー」
大河「俺も、大したことでもないのに怒ってんのかなぁ あいつに..」
瞬「・・・お前彼女いんの?」
大河「前に話したろっ」
瞬「──悪いっ ごめん、忘れてた」
大河「(笑)別に良いよ、飲んでたしさ そんなことより腹へったよ、しゅんくん」
瞬「変な言い方すんな! コンビニで買って海行く?」
大河「だな! そーしよう、海サイコー🎵」
  はははっ

〇コンビニの店内
瞬(うーん、何たべよっかなぁ お金あんまり使いたくないしなぁ)
  ピーンポーン🎶
美奈「へぇ ホテルのコンビニ結構充実してるねー なんか凄いお腹すいてきちゃった!まどかは?」
円「私も結構お腹すいてきたかな でも、今食べすぎちゃうと海行くのにヤバくない?」
美奈「何がヤバイわけ?」
円「だって、水着じゃん」
美奈「水着気にするってことは 次の恋にむかってるのかなぁ!?」
美奈「良いじゃん、良いじゃん 早く新しい恋が始まりますように」
円「ははっ・・ありがとう みな」
美奈「さて!何食べよっかなぁ」
  ....何にしようかな!?️
円(これ、美味しそう🎵)
瞬(これ旨そうだな)
円(これ食べよう🎵)
瞬(これにしよっ!)
(あっ、えっ💦)
円「ごめんなさい あの、どうぞ、ほんとに」
瞬「こちらこそ、しょっちゅうここ来てるから大丈夫。──どうぞ」
瞬「俺は・・・隣のこれにする!もう決まっちゃった(笑) それじゃー、どうも」
円「すみません、ありがとうございます」
瞬「あっ...」
大河「決まったー? しゅんくん(笑)」
瞬「なんだよ 決まったよ 何か言いたげな目ーすんな!」
大河「しゅんくん、可愛い〰️」
美奈(・・・!?)
瞬「うるせーなー」
瞬「でもさ ─なんかすごい可愛かった!(笑)」
大河「なんだ、それ」
  笑

〇海辺
円「来て良かった〰️」
美奈「うん、誘ってくれてありがとね 円と旅行なんて中々ないもん 何時も地元ばっかだしー(笑)」
円「こっちこそ ありがとう キャンセルしようと思ってたのに 一緒に来てくれて」
円「美奈に頼ってばっかだね、私」
美奈「いいの、いいの、気にしないの!」
美奈「──あれ?さっきコンビニにいた彼じゃない?」
円「本当だ ここで働いてる人なのかな?」
美奈「さっき何かあったでしよ? 円に気がありそうだったよー」
円「そんなこと・・・ ちょっと、あってほしいけど」
美奈「良いじゃん、声かけてきなよ! 仕事終わったら、夜時間ありますか?って、飲みませんか?ってさ」
円「えーっ💦」
美奈「えーっ!じゃないよ 行けっ 気合い入れてあげるから」
  トンっ!
円「─あの・・・ さっきは譲ってもらってありがとうございました 美味しかったです」
瞬「あーさっきの!!」
瞬「美味しかった?良かった!うん」
円「はい で・・あの、えっと」
瞬「どうしたの?」
円「あの、今日っていうか・・・ お暇があったりしたら──えっと💦」
瞬「うん、なに?」
円「夜 時間があったりしたら、私のお友達も一緒に もちろん、そちらの友達も一緒に、 その、えっと、飲みに・・・」
瞬「飲もうか!OK? 夜8時、ここで又待ち合わせで良い?」
円「うんっ!あっ はい」
瞬「うん、じゃー友達に宜しく 俺も伝えとく」
円「はい!じゃーまた」
美奈「大丈夫ー?よくやった! ビックリだよ、昔の円じゃあり得ない」
円「何かワケわかんないこと言っちゃってたよ、私」
美奈「(笑)とりあえず、成功だね」

〇海辺
  おー!こっち、こっち
瞬「すっぽかされなくて良かったぁ」
円「そんなことしないですよ、こっちから誘ったんだし」
大河「どうも。大河です で、こちらが瞬くん」
瞬「やめろってー ──そう、瞬です そっちは?」
円「私は円、友達は美奈」
瞬「宜しく」
美奈「円の幼馴染みの美奈です、宜しく」
大河「ちょっとー俺も入れてよ」
瞬「入ってんじゃん、さっきから」
大河「そーだったわ」
美奈「ははっ面白い」
大河「ま、そんなわけで、俺らはお店で飲みますか! ねっ、美奈さん」
美奈「そーだね 彼女の相談乗ってあげます」
大河「俺も、彼氏の相談のってあげよう」
美奈「はーい、お願いします」
美奈「──実はね、ここ来る前にコンビニで合ったんだ」
大河「そういうこと!ビール買ってきてあげたでしょ そんなわけで・・・」
「失礼します、じゃーねー」
瞬(えっ)
「マジで!?」
円「あっごめんなさい 何かビックリしちゃって」
瞬「ほんとだよね、ビックリだな なんだ?あいつら(笑)」
瞬「んー でも俺さ。今めちゃくちゃ嬉しいの」
円(・・・)
円「ん?」
瞬「──好きだよ・・・」
円(えっ!!)
瞬「なんか、もうさ」
瞬「大好きになっちゃった」
円「うそっ」
瞬「ほんとだよ、 だから──」
円「だから?」
瞬「今から円を抱きしめる」
円(ぎゃー💦)
瞬「──本気だよ」
円「・・・うん」
円(私もだよ)
円「私も すき ・・・です」
円(言っちゃった〰️💦)
瞬「はーい」
円「・・・」
瞬「・・・」
  ぎゅっ!❤️
  ──うわ〰️
  サイコー❤️❤️❤️

コメント

  • ひと夏の思いでって感じで、とても良かったです!やはり、夏と海は人を大胆にさせると思わされる作品でした!素敵な物語、ありがとうございました!

  • 沖縄の海はいいよね。開放的な雰囲気とアバンチュールの恋の出会いが似合います。女性が積極的に男性に声を掛けてくるのはやっぱり沖縄の海ですね。

  • 次の恋が必要だった円が大胆になれたのも美奈の友情と、瞬へのときめきですね。自分の気持ちに素直になって行動することで、新しい運を手に入れることができるというメッセージ受け取りました!

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