読切(脚本)
〇広い公園
私は野良猫
私は一年前に渋谷駅近くの公園で野良猫として生まれたらしい
親もいなくて今も一人ぼっちだ・・・
佳子おばあちゃん「タマ~ごはんだよ~」
この人は佳子おばあちゃん
私に毎日ごはんとお水をくれる優しいおばあちゃんだ
佳子おばあちゃんがいなかったら私は今頃、生きていなかったかも知れない・・・
タマって名前も佳子おばあちゃんが付けてくれた
タマ「ニャー」
佳子おばあちゃん「よしよし、タマはいい子だね~」
私はおばあちゃんに会えて嬉しくなり、おばあちゃんにスリスリと体を擦り付けた
佳子おばあちゃん「私がタマを飼ってあげれたら一番いいんだけどね・・・」
佳子おばあちゃん「私もこんな歳だからね。いつお迎えが来るか分からないからタマを迎えてあげられないんだよ。ごめんよタマ・・・」
おばあちゃん、そう思ってくれてたんだね。ありがとう。私すごく嬉しい
その気持ちだけでじゅうぶんだよ。おばあちゃん
サツキ「おばあちゃ~~ん」
佳子おばあちゃん「サツキ、私がここにいるってよく分かったね」
サツキ「ママが言ってたの。おばあちゃん、この時間は公園にいるって」
佳子おばあちゃん「そうか。ママが言ってたのかい?」
サツキ「うん」
佳子おばあちゃん「タマ、サツキは私の可愛い孫なんだよ」
サツキ「この子タマって言うの?すっごく可愛い」
タマ「ニャー」
サツキちゃんよろしくね♪
サツキ「おばあちゃん、タマ首輪付いてないよ?」
佳子おばあちゃん「ああ。タマは野良猫だからね」
サツキ「え?じゃあタマは家族いないの?」
佳子おばあちゃん「ああ、そうだよ・・・」
サツキ「そんな・・・タマかわいそうだよ・・・」
サツキ「ママとパパにタマを家族にしてもらえるか聞いてみるよ私」
佳子おばあちゃん「そうしてくれると、おばあちゃんも嬉しいけどね・・・」
ママ「よかったわ。まだ公園にいたのね・・・」
サツキ「ママ」
サツキ「ママあのね・・・。タマを家族にしてもいい?」
ママ「タマってこの猫ちゃんの事?」
サツキ「うんママ。野良猫ちゃんなの。ちゃんと面倒見るから家族にしてもいい?」
ママ「サツキがタマの事大事にするって約束してくれたらママとパパは文句言わないわ」
サツキ「うんママ、約束する。タマを大事にする!」
ママ「ふふっ約束よサツキ。じゃあタマは家の家族ね。タマよろしくね」
タマ「ニャー」
ありがとうサツキちゃん、ママ
ママ「そうと決まれば帰ってパパに言わなきゃね!」
サツキ「うんママ」
佳子おばあちゃん「サツキにユリ、タマを幸せにしてやっておくれ」
ママ「ええお母さん」
佳子おばあちゃん「おばあちゃんタマの事はまかせて!世界一幸せにして見せるから」
佳子おばあちゃん「ははっ、期待してるよサツキ」
ママ「サツキそろそろ帰ろうか。お母さんまた来るから」
佳子おばあちゃん「ああ、またいつでもおいで」
サツキ「おばあちゃんまたね~」
そして私はサツキちゃんの家へ向かった・・・。
〇一戸建て
〇シックなリビング
ママ「さぁここが今日からタマのお家よ」
タマ「ニャー」
すっごく素敵なお家♪
今日から、ここが私の家になるんだ。嬉しい
サツキ「ふふっタマがお返事してるみたい」
ママ「ふふっそうねサツキ」
パパ「ただいま~」
サツキ「パパおかえりなさ~い」
ママ「あなた、おかえりなさい」
パパ「あれ?なーんで我が家にカワイイ猫ちゃんがいるのかな?」
タマ「ニャー」
はじめましてパパ。タマです
パパ「挨拶してくれたのかい?賢い子だ」
サツキ「タマって言うの。ねぇパパ、タマを家族にしていい?」
ママ「サツキがタマを大事にするって約束したのよ・・・。ねぇあなた私からもお願い」
パパ「そうか・・・わかったよ。タマを家族にしよう。タマこれからよろしくな」
タマ「ニャー」
パパよろしくね。
サツキちゃん、ママパパ私を家族に迎えてくれてありがとう。
末永くよろしくね
こうして私はサツキちゃんの家族になった・・・。
猫ちゃんに素敵な家族が出来てよかったなぁと。
優しそうなパパとママで、みんな仲が良さそうですよね。
ここなら猫ちゃんも幸せになれそうです。
野良猫から飼い猫に慣れて、良かったねータマ。
可愛がってくれる家族に迎えられて。おばあちゃんは、寂しくなるかもしれないけれど、サツキちゃんのおうちならいつでも会えるし、安心したかな?
優しい家族の一員になれて、タマも良かったですね!でもあばあちゃんは少し寂しくなっちゃったかな?時々はおばあちゃんも家に来てもらったらいいですね☆