画面で見たその誘いが私の人生を壊す発言(脚本)
〇SNSの画面
返信元「──じゃあA県のB大公園で集合ね」
私「うん!分かった!」
私「じゃあ明日会おう!」
私があの時断ればよかったのに。
ほんっと、後悔した。
私があの時、断ってたら...良かったのにな。
〇SNSの画面
──SNS
私の名前はマミ!
SNSでは「のの」ていう名前で友達募集してるの。
最初はこのSNS来た時から友達が欲しくて
のの(マミのSNS姿)「こんにちは!新規の「のの」です! よかったら友達募集しませんか?」
で、ネットで募集してたの!
そしたら次々と...
他のユーザー「良いですね!一緒に友だちになりましょ!」
他のユーザー「ののさんはじめまして!私も友達募集中なので良かったら友達になりましょ!」
なんと一気に友達が増えちゃったの!
のの(マミのSNS姿)(これからネットで友達募集すれば もっと人気になれるはず!)
私はそのSNSをやってる時も「友達募集」投稿を繰り返して送信をした。
〇SNSの画面
とある日、私がいつものように「友達募集」投稿をすると...
ぬーこさん(SNS姿)「ののさん!よかったら一緒に友達になりませんか?」
ぬーこさん(SNS姿)「私こう見えてこのSNSでは有名なのですよ!だから一緒に友だちになりましょう!」
のの(マミのSNS姿)「良いですね!友だちになりましょ!」
するとその「ぬーこさん」というユーザーは私の前の投稿を次々といいねしてくれた。
のの(マミのSNS姿)「沢山のいいねありがとうございます!」
ぬーこさん(SNS姿)「いえいえこちらこそ!」
ぬーこさん(SNS姿)「よかったらチャット誘いましょ!」
のの(マミのSNS姿)「良いですね!」
するとぬーこさんはDMにURLを投稿をした。
〇幻想2
ぬーこさん(SNS姿)「ようこそ!私のチャットルームへ!」
のの(マミのSNS姿)「おおー!なんか可愛い壁紙ですね!」
ぬーこさん(SNS姿)「えへへ、褒めてくださりありがとうございます!」
ぬーこさん(SNS姿)「よかったらタメ口ではなそー!」
のの(マミのSNS姿)「た、タメ口...、まだ新規なのでちょっとお恥ずかしいですが...」
のの(マミのSNS姿)「そうだね!タメ口ではなそ!」
それから段々とぬーこさんの仲は良くなっていた。
〇SNSの画面
例えばお互いにお気に入りのパフェを教え合ったり。
〇SNSの画面
今お互いに見てる映画の感想をコメントで送ったり。
〇幻想2
もう周りの友達よりすごく仲良くなってしまったの。
ある日ぬーこさんのチャットでいつも通り会話してたら...
ぬーこさん(SNS姿)「ねえねえ、お互いに実写見せ合おうよ!」
のの(マミのSNS姿)「実写投稿...?」
実写投稿は自分のリアルの顔をSNSに投稿すること。
のの(マミのSNS姿)(まあここは、二人だけの場所だから お互いに実写見せても大丈夫か)
ぬーこさん(SNS姿)「これ、私の顔!」
のの(マミのSNS姿)「か、かわいい!」
ぬーこさん(SNS姿)「えへへ、褒めてくれて感謝だよ!」
ぬーこさん(SNS姿)「じゃあ次にののちゃんの顔見せてよ。 私気になるんだ!」
のの(マミのSNS姿)「ん、ちょっとまって」
私はカメラアプリを起動し自分の顔を撮影した。
〇綺麗なダイニング
マミ「これで良いかな...?よし!」
〇幻想2
ぬーこさん(SNS姿)「うわぁー!とっても可愛いね!」
のの(マミのSNS姿)「ありがとうー!」
ぬーこさん(SNS姿)「あ、そうだ、私ちょっと家の都合があって...一回退出してもおk?」
のの(マミのSNS姿)「あ、別に良いよ!またこんど!」
ぬーこさん(SNS姿)「うん」
ぬーこさんが退出しました。
のの(マミのSNS姿)「...」
のの(マミのSNS姿)(実写...ねー、)
〇綺麗なダイニング
マミ(本当はネットで実写あげるのは危険とか先生や親は言ってたけど...)
マミ(私、もうあげちゃったんだよね...)
マミ(今のうちに消そう)
〇幻想2
のの(マミのSNS姿)(削除っと...)
のの(マミのSNS姿)(ふぅ、これでよし!)
ぬーこさん(SNS姿)「ごめーん!今思ったら家の都合なんてなかったわww」
のの(マミのSNS姿)「あ、そうなのw?それはよくあるある問題だわw」
そうして数時間後、SNSをやり続けると...
〇幻想2
ぬーこさん(SNS姿)「そうだ!明日の午前2時、私達とリアルで会おうよ!」
のの(マミのSNS姿)「り、リアルで会う?」
流石にネットでも顔は見えないだけでもしかしたら危険人物だったという可能性もある。
のの(マミのSNS姿)(そんなことはないはず...多分)
のの(マミのSNS姿)(だって、優しいぬーこさんだから、多分大丈夫だろう)
のの(マミのSNS姿)「うんそれは...良いけれど...」
のの(マミのSNS姿)「どこで会う感じ?」
ぬーこさん(SNS姿)「んーどうしようかなー」
ぬーこさん(SNS姿)「じゃあA県のB大公園で集合ね!」
A県のB公園は私の家から意外と近い。
多分電車で30分ぐらいだろう。
のの(マミのSNS姿)(まあそれにあの可愛い姿のぬーこさんにあいたいし...)
のの(マミのSNS姿)「うん!分かった!」
のの(マミのSNS姿)「じゃあ明日会おう!」
〇綺麗なダイニング
次の日の1時
マミ(あー...ぬーこさんに会うのすごい楽しみ...)
当日からウキウキする。
それはまた電車にのったときも...
〇電車の中
〇SNSの画面
のの(マミのSNS姿)「今日の昼から本物のぬーこさんと会ってきます!朝っぱらからすごい楽しみです!」
〇電車の中
マミ(はぁ...まじで楽しみ...)
次はー、C駅ーC駅ー
マミ(あ、この駅だ...!)
〇川沿いの公園
マミ(B大公園て...確かここか)
数分後、待ってると...
〇川沿いの公園
「ののちゃーん?」
マミ「え?」
一瞬だけ変な言葉が聞こえた。
それは、声の低い男性のような。
本物のぬーこさん「君があのSNSでの「のの」ちゃんだね」
マミ「えっと...誰ですか?」
本物のぬーこさん「──ののちゃんとチャットで親しく話してたぬーこだよ」
マミ「え──」
...え?
マミ「じゃあ、あのぬーこさんの晒したあの女の子の写真は...」
本物のぬーこさん「あーあー、それ以上話すと秘密がバレるんでね。ちょっと路地裏であることをしようか」
マミ「い、いやです!!!!離してください!」
今まで話してたぬーこさんとは大違いだった。
しかし、逃げようとしても男の手の力で逃げることはできなかった。
手首はしっかりと掴んであるし。
本物のぬーこさん「まてまて、そんな酷いことはしないよ」
〇ビルの裏
本物のぬーこさん「やっぱり...本物の「ののちゃん」は可愛いなぁ...♡」
マミ「な、なに、言ってるんですか...」
本物のぬーこさん「いや、君の姿はとってもかわいいお人形さんだと思ってね」
そしたらその男は私に近づいて囁いてきた。
本物のぬーこさん(だからお人形のように眠っててね♡)
するとその瞬間──
マミ「あ──」
私は男の持ってたナイフに刺され、
その瞬間、意識を失い...そして...
──息を引き取った。
本物のぬーこさん(ののちゃんの遺体は俺の部屋で眠らしておこう)
〇殺人現場
それから数日後
ぬーこという名前でSNSをしていた男は
逮捕され
ニュースでも報じられるような状態にもなった。
〇SNSの画面
警察によると、その男は以前にも同じ様な事件を起こして、
男が晒したあの女の子の写真は
私よりも前に誘拐して殺害した女の子の写真らしい。
そして私のあの写真も保存して知らないところへ拡散するつもりだったそう。
〇黒
SNSで親しく話してる人でももしかしたら怪しい人かもしれません。
もしも相手が誘うような発言をしてきたら、まずは知ってる人と一緒に行くか、
断っておくのも大事です。
...でももし、誘いに許可してしまったら...
”あの彼女”の最後の時と同じ事になるかもしれません。


