君だけの〇〇

ななミロ

君だけの〇〇(脚本)

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〇名門の学校
  ─ノベル高等学校─

〇おしゃれな教室

〇公園のベンチ
一ノ瀬 聖「──お困りの方はいつでも依頼メールしてください♪」
一ノ瀬 聖「それではまた!次回の動画でお会いしましょう!」

〇おしゃれな教室
楠木 光(癒やされたぁ)
吉川 莉乃「光〜何ニヤニヤしてるの?」
楠木 光「聖くんの動画見てた♪」
楠木 光「何回見てもかわいいのー!大型犬が一生懸命頑張ってるみたいな感じ!?」
吉川 莉乃「大型犬って(笑)聖先輩とは最近会ってないの?」
楠木 光「会ってないよ〜!聖くんが中学校卒業してからだから・・・3年?は会ってないかな?」
吉川 莉乃「光は幼稚園からずっと一緒だったでしょ?そんな急に会わなくなるものなの?」
吉川 莉乃「ってかさ、動画見るほど好きなんだからたまには会えばいいじゃん♪」
楠木 光「好きじゃありません!」
楠木 光「推しです!推しっ!」
楠木 光「あの笑顔が昔からたまらないんだよぉ」
吉川 莉乃「そんなの恋じゃん!こーいー!」
楠木 光「違います!推しなのっ!」
楠木 光「恋愛感情はないの!これは推し活のキュンキュンなの!」
吉川 莉乃「別にいーじゃん恋でもー!」
吉川 莉乃「世界がキラキラするよー?」
吉川 莉乃「あっ!!」
吉川 莉乃「そー言えば、あの変なメールどーなった?」
楠木 光「んー、変わりなくって感じ?相変わらずたまにメール来るくらい」
吉川 莉乃「聖先輩って人助けする動画撮ってるんでしょ?」
楠木 光(ん?嫌な予感・・・)
吉川 莉乃「ストーカー行為されてますって依頼メールしちゃえっ!」
楠木 光「ちょーっ!スマホ返してー!?」
吉川 莉乃「送信──!!」
吉川 莉乃「しちゃった♪」
楠木 光「もぉー!」

〇おしゃれな教室
「返信早っ!!」
  楠木 光様
  
  ご依頼ありがとうございます。
  では本日16時、タップ公園にて待ち合わせでいかがでしょう?
  
  一ノ瀬 聖
  ──・・・
楠木 光「会うことになってしまった・・・」
吉川 莉乃「いってらっしゃ~い♪事件解決できて聖先輩にも会えて一石二鳥♪」

〇公園のベンチ
  ─タップ公園─
楠木 光(うー‥なんか緊張する‥)
「楠木さん?」
楠木 光「はいっ!」
一ノ瀬 聖「あれ?」
一ノ瀬 聖「光じゃん!」
楠木 光「久しぶりだね?聖くん」
一ノ瀬 聖「同姓同名の子かと思ってたけど、まさか本物の光だったとは・・・」
一ノ瀬 聖「何か運命感じちゃうな?」
楠木 光「ふふっ」
楠木 光「こっちは聖くんて分かっててメールしてたけどね?」
一ノ瀬 聖「そっか!」
一ノ瀬 聖「じゃあ必然的?か・・・」
  ──・・・
一ノ瀬 聖「で、変なメール来てるって?」
楠木 光「頻度はまちまちで別に何されてるってわけでもないんだけど‥」
一ノ瀬 聖「・・・・・・」
一ノ瀬 聖「これは完全にストーカーだな・・・」
一ノ瀬 聖「親には話した?」
楠木 光「話してない!たまにメール来るだけだし・・・」
楠木 光「内容も何時に帰る?とかどこにいる?とかそんな感じだし・・・」
楠木 光「あっ!てかこれ動画にするんだよね?撮らなくていいの?」
一ノ瀬 聖「何言ってんだよ!光なら話は別!」
一ノ瀬 聖「これは動画関係なし。光から個人的に相談されたプライベートな話ってことで!」
一ノ瀬 聖「心配しなくても光の事は俺が守る」
一ノ瀬 聖「なっ!安心しろ」
楠木 光「飼い主を守るワンちゃんみたい・・・」
一ノ瀬 聖「ん?」
楠木 光「何もないっ!」
楠木 光(あぶない‥尊すぎて口に出てた‥)
一ノ瀬 聖「何かあったらすぐに俺に連絡しろよ?」
一ノ瀬 聖「あ!明日からしばらく帰りは俺が迎えに行くから!」
一ノ瀬 聖「校門集合な〜」

〇川沿いの公園
  ──数日後──
楠木 光「いったー・・・」
楠木 光「専門学校の見学行くのに新しいスニーカーはいてったのが間違いだったぁ・・・」
一ノ瀬 聖「あれ?光こんなとこで何してんの?」
楠木 光「わぁ!聖くん!?」
一ノ瀬 聖「どうした?」
楠木 光「いやぁちょっとね・・・」
一ノ瀬 聖「・・・」
一ノ瀬 聖「足、見せてみな」
楠木 光「いやいやいや!!」
一ノ瀬 聖「ったく!いーから見せろ!」
一ノ瀬 聖「あーあ・・・これは痛いな・・・」
一ノ瀬 聖「ちょっと待ってろよ?」
楠木 光(聖くんの頭・・・)
楠木 光(モフモフ・・・)
  ぽんっ
楠木 光(頭気持ちぃ・・・かわいいー・・・)
一ノ瀬 聖「は!?ちょっ!!光!?」
一ノ瀬 聖「おいっ!光!手!」
楠木 光「あぁっ!ごめん!!」
一ノ瀬 聖「いや、いい・・・んだけど・・・」
一ノ瀬 聖「ごめん・・・」
一ノ瀬 聖「何かちょっと照れた(笑)」
楠木 光「ふふっ」
一ノ瀬 聖「こら!笑わない!」

〇川沿いの公園
楠木 光「メール?」
楠木 光「・・・」
一ノ瀬 聖「どうした?」
楠木 光「これ・・・」
  From:hikafa‥‥@〇〇.ne.jp
  
  光ちゃん足大丈夫?
  薬局よってからそっち行くね。
楠木 光「さすがにこれは‥」
楠木 光「怖い・・かも・・・」
一ノ瀬 聖「・・・」
  ─ぎゅっ
楠木 光「え、聖くん手っ・・・」
一ノ瀬 聖「こんな時まで笑わなくていい」
一ノ瀬 聖「大丈夫。光には俺がいる」
一ノ瀬 聖「安心するまで手握ってな?」
楠木 光(あれ?なんか今・・・聖くんがキラキラって・・・)
???「光ちゃん」
「・・・」
楠木 光「え!?」
パパ「遅くなってごめんね?」
楠木 光「パパ!?」
一ノ瀬 聖「えっ!?」
パパ「あれ?聖くんと一緒だったの?久しぶりだね〜」
一ノ瀬 聖「ご無沙汰してます!」
楠木 光「パ、パパは何してるの?」
パパ「ん?さっきメールしただろ?薬局いくって」
楠木 光「いやいやい・・・ん?」
楠木 光「パパ・・・アドレス・・・変えた?」
パパ「あぁ!光ちゃんの父って感じのアドレスになってただろう?」
「・・・」
一ノ瀬 聖「ひかファザーって書いてある・・・」
楠木 光「き、気づかなかった・・・」
パパ「どーした?二人でひそひそして(笑)」
楠木 光「んーん 何でもない」
パパ「じゃあパパこれからママとお出かけしてくるから・・・はいっ、消毒と絆創膏!」
パパ「聖くんもまたね!」
一ノ瀬 聖「はいっ!また!」

〇川沿いの公園
  ──・・・
楠木 光「なんか・・・ごめんね?」
一ノ瀬 聖「ははっ」
一ノ瀬 聖「まさかストーカーの正体が光のお父さんだとは思わなかったよ」
楠木 光「本当にごめん!」
楠木 光「ここ数日私のせいで聖くん動画作れてないし・・・」
一ノ瀬 聖「ん?そんなの気にしてないけど?」
一ノ瀬 聖「俺が動画始めたのは、いつでも光を守れる人間になりたいって思ったからだし!」
楠木 光「え!?」
一ノ瀬 聖「光、昔俺に言っただろ?」
一ノ瀬 聖「人のこと助ける聖くんは”ヒーローみたい”って!」
楠木 光「?」
一ノ瀬 聖「だから光に頼られて嬉しかった」
一ノ瀬 聖「それにずっと会いたかったし‥」
楠木 光「?」
楠木 光(そーいえば近所の犬のヒロみたいって言ったことはあった!!)
楠木 光「ふふふっ」
一ノ瀬 聖「何笑ってんだよ?」
楠木 光「何も?ふふっ」
一ノ瀬 聖「光」
楠木 光「ん?」
一ノ瀬 聖「俺はこれからも光と一緒にいたいんだけど・・・」
一ノ瀬 聖「ダメ?」
楠木 光「・・・っ」
楠木 光「ダメじゃないっ!」
一ノ瀬 聖「やった!」
一ノ瀬 聖(光が)
楠木 光(聖くんが)
(・・・)
(キラキラだ)

コメント

  • 幼馴染である男の子が、とても頼り甲斐があり純粋にかっこいいなと思いました!また、主人公が頭を撫でるシーンが可愛さが爆発しており、とてもキュンとしました😊素敵な作品ありがとうございます!

  • 尊い...!圧倒的に尊い...!
    聖君の頭をワシャワシャ撫でるシーンがどストライクだったので、今は犬みたいに仰向け無防備な体制でコメント書いてます...!わん!

  • ストーカーかと思っていたお父さんのおかげで、二人の距離が縮まりましたね。笑
    甘くてキュンキュンするお話でした!
    守ってくれる彼って素敵ですよね!

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