音域戦線

ロクト

エピソード1(脚本)

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〇教室
柏木桜「私と付き合ってください!!」
西園寺「・・・・・・・・・」
日野翔太「(いやー、また告白してるよ。あいつ・・・ここ、ピアノ教室だぞ〜)」
西園寺「・・・・・・・・・」
西園寺「ごめんなさい。私はあくまでヴァイオリンの教師ですので」
西園寺「だから、これからも生徒としてよろしくお願いしますね」
柏木桜「・・・・・・・・・」
日野翔太「(見てられねえ。いつも振られるのは可哀想だ。今回もラーメンでもおごってやるか)」

〇ラーメン屋のカウンター
柏木桜「ねえ、翔ちゃん!」
日野翔太「分かってる。何度も振られるのは、辛えよな・・・まあ、お前の成金思考が良くないけど」
柏木桜「意味わかんない!私、家柄もいいし顔もいいし、ピアノだってまあそこそこ弾けるのに!」
柏木桜「なんで西園寺先生は私の魅力に気づかないの!?」
日野翔太「そりゃお前、出会って五秒で『年収いくらですか?』って聞く女と付き合いたくないだろ」
柏木桜「結婚において経済力は基本ステータスでしょ!?」
日野翔太「まあそりゃそうだけど・・・」
柏木桜「最初のガチャでSSR引かなきゃ人生始まらないじゃない!!」
日野翔太「(相変わらずの思考回路だ)」
日野翔太「(彼女がピアノ教室に通っている理由。それは)」
日野翔太「高尚な趣味を持つハイスペック男子と出会える確率が高いから」
日野翔太「(以上だ)」
柏木桜「う、うう」
日野翔太「こんな美少女、金銭欲剥き出しにしなければ、すぐにモテるだろうに」
柏木桜「翔ちゃん、なんて?」
日野翔太「あ、え、なんでもない」
日野翔太「(やべ、心の声漏れた・・・)」
「(にしても・・・その重そうなピアノケース)」
日野翔太「なあ」
柏木桜「どしたの?」
日野翔太「桜はさ、どうしていつも電子ピアノ持っていくの? どこに行くときも」
柏木桜「・・・・・・・・・」
柏木桜「それはね」
柏木桜「テロリストから身を守るためだよ」

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