第2話 いざ魔導協会へ…(脚本)
〇西洋の街並み
リヒト
『・・・え?』
アルカイド・ベネトナシュ「どうかしました?」
リヒト
『いや・・・どうかしましたか・・・て、僕・・・魔力ゼロですよ?』
アルカイド・ベネトナシュ「そんなの・・・関係ありません」
リヒト
『え?』
アルカイド・ベネトナシュ「確かに魔力ゼロなのは辛いかもしれません」
アルカイド・ベネトナシュ「ですが」
アルカイド・ベネトナシュ「だからといって、魔法の事を習っちゃいけない・・・という理由にはなりません」
リヒト
『!?』
アルカイド・ベネトナシュ「どうしたのですか?そんなに驚いて・・・」
リヒト
『あ!すいません。ただ・・・母と同じようなことを事を言ってくれた・・・』
リヒト
『と、思いまして・・・』
アルカイド・ベネトナシュ「・・・」
アルカイド・ベネトナシュ「優しいお母様・・・なのですね」
リヒト
『はい。自慢の母です』
アルカイド・ベネトナシュ「お母様は?」
リヒト
『1年ほど前に・・・』
アルカイド・ベネトナシュ「!?」
アルカイド・ベネトナシュ「ごめんなさい。お辛い事を思い出させてしまって・・・」
リヒト
『いえいえ、大丈夫です。』
リヒト
『母との思い出は、心の中にありますから』
アルカイド・ベネトナシュ「そ・・・そうですが・・・」
リヒト
『だから気にしないでください』
アルカイド・ベネトナシュ「・・・」
アルカイド・ベネトナシュ「・・・わかりました」
リヒト
『・・・それで、アルカイドさんは僕を魔導協会へと連れていきたいと?』
アルカイド・ベネトナシュ「はい」
アルカイド・ベネトナシュ「無理にとは言いませんが・・・」
リヒト
『良いですよ』
アルカイド・ベネトナシュ「え?」
リヒト
『・・・自分で誘っといて、その反応はないんじゃないですか?』
アルカイド・ベネトナシュ「!?」
アルカイド・ベネトナシュ「確かに・・・そうね」
リヒト
『その前に父に言わないと・・・ですね』
アルカイド・ベネトナシュ「私も行きます。貴方の家に」
リヒト
『わかりました。ついてきてください』
〇古い洋館
リヒト
『ここが僕の家です』
アルカイド・ベネトナシュ「随分と・・・御立派な家ですね」
リヒト
『僕の両親、音楽家ですから』
アルカイド・ベネトナシュ「音楽家・・・」
リヒト
『はい』
アルカイド・ベネトナシュ(だから・・・か。この子が音楽による魔法が扱えるのは・・・)
リヒト
『どうしましたか?アルカイドさん』
アルカイド・ベネトナシュ「あ・・・いや・・・」
アルカイド・ベネトナシュ「なんでもないです」
リヒト
『そう・・・ですか・・・』
リヒト
『・・・じゃあ中に入りますよ』
アルカイド・ベネトナシュ「はい」
〇洋館の玄関ホール
リヒト
『ただい・・・』
アリュシオーネ「おかえりなさいませ・・・リヒト様」
リヒト
『うわ!?ビ・・・ビックリした・・・』
リヒト
『いつも思うけどさ・・・アリュシオーネ』
アリュシオーネ「はい?」
リヒト
『急に現れるの・・・やめてよ。怖いよ』
アリュシオーネ「いいえ。これが私ですから」
リヒト
『はぁ・・・。もう良いよ・・・』
アリュシオーネ「ところで・・・リヒト様。そちらの方は?」
リヒト
『あぁこの人は・・・』
アルカイド・ベネトナシュ「初めまして。私はアルカイド・ベネトナシュ・・・と申します」
アリュシオーネ「アルカイド・ベネトナシュ・・・。確か魔導協会の・・・」
アルカイド・ベネトナシュ「はい。七賢者の一人『全知の司書』のアルカイド・ベネトナシュです」
アリュシオーネ「これはこれは・・・大層な御方をお連れしましたね・・・リヒト様」
リヒト
『アルカイドさん・・・て、そんなにすごい人なんですか?』
アリュシオーネ「何を言うのですか・・・リヒト様」
アリュシオーネ「魔導協会・最重要幹部・・・七賢者とは」
リヒト
『・・・』
アリュシオーネ「『七つある魔法属性』其々を最上級まで極めた者達の事です」
リヒト
『へぇ~そうなんだ』
アリュシオーネ「わかっていただけたんですか?今の私の説明で・・・・・・」
リヒト
『わ・・・わかったよ。理解しました』
リヒト
『アリュシオーネ・・・教えたこと理解してないとわかってないと』
リヒト
『後が怖いからな』
リヒト
『それはそうと・・・アリュシオーネ』
アリュシオーネ「はい」
リヒト
『お茶の用意と、父さんを応接室に呼んでくれないか?』
リヒト
『アルカイドさんと僕と父さんとで、話したい事があるから』
アリュシオーネ「畏まりました」
リヒト
『さて・・・応接室に行きますか・・・アルカイドさん』
アルカイド・ベネトナシュ「え・・・ええ」
〇豪華な客間
アルカイド・ベネトナシュ「・・・」
リヒト
『緊張してます?』
アルカイド・ベネトナシュ「いいえ・・・全く」
リヒト
『来たみたいだね』
ブライト・モルゲン「初めましてアルカイドさん」
アルカイド・ベネトナシュ「初めまして」
ブライト・モルゲン「して・・・リヒト。話ってなんだ?」
リヒト
『うん・・・。それなんだけど・・・』
リヒトは自分が魔導協会に行くことを説明した
ブライト・モルゲン「魔導協会だと!?」
リヒト
『父さん。何故そんなに驚くのですか?』
ブライト・モルゲン「あ・・・いや・・・」
ブライト・モルゲン「なんでもない・・・」
リヒト
『?』
リヒトは首を傾げる
ブライト・モルゲン「ところでアルカイドさん」
アルカイド・ベネトナシュ「はい?」
ブライト・モルゲン「リヒトは・・・息子は魔力ゼロなんです。それが何故魔導協会に?」
アルカイド・ベネトナシュ「それは・・・リヒト君は・・・」
アルカイド・ベネトナシュ「『全知』の二つ名を持つ私ですら知らない『魔術体系』を使用した為、」
アルカイド・ベネトナシュ「誰かにその力を利用される前に、私の保護の元、魔導協会で保護します」
アルカイド・ベネトナシュ「まぁリヒト君は、自ら進んできてくれるみたいですが・・・」
ブライト・モルゲン「そうなのか?リヒト」
リヒト
『うん。僕・・・知りたいんだ。自分にももしかしたら』
リヒト
『魔法が使える方法があるかもしれない・・・て事を』
ブライト・モルゲン「そうか・・・」
ブライト・モルゲン「・・・」
ブライト・モルゲン「アルカイドさん」
アルカイド・ベネトナシュ「はい?」
ブライト
『息子を・・・宜しくお願いします』
ブライトはアルカイドに向けて、頭を下げた
アルカイド・ベネトナシュ「ちょ!?そんなに畏まらなくても・・・」
ブライト・モルゲン「リヒト」
リヒト
『うん』
ブライト・モルゲン「この世界は『絶対魔力主義』の世界だ」
ブライト・モルゲン「お前は魔力がゼロだから、酷い目に遭うかもしれん」
ブライト・モルゲン「だが・・・」
ブライト・モルゲン「めげず、挫けず」
ブライト・モルゲン「魔導協会に行っても、しっかりやるんだぞ?」
リヒト
『はい・・・父さん』
アルカイド・ベネトナシュ「そうと決まれば、私は一足先に魔導協会に戻って」
アルカイド・ベネトナシュ「他の『七賢者』達に、リヒトの事を話してきますね」
ブライト・モルゲン「あぁわかった」
アリュシオーネ「アルカイド様・・・。家の入り口まで案内します」
アルカイド・ベネトナシュ「頼みます」
ブライト・モルゲン「さぁリヒト。身支度せねばな」
リヒト
『はい・・・父さん』
次回に続く・・・


