ひと目惚れ同士

うずネコ

告白されて(脚本)

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うずネコ

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〇公園のベンチ
昌也「サクラが好きだ オレとつきあってくれないか」

〇公園のベンチ
  彼と出会ってまだひと月もしないというのに、私は告白を受けていた
  今まではお互いにからかいあうような
  関係で、
  そんなのでもまあ、あっという間に二人の距離は近づいたと思うけど、
  いざこういう状況になると、ただ慌ててしまうだけで・・・
  それでも答えは決まっていたから、
  頭はパニックになっているけど、なんとか返事を返すことができた

〇公園のベンチ
サクラ「あ、あの・・・えっと、はい よろしくお願いします」
  しどろもどろに答えると、
  彼は笑った
  そして私の頭の上にそっと手を乗せる
昌也「オッケーしてくれてありがとう!」
昌也「ね、サクラ 撫でてみてもいい?」
サクラ「い、いいよ?」
  ぎゅっと目を閉じて頭を撫でられていると、彼は言った
昌也「かわいいよ、サクラ」
  顔が熱くなって、赤くなるのがわかる
  こんな言葉でここまで反応してしまうとか、我ながらチョロすぎる
  でも仕方ないよね。私は最初から昌也に
  ひと目惚れだったんだから
昌也「サクラ、抱きしめてみても良いかな?」
サクラ「うん・・・」
昌也「ありがとう」
  その瞬間ぎゅっと抱きしめられた
  彼の心臓の音が聞こえる
  しばらくそうしていて、ふとここが公園だったことに気がついた
  やばい、めっちゃ恥ずかしい!
  私は彼を押しやった
昌也「どうしたの?」
サクラ「ここだと人に見られるの! 恥ずかしい!」
昌也「オレは見られたって構わないけど」
サクラ「私はイヤなの! 離れろバカ!」
昌也「はいはい」
サクラ「なんで私を好きになってくれたの?」
昌也「サクラにひと目惚れ!」
昌也「おまえが悪い虫につかれる前に、 オレがってね!」
  ひと目惚れって、それ私と一緒だ
  昌也とお互いにひと一目惚れ!
  ずるいけど、私それは秘密にしちゃう
サクラ「悪い虫か~、それならいま、 まさに悪い虫ついたけど?」
昌也「はいはい、否定はしません」
サクラ「くそう、否定はしないんだ?」
  彼は悪そうな顔で笑ってみせる
  それから私たちは恋人同士になった
  彼とならなにをするのも楽しい
  彼とならどこにいても楽しかった
  でも私には少しだけ不満がある
  彼は抱きしめてはくれても、キスまではしてくれないのだ
サクラ「ねぇ、昌也は本当に私のこと好きなの?」
昌也「もちろん好きだよ。どうして?」
サクラ「だって昌也、キスもしようとないし・・・」
昌也「結婚してからいくらでもできるだろ?」
サクラ「えッ!?」

〇公園のベンチ
  ウソでしょこの人
  今どきそんなこと言うなんて信じられない
  ていうより、さらっと結婚なんて言葉が出てくるほうが更に信じらんない
昌也「オレ変なこと言った?」
サクラ「うん。結構驚いたかも・・・」
昌也「サクラは俺と結婚したくない?」
サクラ「う、ううん。結婚・・・したいかも」
昌也「よかった。俺はサクラと結婚するつもりだから、ちゃんとしたお付き合いをいたしますよ?」
サクラ「う、うん・・・ そういう事なら、わかった」
  いやそれでも正直キスくらいはと思うけど、そんな言い方されたら納得するしかないでしょう。くっそう!
サクラ「まあいいか。昌也みたいな悪い虫にキスされたら、私の唇、タラコ唇になっちゃうし」
昌也「あははは! それいいね、 サクラのタラコ唇、見て見たいよ!」
サクラ「ふふ~ん、それなら見てみる?」
  ほれほれと唇を突き出して挑発する
昌也「くふふっ、そうだね 結婚したら毎日見せてもらおうかな?」
  また私の顔が熱くなる
  くっそう。覚えてなさい!
  そのうちサクラの唇、毎日タラコ唇にさせちゃうんだから!
  おしまい

コメント

  • 結婚という言葉を読んで、思わず赤飯を炊きたくなりました!
    彼らが一目惚れ同士という点や、キスの条件にキュンときました!素敵な物語ありがとうございます!

  • なんてピュアな男の子!でも、すぐ結婚するならまだしも、大学卒業してからとかだったら、ちょっとヤキモキしちゃいますね〜笑
    幸せそうでなによりです。

  • もうすでにそんな先の未来まで考えてのことだったなんて、彼は意外にピュアなんでしょうね。お互い一目惚れで結ばれるってもうそれだけで運命的ですね。

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