涙と星(脚本)
〇豪華なベッドルーム
石動楓「なんで・・・なんで、あんなことしたのよ、私・・・」
ルミ達との大喧嘩の後、帰宅した楓は後悔と懺悔に打ちひしがれていた。
石動楓「あの2人は生徒会長である私をずっと信頼してくれた・・・なのに・・・なのに!」
ルミ達の想いを踏みにじってしまった後悔はいつしかサイバーヴィランへの嫌悪に・・・
石動楓「決めたわ。私はあの3人との勝負を付けたうえで・・・」
石動楓「サイバーヴィランを脱退するわ!」
〇田舎の空き地
石動楓「──邪電着」
クイーンエレキデビル「・・・待ってましたよ」
隈谷海里「こんなところに呼び出すとは、どういうつもり?」
クイーンエレキデビル「この手で貴方と・・・いや、貴方達エレメンライツと決着を付けたかったからです」
舞川ルミ「先輩、どうしてもこの手で貴方を闇から出したかったんです」
小田島姿月「その羽を斬ってでも!」
「電光着装・・・」
「はああああああああ!!!!!!」
〇開けた交差点
黄瀬川クリス「ちょちょちょっ、葉月!待ちなさいよ、どこ行くの!?」
黄瀬川葉月「この先の街外れの空き地!海里達がそこへ行くところを見たんだ!急いで合流を!」
〇田舎の空き地
クイーンエレキデビル「う、うう・・・」
クイーンエレキデビル(し、しまった・・・サイバーヴィラン専用強化薬の副作用が・・・)
サイバーヴィランでは緊急の強化薬があるのだが副作用のせいで使用者は少ない。
使用者の身体にかなりのダメージを負わせるので使用は細心の注意を払うのだが・・・
クイーンエレキデビル「かくなるうえは・・・!」
最後のパワーを出そうとしたその時、副作用が強くなり、彼女の限界を超えた。
クイーンエレキデビル「ぐあああああああ!」
クイーンエレキデビルの力を失い、楓は倒れた。
エレメンフレイム「生徒会長!?」
エレメンアクアス「会長!?」
エレメングランド「石動さん!?」
3人は変身を解除し、急いで楓の下に駆け寄った。そこへ黄瀬川姉妹も駆け付けた。
黄瀬川クリス「3人とも大丈夫!?」
黄瀬川葉月「おっと、その子は・・・拠点に運んで様子を見ようか」
〇研究所の中枢
黄瀬川姉妹は拠点に戻るとすぐに楓の飲んでいた薬を調べた。
黄瀬川葉月「なるほど・・・これはまたなんというか・・・」
黄瀬川クリス「サイバーヴィラン、こんな薬を作っていたのね・・・」
黄瀬川葉月「薬の副作用でああなってしまったわけか・・・」
〇簡素な部屋
隈谷海里(石動さん、なぜ貴方はサイバーヴィランに・・・)
横ではルミと姿月が泣いていた。
小田島姿月「ぐすっ、生徒会長・・・」
舞川ルミ「死なないでくださいぃ・・・」
そんな中、ゆっくりとではあるが意識を取り戻した楓が目を覚ました。
石動楓「うう・・・こ、ここは?」
隈谷海里「──目、覚めたみたいね・・・少し安静にしてね。かなりダメージがありそうだし・・・」
石動楓「すいません、手間をかけさせてしまい・・・」
舞川ルミ「会長!気が付いたんですね!?」
小田島姿月「良かった・・・私・・・私・・・ううう・・・」
石動楓「ごめんなさい、2人共・・・こんなことになってしまって・・・」
〇豪華な社長室
楓の飲んだ薬の解析を終えた黄瀬川姉妹は4人を呼び出した。
隈谷海里「そんな薬を飲んでいたんだ・・・石動さんは・・・」
石動楓(──ここで悪の自分を断ち切りたい・・・舞川さん達の想い、無駄にはしないわ!)
黄瀬川葉月「──さてと、石動楓さん」
石動楓「承知しています。サイバーヴィランとつるんでいたわけですよね」
黄瀬川葉月「──そう。何があったんだい?」
石動楓「実は・・・」
〇洋館の一室
実は楓の両親は楓が小学生の頃・・・
石動楓(小学生)「!?お父様、お母様!」
石動楓(小学生)「2人共、お気を確かに!」
「か・・・えで・・・生きろ・・・」
石動楓(小学生)「う、嘘・・・お父様・・・お母様・・・」
石動楓(小学生)「いやああああああ!!!!」
なんと楓の両親は何者かに殺されてしまったのだ。
〇森の中の小屋
両親の死から1か月後・・・
石動楓(小学生)(ここにお父様とお母様を殺した犯人が・・・しかし、私を呼び出すとは・・・何故?)
〇組織のアジト
石動楓(小学生)「貴方がお父様とお母様を・・・一体何が目的なのです!?」
サイバーデビルエンペラー「別に理由はない。私の計画を妨害するような素振りがあった、それだけだ」
石動楓(小学生)「・・・サイバーヴィラン・・・貴方は!」
サイバーデビルエンペラー「待て。君を殺したくはない。君を利用させてほしいだけだ」
石動楓(小学生)「私を利用?」
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